プログレ のレビュー

FLOWER KINGS / Alive on Planet Earth

2000,SWEDEN

2000年発表の2枚組ライブAlive on Planet Earth。

DISC1は1998年の北米ツアー、DISC2は1999年の日本公演を収録。
DISC1では正式メンバーのトマス・ボーディン(Key)の代打でロバート・エングストランドがプレイ。微妙なシンセのポルタメント感が違うので名曲#1のイントロに若干の違和感も。突き抜け感が微量だが少ないんですよ。
それはともかく初期の代表曲がセレクトされており、満足です。
GENESISのカヴァー#5は面白いですが、カヴァー入れるなら他にもっとライブで聴きたいオリジナル曲があるのになー。この辺りの評価は人それぞれでしょうか。

トマス・ボーディンのダーティなオルガンが活躍するDISC2は圧巻。
特にDISC2の#4はライブ向きの良い曲ですね。それに何と言ってもロイネ・ストルト(G/Vo)のギター・トーンが素晴らしい。官能的なトーンによるインプロビゼーションが生々しく味わえるのはライブならではです。

Track List

DISC 1
1. There Is More to This World
2. Church of Your Heart
3. Judas Kiss
4. Nothing New Under the Sun
5. Lamb Lies Down on Broadway

DISC 2
1. Big Puzzle
2. Sounds of Violence
3. Three Stories
4. In the Eyes of the World
5. Flower King
6. Stardust We Are, Pt. 3

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FLOWER KINGS / Space Revolver

2000,SWEDEN

ベースにメタル方面での活躍が有名なヨナス・レインゴールド(B)が新加入したFLOWER KINGSの2000年5thアルバムSpace Revolver。

このバンドの魅力であるシンフォニックさはそのままに、サウンドが若干ソリッドに。同時に無国籍風エキゾチックな感じやロイネ・ストルト(G/Vo)の中域を強調したネバリのあるギター・トーンも減退。
これまでの作品に感じられた、「何が飛び出してくるか分からないドキドキ感」、「緊張感から感動のメロディへの開放」「突き抜けた高揚感」といった曲毎のドラマ性やアルバム通しての起伏も少なくなってます。
あえてレンジを狭く絞って、ストレートにしたかのような作風です。いや、悪くはないんですよ。part1と2に分けてオープニングとラストに配した#1,#10とかね。前作までの2作連発ダブル・アルバムというフォーマットに慣れると、CD1枚ってのが少々物足りない感じも。

Track List

1. I Am the Sun, Pt. 1
2. Dream on Dreamer
3. Rumble Fish Twist
4. Monster Within
5. Chicken Farmer Song
6. Underdog
7. You Don't Know What You've Got
8. Slave to Money
9. King's Prayer
10. I Am the Sun, Pt. 2

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PORCUPINE TREE / Lightbulb Sun

2000,UK

英国のプログレッシブ・ロック・バンドPORCUPINE TREEの2000年7thアルバムLightbulb Sun。

アコギのカッティングがリードするフォークに、控え目ながらも浮遊感をもたらす鍵盤群の装飾とヘヴィなギターのアクセントによるPORCUPINE TREEらしい個性が付加された#1。
くすんだピアノの弾き出す妖しいワルツに乗って、レトロで不気味なファンタジーを描いた#2。GENESIS風コーラスとオートハープの音色が良い感じです。
一転して、パーカッション等エスニックな装飾を印象的に活用したキャッチーな#3。
暗鬱なメイン・テーマのリフレインから、メロディアスかつウォームな叙情を醸すサビに展開する#4。アコギやバンジョーの響きがトラッド風にも感じられる神秘的なフォークの前半と、フェンダー・ローズが浮遊する思索パートの後半から成る#5。
アコギやスライド・ギターのシンプルな演奏にストリングスを加え、ハートウォーミングに仕上がったフォーク小品#6。
3小節パターンによってズレる錯覚を引き起こす中間部のリフにインテリジェンスを感じさせる、クールな思索プログレ#7。
バックのアコギのカッティングに対するモーダルなボーカル・ラインが、独創的なメロディを生み出すフォーク#8。
トレモロを掛けたエレピとギター、冷え冷えと漂うシンセ・パッドが醸し出すアンビエントな空間に鬱なボーカルが乗る#9。ストリングスを加えてシンフォニックに盛り上がるも、ここは「シンフォニックなプログレはあまり聴かなかった」スティーヴン・ウィルソンらしく、仰々しいというよりは端整なテイスト。後半のインスト・パートではヘヴィなギター・リフに音響効果を交えた、得意の不条理トリップ空間が爆発する13分超の大作。
クリーンなギターの単音リフにアコギ、ストリングス・セクションをバックに、抑えたトーンのボーカルが淡々と流れる耽美なバラード#10。

全曲が歌モノとなり取っ付き易さを増すと共に、各曲のキャラも際立って来ました。
異色なテイストの#2や#3などには、スティーヴン・ウィルソンの引き出しの多さに驚嘆の念を抱くほどです。
キャッチーなんですが、思索的インテリジェンスと仄かな叙情を忘れない英国らしさも健在しております。

Track List

1. Lightbulb Sun
2. How is Your Life Today?
3. Four Chords That Made a Million
4. Shesmovedon
5. Last Chance to Evacuate Planet Earth Before it is Recylced
6. The Rest Will Flow
7. Hatesong
8. Where We Would Be
9. Russia On Ice
10. Feel So Low

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KARNATAKA / The Storm

2000,UK

女性ボーカルをフィーチャーした英国はウェールズのバンドKARNATAKAの2000年2ndアルバムThe Storm。

歌い上げるのでは無く、静かに情感を込めた切々とした感じのレイチェル・ジョーンズ(Vo)の歌唱が、ケルトやトラッドのフィーリングを仄かに漂わせつつも決して大仰にならない落ち着いたサウンドの中をたゆたう様が、美しくも儚げでグッときます。

波のSEから竪琴のアルペジオをバックに、神秘性と叙情を交えて端整なメロディを紡ぐ#1。
トラッド風味をロックなグルーヴに乗せてコンパクトに仕上げた#2。
シンセ・ストリングスとアコギのカッティングをバックに、しっとりとしたボーカルを聴かせるアルバムのハイライト#3。ドラマティックなサビが素晴らしいです。
竪琴のようなトーンによるアルペジオを軸にモーダルな響きを聴かせるトラッド風な#4。
エキゾチックなムードのボーカル・メロディが絶好のフックとなった#5。終盤にかすかに流れるシタールも効いてます。
パッド系シンセの白玉の海をアコギとレイチェルの美声が浮遊する#6。
モーダルなメロディでクールに展開する序盤からメランコリックなサビに移行する瞬間がドラマティックな#7。
これまたモーダルなメロディで展開し、エキゾチックなサビを持つコンテンポラリーなタッチのポップス#8。ギターのオブリガードが楽曲の印象度を高めてます。
レイチェルのオーバーダブによるコーラス・ハーモニーが蕩けるように美しいフォーク#9。
繊細な美声が竪琴のアルペジオと波のSEに乗る序盤から、ドラムがイン、エモーショナルなギター・ソロを経て再び序盤と同様の端整なパートに回帰する#10。ラストは波打ち際のSEで幕を引き、アルバム冒頭とリンクさせています。

Track List

1. Heaven Can Wait
2. Dreamer
3. The Journey
4. Hay
5. Love and Affection
6. I Should Have Known
7. Everything Must Change
8. Shine
9. Writing On The Wall
10. The Storm

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TRANSATLANTIC / SMPTe

2000,USA/UK/SWEDEN

ニール・モーズ(Key/Vo SPOCK’S BEARD)、ロイネ・ストルト(G/Vo FLOWER KINGS)、ピート・トレワヴァス(B/Vo MARILLION)、マイク・ポートノイ(Dr/Vo DREAM THEATER)によるプログレ・プロジェクトTRANSATLANTICの1st。
アルバム・タイトルのSMPTeは、メンバーのイニシャルを映像・音響機器で使用される同期信号に巧く引っ掛けたもの。
果たしてこの4人の同期具合はというと・・・

いきなり30分超の#1、メロディアスなバラード#2、変態捻くれプログレ#3は、ニール・モーズ主導で書かれた楽曲。とはいえ長尺の#1はロイネのアイディアも随所に感じられ、捻った劇的展開が持ち味のSPOCK’S BEARDと爽快に突き抜けるシンフォニックなFLOWER KINGSのテイストが巧く融合した感じで、ワクワクさせるスケールの大きなエピック・チューンに仕上がってます。
冒頭のストリングスが印象的な#4は、まさにロイネ節のメロディック・チューン。本家よりもこういったプロジェクトで往年の独特な歌唱とギター・プレイを聴かせる、近年のロイネの典型パターンですね。中盤でシンフォニックに盛り上がる部分の桃源郷っぷりはFLOWER KINGS以上かも。
PROCOL HARUMのカヴァー#5は割と原曲に忠実ながらも、元々こういった場面転換のある楽曲はSPOCK’S BEARDの得意なテイストなので違和感無いですね。ロイネのネバっこい歌唱とギター・プレイやPROCOL HARUMっぽいオルガン・パートで一部7拍子にアレンジしちゃったり、マイクのドラムが叩き捲くったりと楽しそうに料理してます。

忙しい人達がスケジュールの折り合いを付けて短時間で制作したものなので、バンドTRANSATLANTICとしての個性は希薄ですが、演奏はテクニック・フィーリング共に超一流だし、「おっSPOCK’S BEARDっぽいな」とか「ここってモロにFLOWER KINGSだな」、とか思いながら理屈抜きに楽しめば良いんじゃないでしょうか。

Track List

1. All of the Above
i)Full Moon Rising
ii)October Winds
iii)Camouflaged in Blue
iv)Half Alive
v)Undying Love
vi)Full Moon Reprise
2. We All Need Some Light
3. Mystery Train
4. My New World
5. In Held ('Twas) In I

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KING CRIMSON / The Construkction of Light

2000,UK/USA

いくつかのプロジェクトによる実験を経て、ロバート・フリップ(G)、エイドリアン・ブリュー(G/Vo)、トレイ・ガン(B)、パット・マステロット(Dr)の4人編成にて制作されたKING CRIMSONの12thアルバムThe Construkction of Light。

ヘヴィなリフをプレイする左CHと、80年代CRIMSON風なクリーン・トーンのアルペジオの右CHという2本のギターで編み込まれた#1。リフは伝統的なブルーズ・ロックのそれだが、リズムはアクセントをずらしたインダストリアルな薫り漂うヘヴィなもので、本来オーガニックな音楽であるブルーズの対極にあるような精緻なアレンジが英国的というかロバート・フリップ的な皮肉のよう。
こちらも80年代CRIMSONの手法に則った、クリーンな2本のギターによるポリリズム・アンサンブルの#2~#3。
SEを交えたノイジーなリズム、トレイ・ガンが操るスティックのヴィブラートのイントロが印象的な#4。白玉のハーモニーを奏でるメタリックなギターの質感がRed期を彷彿させます。
Fractureの現代版とでも言えそうな#5。精密機械のようなフルピッキングによるシーケンス・フレーズの緊張感とメロウなアルペジオ・パートの起伏を軸に、中間部ではシーケンス・フレーズが歪みを増したトーンで凶暴かつクールに登場。凄みと畏怖すら覚える演奏です。
ブルーズ・ロックのリフをモチーフに、実は周到に計算された荒っぽさを付加した#6。ピアノ音の不思議なソロはギター・シンセと思われます。
1984年のアルバムThree of a Perfect Pairのパート3以来となる、太陽と戦慄パート4を銘打たれた#7~9。メタリックなリフという楽曲の基本はそのままに、メカニカルなシーケンスをディストーション・トーンで演奏しているのが今回の特長。パート3での軽さに対し今回は本体のヘヴィネスの延長上にあり、時代ごとにバンドのサウンド志向を反映しているのが面白い。
#7~9の流れを継承しつつストリングスの装飾でメランコリックにコード進行する#10。

ヘヴィなリズムと時に怜悧で時に重厚なメタリックさで統一されたインスト中心のアルバム。時代のムードを巧みに取り入れながら自らの遺産を再構築、アップデートしていく様は、まさにロバート・フリップの独裁とセンスの賜物と言わざるを得ないでしょう。

Track List

1. ProzaKc Blues
2. The ConstruKction Of Light
3. Into the Frying Pan
4. FraKctured
5. The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
6. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
7. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
8. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
9. Lark's Tongues In Aspic-Part IV
10. Coda: I Have a Dream
11. Project X: Heaven And Earth

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WHITE WILLOW / Sacrament

2000,NORWAY

ノルウェーのプログレッシブ・フォーク・バンドWHITE WILLOWの3rdアルバムSacrament。

シルヴィア・エリクセン(Vo)のソプラノ女性ボーカルを軸にした清廉で神秘的なフォークの前半から、ダークな情念を帯びたインスト・パート中心の後半に移行するプログレッシブ・フォーク#1。
可憐なボーカルでキャッチーなメロディを綴るフォークだが、ピアノが提示したメイン・メロディをシンセが継承するイントロや中間部のシンセによるスペイシーな表現など、インスト・パートにも印象的なフックが配置された#2。
アコギ、フルート、リコーダーが織り成すクラシカルなタッチのパートを前半に配し、吹き散らしフルートを合図にアナログ・シンセのソロをフィーチュアしたダークな7拍子のプログレ・パートに展開するインストゥルメンタル#3。
アコギのアルペジオをバックに男女ボーカルのデュエットを聴かせる、素朴で温かい感じのフォーク#4。
メロトロンと翳りを帯びたメロディで暗い側面を演出した中間パートを内包した、ハートフルな優しいフォーク#5。
くすんだエレピのバッキングが楽曲に沈鬱な影を落とす静かなパートと、7拍子で繰り広げられるフルートやシンセが絡み合うミステリアスなパートを対比させ、ダイナミズムを生み出す#6。

煮え切らないアレンジからの脱却と素人臭い男性ボーカルを排除したことにより、普遍的な良質メロディ導入でメジャー感の出てきた前作からさらに一段と垢抜けた印象に。時折見られる屈折した不条理感はもはや個性へと昇華され、#5,#6など10分超の大作でのドラマティックな構成に上手に溶け込ませています。

Track List

1. Anamnesis
2. Paper Moon
3. The Crucible
4. The Last Rose of Summer
5. Gnostalgia
6. The Reach

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RENAISSANCE / Tuscany

2000,UK

再結成RENAISSANCEの第一弾アルバム2000年作Tuscany。

RENAISSANCEといってもジェーン・レルフの時代とアニー・ハズラム(Vo)の時代があるわけですが、この再結成はアニー期のもの。アニー、珠玉のメロディ・メイカー マイケル・ダンフォード(G)、テレンス・サリヴァン(Dr)のオリジナル・メンバーに、ミッキー・シモンズ(Key)を加えた4人を核に、ゲストでオリジナル・メンバーのジョン・タウト(Key)とアニーの昔の恋人ロイ・ウッド(B)らも参加。唯一ジョン・キャンプの不参加が残念です。

霧のように敷き詰められたパッド系シンセの中、アニーのクリスタルなスキャットが響くオープニングが感動的な#1。ピチカートを印象的に使用した本編の品のあるアレンジも良い感じです。
装飾音のタッチがジョン・タウトっぽいピアノだな、と思ってたらやっぱりジョン・タウトが弾いていた#2。リリカルなピアノと繊細なアコギのアルペジオに、一瞬ですがNovellaの頃のようなマジックを感じましたよ。
ミッキー・シモンズも負けじと良い仕事をしている#3は、彼とアニーによる叙情的で神秘的なコラボレーション。
仄かにエキゾチックな叙情を湛えたフォークから、キャチーにして壮大なサビに展開する#4。
希望的な美しいメロディにアニーの透明感ある歌声が良く合う#5。
アニーの中音域を中心とした優しい歌唱をフィーチュアしたバラード#6。
軽快なアップテンポのポップなナンバー#7。
ジョン・タウトのシンフォニックなキーボードとアニーのボーカルによる厳かなコラボレーション作#8。
アニーが大好きだというブラジルのサンバを取り入れた異色作#9。
起伏のある展開とRENAISSANCEらしいフックを織り込みながら、現代的シンセ・サウンドでモダンに仕上がったドラマティックな#10は70年代の彼らとはまた違った新鮮な魅力に溢れた佳曲。個人的にはこれが一番好きですね。

注目のアニーの歌唱は、中音域で震え気味な所に若干の衰えも感じますが、ハイトーンでのハリとクリスタル度は往年のそれを彷彿させる素晴らしさ。
サウンド面では、カギを握っていたジョン・タウトのフルタイム参戦がならなかった影響か、さすがにクラシカルで神秘的な往年のムードは望むべくもありませんが、マイケル・ダンフォードの紡ぎ出す気品を感じさせるメロディは相変わらず。
全体的には、大作度とオーケストラ度が低くなったA Song for All SeasonsやAzure D’orの頃のコンパクトでキャッチーな路線に近いものがありますね。

Track List

1. Lady From Tuscany
2. Pearls Of Wisdom
3. Eva's Pond
4. Dear Landseer
5. In The Sunshine
6. In My Life
7. The Race
8. Dolphins Prayer
9. Life In Brazil
10. One Thousand Roses

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RENAISSANCE / Day of the Dreamer

2000,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの、2000年にリリースされたライブ・アルバムDay of the Dreamer。

クレジットが無いので推測ですが、曲目からいくと1978年のアルバムA Song for All Seasonsリリース後のライブを収録したものと思われます。
ライブ音源としては#4,#6が初出。この時期、Song of Scheherazadeは既にセットリストに入っていなかったのかも知れませんが、そのかわりに大作#3,#6が聴き応え充分。
全編オーケストラ無しでバンドのみの演奏ですが、ピアノを中心に多彩な鍵盤を操るジョン・タウト(Key)をはじめ、#3中間部の7拍子インストパートでアニー・ハズラム(Vo)がシンセとユニゾンのスキャットを決めたりとメンバーが奮闘。特に#3,#6でドライブ感抜群のプレイを聴かせるジョン・キャンプ(B)の様々なトーンが、あまり聴こえないマイケル・ダンフォード(G)のギター以上に存在感抜群で印象に残ります。

また、定番曲Can You Understandを冒頭2分少々のインストパートで切り上げ、The Vultures Fly Highに繋げる#5やジョン・タウトがピアノのイントロ・フレーズをトチっちゃう#9のように、ライブならではの演出やハプニングも興味深いです。

Track List

1. Can You Hear Me
2. Carpet of the Sun
3. Day of the Dreamer
4. Back Home Once Again
5. Can You Understand/The Vultures Fly High
6. Song for All Seasons
7. Prologue
8. Ocean Gypsy
9. Running Hard

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RENAISSANCE / Unplugged

2000,UK

1985年フィラデルフィアでのRENAISSANCE名義でのライブ。アニー・ハズラム(Vo)とマイケル・ダンフォード(G)以外はセッション・メンバー。曲目はまぁ往年のラインナップだが、音質悪いし、マニア向けの商品。

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MAGENTA / Revolutions

2001,UK

英国のプログレッシブ・ロック・バンドMAGENTAの2001年デビュー作Revolutions。

いきなり2枚組で、20分クラスの組曲を4つ含む7曲という構成ながら通して一気に聴けてしまう。それは曲作りが巧みだから。
サビの盛り上がりを連想させるキャッチーなオープニングでハートを鷲づかみにした後は、手を変え品を変えてのシンフォニックで痒いところに手が行き届いたアレンジで集中力を持続させます。
アコギ、シンセ、ローズ、オルガン等楽器の音色もカラフルでいながらケバケバしくならない上品なセレクトで楽曲の各パートに必然性を持って登場するので飽きない。そしてなんといってもクリスティーナ嬢の気品ある歌唱が英国産である事を高らかに主張。”動”の場面ではパワフルに”静”の場面ではしっとりと、表現力バッチリに聴かせます。

Track List

1. Children Of The Sun
2. Opus 1
3. The White Witch
4. Man The Machine
5. Opus 2
6. Genetesis
7. The Warning

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FLOWER KINGS / The Rainmaker

2001,SWEDEN

FLOWER KINGSの2001年6thアルバムThe Rainmaker。

前作と同じメンツで同路線ながら、初期のポジティブなシンフォニック感も若干復活。
オープニングはディレイ・ラマのようなホーミーで始まり度肝を抜き、間髪置かずヘヴィなリフを畳み掛けて不安にさせるが、すぐにハッセ・フロベリ(Vo)の抜けるような美声によるサビメロが聴けてホっと一息。
#3では得意の5拍子で軽快に畳み掛ける序盤からゆったりとした後半へドラマティックに展開。キーボードとギターによるユニゾンのリフはリプライズ的に小品#10でも登場。
こうした仕掛けにより、アルバム通しての一貫したカラーが感じられる所が好きですね。
又、#8後半インスト部分のドラマティックなフックにハッとさせられる所なんかは初期の魅力そのまま。
4~6分のコンパクトな楽曲が中心で聴きやすく、且つ#3や#5のようなドラマも盛り込んだキャリア中盤の秀作です。

Track List

1. Last Minute on Earth
2. World Without a Heart
3. Road to Sanctuary
4. Rainmaker
5. City of Angels
6. Elaine
7. Thru the Walls
8. Sword of God
9. Blessing of a Smile
10. Red Alert
11. Serious Dreamers

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TRANSATLANTIC / Bridge Across Forever

2001,USA/UK/SWEDEN

プログレ・スーパー・プロジェクトTRANSATLANTICの2ndアルバムBridge Across Forever。長尺の組曲形式3曲を含む4曲で構成されています。

ストリングス・セクションによる厳かなイントロからシンフォニックに展開、メロトロンが叙情を引き立てるi、ロイネ・ストルト(G)が渋い歌声を聴かせるii、SPOCK’S BEARDみたいなムードのiii、AOR風なiv、iのメロディを様々に加工してリプライズさせ大団円を迎えるv、等々、キャッチーなボーカル・パートとアイディア満載のインストゥルメンタル・パートが繰り広げる起伏に富んだ26分超の大作#1。
続く#2は英国ビート・バンドのようなムードの組曲。
グルーヴィなジャム・セッションから、耳障りが良いわりに捻ったメロディでピート・トレワヴァス(B)とマイク・ポートノイ(Dr)のボーカルが聴けるi、ロイネが独特のコブシを回すii、英国っぽいメロディをニール・モーズ(Key)がパワフルに歌うiiiとiv、ジャジーなムードで#1のメロディを引き継いだロイネの歌唱パートが登場するv、という5部構成。
うっすらとしたメロトロンとピアノをバックに、ニールが抜群の歌唱力で切々と歌い上げる美しく感動的なバラード#3。長尺の組曲に挟まれて、丁度良いアクセントとなっています。
アルバム冒頭のストリングス・セクションをイントロに配した#4は又もや30分に及ぶ大作。
マイクが繰り出す肉弾ビートに乗ったオルガンによるリフから爽やかで明るいムードのボーカル・パートのi、ヘヴィな5拍子のリフに乗り全員がボーカルを分け合うii、ズ太いシンセに導かれて#2のiiiのパート2が登場する英国風なムードのiii、神秘的なムードからストリングス・セクションのメロディを挟んでiのテーマを繰り出すiv、ピートの繊細な歌唱とヘヴィなバンドの合いの手が対比したv、アルバム全てのムードを引継いで感動的に幕を引くvi。
おそらくニール・モーズによるものと思われる壮大なストーリーに沿って、アルバムのメインテーマ・メロディを随所に忍ばせたり、別の組曲の一節を挿入したりと縦横無尽に展開するインテリジェンスなコンセプト・アルバムです。これだけのアイディアを具現化してしまうテクニックとセンスに溢れたメンバーの才能が眩し過ぎます。

Track List

1. Duel With The Devil
i) motherless children
ii) walk away
iii) silence of the night
iv) you're not alone
v) almost home
2. Suite Charlotte Pike
i) if she runs
ii) mr. wonderful
iii) lost and found pt. 1
iv) temple of the gods
v) motherless children / if she runs (reprise)
3. Bridge Across Forever
4. Stranger In Your Soul
i) sleeping wide awake
ii) hanging in the balance
iii) lost and found pt. 2
iv) awakening the stranger
v) slide
vi) stranger in your soul

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FLOWER KINGS / Unfold the Future

2002,SWEDEN

FLOWER KINGSの2002年7thアルバムUnfold the Future。

#1はシンフォニックな大作でドラマティックな世界を構築。
いかにもプログレなシンセによるリフが楽しめる#3は、ヨナス・レインゴールド(B)のベースがメロディアスに大活躍、ヘヴィで妖しい雰囲気とファンタジーが同居した#5は後半サンバで盛り上がるなど、やりたい放題。

DISC 2もバリエーション豊か。
#1は得意のヒネクレた変拍子ロカビリーをバックにロイネ・ストルト(G/Vo)節が炸裂。ネバりのある生々しいギターも最高。ダーティなオルガンがGOODな#5ではPAIN OF SALVATIONからゲスト参加のダニエル・ギルデンロウが悪魔役で登場。
#7はウットリしちゃう叙情メロディが突然変態ジャジーに変化する意外性でノックアウトですね。
#9は25分超えのドラマティックな長尺曲で締めてます。得意の5拍子リフで畳み掛けるインスト部と美しすぎるサビを持つ歌部分の対比が見事。全体的にプレイ面でロイネ・ストルトの影がちょっと薄い気もするけど、その分もはや双頭といっても良いくらいのトマス・ボーディン(Key)が素晴らしいです。テクニカルなのに温かみのある音色選択とユーモアをまぶしたフレージングでサウンドを牽引してます。

Track List

DISC 1
1. Truth Will Set You Free, The
2. Monkey Business
3. Black And White
4. Christianopel
5. Silent Inferno
6. Navigator, The
7. Vox Humana

DISC 2
1. Genie In A Bottle
2. Fast Lane
3. Grand Old World
4. Soul Vortex
5. Rollin The Dice
6. Devils Danceschool,The
7. Man Overboard
8. Solitary Shell
9. Devils Playground

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KAIPA / Notes from the Past

2002,SWEDEN

KAIPAの2002年復活作。通算7thアルバムNotes from the Past。
一応バンド名義ながら、実質はオリジナル・メンバーであるハンス・ルンディン(Key)を中心としたロイネ・ストルト(G)とのプロジェクトで、全曲をハンスが書いてます。その他は専任Vo含めゲスト扱い。
キ-ボードによるユートピアのようなシンフォニック・サウンドに北欧フォークロア風味の捻ったメロディが絡む様は往年のKAIPAそのものだし、何と言っても盟友ロイネによる酸いも甘いも噛み分けた円熟のプレイが光ってます。フレージングが醸し出す感情移入の度合いが、ややもすると自分のバンドFLOWER KINGSの同時期作品以上かも?と思えるほど熱いです。
新機軸として、プログレッシブ・バラードの#9でAleena Gibsonなる女性シンガーによるエモーショナルな歌唱もフィーチュアされてます。

ハモンド・オルガンやメロトロンによるくすんだ往年の味わいも残しつつ、デジタル・シンセによってアップデートされたクリアなサウンドでまとめた新世紀KAIPAの出発作です。

Track List

1.Notes From The Past - Part I
2.Night Bike-Ride (On Lilac Street)
3.Mirrors Of Yesterday
4.Leaving The Horizon
5.In The Space Of A Twinkle
6.Folke's Final Decision
7.The Name Belongs To You
8.Second Journey Inside The Green Glass
9.A Road In My Mind
10.Morganism
11.Notes From The Past - Part II

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TOMAS BODIN / Pinup Guru

2002,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドTHE FLOWER KINGSのキーボーディスト トマス・ボディンの2ndソロ・アルバムPinup Guru。

全曲インスト(1部スキャットとかホーミーも)でメンツはTHE FLOWER KINGSのリズム隊ヨナス・レインゴールド(B)とゾルタン・チョース(Dr)のみという3人編成。
スウェーデン人らしく、メイン機材はCLAVIA社のNord Electro、Nord Lead。その他サンンプラーAKAI S-5000やデジタル・モデリング・オルガンROLAND VK-7やグルーヴ・ボックスMC-505もクレジットされています。ということで随所に聴かれるカビ臭いメロトロンも実はサンプルなんでしょう。
様式美ハード・ロック風な#2、同じく様式美っぽいが妖しげな#9、ポルタメントが心地良いシンセによる平易なメロディがキャッチーな#4等、突き抜けたシンフォニック感はTHE FLOWER KINGSにも通ずるところ。しかし一筋縄では終わらせず、テクニカルなアンサンブルや実験的な思索パートを絡める辺りは本家THE FLOWER KINGSへのフィードバックを考えた課外活動的ニュアンスなんでしょうか。THE FLOWER KINGSではオブリガードのワンパターン化が耳に付くヨナス・レインゴールドも#6では縛りが解けたかのように活き活きとしたフレーズで底辺をメロディアスに支えてます。
THE FLOWER KINGSで世界中をツアーした中で吸収した、様々な文化や音楽的影響の自然な発露としてのエスニック、クラシカル、ハード・ロック、フュージョンと多様な音楽性。そして、そんな楽曲群を多彩な音色で華麗に表現するトマス・ボディンのサウンド・クリエイターぶりが堪能できます。

Track List

1. Sodium Regale
2. What's Going On
3. Me And Liz
4. Harlem Heat
5. My Beautiful Neighbor
6. New In The 'Hood
7. Blood
8. The Ballerina Is Not Getting Closer
9. The Last Eagle
10. The Final Swig

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PORCUPINE TREE / In Absentia

2002,UK

PORCUPINE TREEの2002年7thアルバムIn Absentia。

新加入ギャヴィン・ハリソン(Dr)が叩き出す雷鳴の如きドラムと、スティーヴン・ウィルソン(G/Vo)がOPETH作品のプロデュース・ワークから影響を受けたこと明白なヘヴィなギター・リフが完全にシンクロ。この、メガトン級パンチを無慈悲に繰り出す凶暴なイントロと、間髪置かずして始まるクリーンなメジャー7thコードに乗って浮遊する超キャッチーな歌唱パートとのギャップが快感な#1。サビのコーラスがまた美しい。
#1との落差を強調するアコースティックで内省的な佇まいから、力強いエレキによるカッティングを交え、トリップ感を含んだロックに展開する#2。バンジョーのソロにおけるエキゾチックなテイストも印象に残るフックとなっています。
アコギのアルペジオをベースにした神秘的な#3。
7拍子のクールなリフから叙情的なサビに移行する#4。
シンセのサウンドスケープとローファイなエレクトロニック・ビートがリードする神秘的な#5。
中間部ではまたしてもヘヴィなギター・リフが登場。激しいリフで押し捲るヘヴィ・メタリックなインストゥルメンタル・ナンバー#6。
スライド・ギターがたゆたう気だるいムードから広がりのあるサビに展開するサイケな#7。
冷気を帯びたストリングス・セクションとうねるベース
・ラインという対象的な要素が同居した#8。マシンのような単調なリズムに乗せて、ミステリアスなムードのエフェクト・ヴォイスがトリップ感をもたらす#9。
エレピとアコギによるリフを、多層コーラスのオーガニックな叙情が包み込む#10。
ベースのリフに乗せてクールに展開する中、ヘヴィなギター・リフがアクセントとなった#11。
端整なピアノとストリングスがリードする、神々しさすら感じさせるバラード#12。

メロディアスな作風は前2作の流れを引き継ぎ、そこに破壊力抜群のヘヴィネスが加わることで、従来からの暗い叙情や静かな神秘性との振れ幅が大増量。各楽曲中あるいはアルバム通しての起伏がより表情豊かになった代表作です。

Track List

1. Blackest Eyes
2. Trains
3. Lips Of Ashes
4. The Sound Of Muzak
5. Gravity Eyelids
6. Wedding Nails
7. Prodigal
8. .3
9. The Creator Has A Mastertape
10. Heartattack In A Layby
11. Strip The Soul
12. Collapse the Light Into Earth

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カテゴリー: PORCUPINE TREE

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RENAISSANCE / In the Land of the Rising Sun

2002,UK

再結成RENAISSANCEの2001年初来日公演、3月16日東京厚生年金大ホールの模様を収録したライブIn the Land of the Rising Sun。

オリジナル・メンバーのアニー・ハズラム(Vo)、マイケル・ダンフォード(G)、テレンス・サリヴァン(Dr)を含む6名体制。再結成での新作Tuscanyの楽曲をフィーチュアしつつ、往年の名曲も押さえたベスト選曲を2枚組で聴かせます。

Track List

Disc 1
1. Carpet of the sun
2. Opening out
3. Midas man
4. Lady from Tuscany
5. Pearls of wisdom
6. Dear Landseer
7. Northern lights
8. Moonlight shadow
9. Precious one
10. Ananda

Disc 2
1. Mother Russia
2. Trip to the fair
3. One thousand roses
4. I think of you
5. Ashes are burning

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PAATOS / Timeloss

2002,SWEDEN

スウェーデンの鬱系アンビエント・プログレPAATOSの1stアルバムTimeloss。

メロディアスな女性ボーカルを中心に、KING CRIMSONのような静謐な詩情、現代的なアンビエント感、ジャジーなムード、サイケなテイストが渾然一体となった独特のサウンドが確立されてます。

オシャレなジャズかな?と思ったのもつかの間、ギターのカッティングからロック・モードに突入。叩きまくるロックなドラムがカッコいい#1。ギターとオルガンのトーンやフレーズがサイケなフィーリングも醸し出しておりナイスです。
#2は各パートの抑えた演奏とウィスパー気味のボーカルが暗鬱ながらも心温まるサウンドを醸成してます。枯れたGと影のようなメロトロン 、ゲストのフルートが良い。終盤はメロトロンを中心に大盛り上がり。
そして、Petronella(Vo)、Huxflux(Dr)夫妻の子供さんの名前を冠した#3は、スウェーデン語で切々と歌う静かでクールな前半と後半は激情メロトロン&スキャットに失神寸前の代表曲。
うっすらとしたメロトロン 、オフマイク気味のもやもやしたパーカッションに乗るウィスパー・ボーカルが心に染み渡る#4。
打ち込みエレクトロニック・ビートとオーガニックな熟練ミュージシャンのプレイが見事に融合した実験的な#5、
とデビュー作にして充実の内容。それもそのはず、中心メンバーのReine Fiske(G)、Stefan Dimle(B)の2人はスウェーデンの暗鬱土着プログレLANDBERKの元メンバー。

Track List

1.Sensor
2.Hypnotique
3.Téa
4.They Are Beautiful
5.Quits

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TOMAS BODIN / Sonic Boulevard

2003,SWEDEN

FLOWER KINGSのキーボーディスト トマス・ボディンの3rdソロアルバムSonic Boulevard。

当初はネット経由のみの販売を考えていたというが、僚友ロイネ・ストルトにデモを聴かせた所、正式にCDでリリースすべきだ!と励まされ完成したらしい。
ということで、その気にさせた責任を取るべくロイネ・ストルトもギターで参加の他、いつものFLOWER KINGS人脈に菅やパーカッションもゲストで加えての制作となった。

本家FLOWER KINGSにも共通するポジティブな桃源郷シンフォニック路線のサウンドは、今や保証付きのクオリティ。
前作はリズム隊以外は自分のキーボードだけという編成の関係で気負いもあったのか、埋め尽くされたキーボード・サウンドに多少の息苦しさも感じさせたが、今回はギターやサックスの存在がオーガニックな空気感をもたらしており、サウンド全体もリラックス且つバンドっぽくなっていて好印象です。
やはりこの人はチームの中でこそ活きる人なんでしょう。
#7 にFLOWER KINGS のSimple Song(Flower Power #2)のフレーズを引用したりする遊び心も良い感じ。

Track List

1. Prayer
2. Hero from Cloud City
3. Back to the African Garden
4. Picture
5. Walkabout
6. Horses from Zaad
7. Beautiful Mind
8. Happy Frog
9. Morning Will Come
10. Night Will Fall

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