NIRVANA のレビュー

NIRVANA / All of Us

1969,UK

英国のサイケ・ポップ・バンドNIRVANAの1969年2ndアルバムAll of Us。

ブラス・セクションとストリングス・セクションが、甘いボーカル・ラインをタイトル通り色鮮やかにゴージャスに彩る#1。
チェンバロとチェロの端整なバックにティンパニのロールが仰々しさをアクセントで加えた#2。
美しいコーラス、くすんだオルガンとストリングス、チェンバロが気品を加えた#3。
女性コーラスとストリングス、ハープの幽玄な響きが印象的な#4。
ストリングスをアクセントにピアノとパーショションでリズミックに盛り上がるフォーク#5。
リコーダーの素朴な音色のメイン・メロディを中心とした、チェンバロ、アコギ、マンドリン、ストリングス等、アコースティック楽器によるメランコリックなインストゥルメンタル小品#6。
弾むリズムのボーカル・パートが楽しい#7。
妖しいイントロとキャッチーなボーカル・パートが対比した#8。
テナー・サックスと女性コーラスがフックとなったロックン・ロール#9。
ジャジーでアダルトなムードのワルツにメロトロンやチェンバロの厳かな演出が効いた#10。
テープ操作でボーカルのピッチを上げたコミカルな#11。
ランニング・ベースをバックにホンキートンク・ピアノを中心とした演奏が乗った、少々気怠い感じのロックン・ロール#12。

実態はパトリック・キャンベル=リオンズとアレックス・スパイロポロウスのプロジェクトながら、多彩なアレンジと多彩な楽器でカラフルで夢見心地の楽しいサイケ・ポップ・ワールドが展開されています。
ナポレオンが敵兵の死体を並べた通りを行進するPierre Fritel作の絵画をモチーフにしたモノクロでグロテスクなジャケット・アートが衝撃的ですが、音楽はジャケのイメージとは全く正反対の極彩色というこの落差。これも英国的センス・オブ・ユーモアなんでしょうか。

Track List

1. Rainbow Chaser
2. Tiny Goddess
3. The Touchables (All Of Us)
4. Melanie Blue
5. Trapeze
6. The Show Must Go On
7. Girl In The Park
8. Miami Masquerade
9. Frankie The Great
10. You Can Try It
11. Everybody Loves The Clown
12. St. John's Wood Affair

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NIRVANA / To Markos III

1969,UK

英国サイケデリアNIRVANAの1969年3rdアルバムTo Markos III。

パトリック・キャンベル=リオンズとアレックス・スパイロポロウスという実質2人のプロジェクトながら、ゲストの管弦楽を品良く取り入れたサイケ・ポップを構築。甘い歌メロ、優雅なオケによるオブリガード、女性ヴォーカル、等々全てが計算しつくされ、時に映画のワンシーンのようなドラマ性をも帯びた立体感を持って迫ってきます。ストリングスを中心にハープシコード、ブラスセクション、フルート、ハープと曲調や場面に応じてあしらわれた楽器の選択センスが抜群で、時代を超越したアレンジは今もなお魅力たっぷりです。
神秘的なハープのアルペジオから始まり、ジャジーでオシャレなムードを醸し出すピアノとウッドベースによるシンプルな伴奏に乗って女性ヴォーカルのアンニュイな歌唱が冴える#9が最高。

Track List

1. The World Is Cold Without You
2. Excerpt From 'The Blind & The Beautiful'
3. I Talk To My Room
4. Christopher Lucifer
5. Aline Cherie
6. Tres, Tres Bien
7. It Happened Two Sundays Ago
8. Black Flower
9. Love Suite
10. Illinois

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NIRVANA / Local Anaesthetic

1971,UK

キーフによる美しくも不気味なジャケットが有名なNIRVANAの1971年4thアルバムLocal Anaestheticはヴァーティゴから。

アレックス・スパイロポロウスと袂を分かち、パトリック・キャンベル=リオンズの個人プロジェクトとなった本作はアナログ各面1曲という構成。しかし実際は数曲が隙間無く繋がった組曲風でもあります。

#1は前作までのカラフル・サイケ路線とは異質な、ギター中心のブルージーとも言えるロックなテイスト。長尺のインプロビゼーションや会話を挿入するなどヒット狙いとは真逆のアーティスティックな狙いも垣間見られます。
#2は従来のような甘いメロディも若干顔を覗かせますが、オーケストレーションは控えめとなってます。
パトリックは同時期ヴァーティゴとプロデューサー契約もしていたようで、一歩下がって実験的な試みをしたかったんでしょうか。KING CRIMSON のメル・コリンズがSAXで参加。

Track List

1. Modus Operandi [Method of Work]
2. Home:
Salutation
Construction
Destruction
Reconstruction
Fanfare

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