ハード・ロック のレビュー

LED ZEPPELIN / Led Zeppelin

1969,UK

元YARDBIRDSのジミー・ペイジ(G)がブルーズやトラッド・フォークをヘヴィに演奏することをコンセプトに結成した英国のハード・ロック・バンドLED ZEPPELINの1969年1st。

既にセッションやアレンジャーとしても売れっ子のジョン・ポール・ジョーンズ(B、Key)とジミーのプロ組と、田舎のバンドでプレイしていたロバート・プラント(Vo)とジョン・ボーナム(Dr)の無名組という天才4人が奇跡的に集結。

バスドラの驚異的なフレージングと8ビートでの3連系フィルが特にドラマーに対するインパクト大のキャッチーなヘヴィ・ロック#1。
ロバートのハイトーン・ボーカルと激しいアレンジでトラッド・フォークをZEPPELIN風に翻案した#2。
ウィリー・ディクソンのブルーズを超ヘヴィに演奏した#3,#8。
ジョンジーのチャーチ・オルガンが活躍するメロウな#5。
バート・ヤンシュのアイディアに基づいたジミーのアコギによるエキゾチックなインスト#6。
その#6から間髪置かずにシンプル且つクールなリフが入る瞬間がカッコ良いストレートなハード・ロック#7。商売上手なジミーによってベスト盤が多数リリースされているZEPPELINですが、ここはアルバム単位で聴いて欲しいポイントですね。
そしてジミーのボウイング(ヴァイオリンの弓でギターの弦を擦る特殊奏法)がミステリアスなムードを醸成するリフ・オリエンテッドなハード・ロック#9。

とにかく全編に渡ってヘヴイかつテクニカルなジョンのドラミングがカッコ良いです。幅広い音楽的素養を自分達流に解釈する中で果たした彼の役割はとてつもなく大きいと思います。

Track List

1. Good times bad times
2. Babe I'm Gonna Leave You
3. You Shook Me
4. Dazed and Confused
5. Your Time is Gonna Come
6. Black Mountain Side
7. Communication Breakdown
8. I can't Quit You Baby
9. How Many More Times

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LED ZEPPELIN / Led Zeppelin II

1969,UK

LED ZEPPELINの2ndアルバム。

単音リフの#1、#5、#8。ピックと指で弦またぎの複音リフを奏でる#3、#6、とギターリフの宝庫となっています。
テルミン他SEを導入した中間部が有名な#1。静かで甘いムードと激しいハード・ロックが同居する#2。
ヘヴィなブルーズからアップテ
ンポしてのギター・ソロで緩急をつけた#3。
ジョン・ポール・ジョーンズ(B/Key)の厳かで品の良いオルガンがサウンドのカラーを決定付けたキャッチーなエレクトリック・フォーク#4。ウィスパー・ヴォイスとシャウトで様々な表情を見せるロバート・プラント(Vo)の歌唱も見事です。
ルバートした部分でジミー・ペイジ(G)がソロを弾きまくるリフ・オリエンテッドなハード・ロック#5。
#5のエンディングから間髪置かずに続く流れがカッコ良いキャッチーなハード・ロック#6。
パーカッションに乗った軽快な田園フォークからサビでハード・ロックに展開する#7。ジョンジーのマイルドなベースがシンコペーション、ランニングと大活躍してます。
6弦をDに下げたヘヴィなリフからジョン・ボーナム(Dr)の奔放なドラム・ソロをフィーチャーした#8。
ブルース・ハープを絡めたブルージーな序盤から一転してメタリックなリフがリードする#9。

バンドとしてのスタイルを確立しつつも、各メンバーの力量と類い稀な個性の発揮でバリエーション豊かな曲想、曲展開を実現。時代の頂点を極めたハード・ロック アルバムです。

Track List

1. Whole lotta love
2. What is and what should never be
3. Lemon song
4. Thank you
5. Heartbreaker
6. Livin' lovin' maid (she's just a woman)
7. Ramble on
8. Moby dick
9. Bring it on home

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ATOMIC ROOSTER / Atomic Roooster

1970,UK

ヴィンセント・クレイン(Key)、カール・パーマー(Dr)、ニック・グラハム(B/Vo)により結成されたギターレスの3人組 ATOMIC ROOSTERの1970年1st。オルガンによるリフをメインに時折ピアノを織り交ぜ、手数の多いドラムとランニングするベースとのアンサンブルに男っぽいヴォーカルが乗った、ブルーズ・ロックがベースのパワフルなハード・ロックを展開。最大の聴き所は3人によるインストパートでのスリリングなインプロビゼーション。唯一の和音楽器であるオルガンが多彩な、しかしあくまでもロックなフレーズでリードし、リズム隊がそれに応える熱いパフォーマンスが楽しめます。勿論パワフル一辺倒ではなく、ピアノとフルートをバックにクールなメロディを歌うヴォーカルが寂寥感を湛える#3では、静かな中にもメリハリあるアレンジで7分弱のドラマを演出するなど構成力も巧みです。カール・パーマーはこの1作のみで脱退し、EMERSON,LAKE & PALMERに参加します。

Track List

1.Friday the 13th
2.And So to Bed
3.Winter
4.Decline and Fall
5.Banstead
6.S.L.Y.
7.Broken Wings
8.Before Tomorrow

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ATOMIC ROOSTER / Death Walks Behind You

1970,UK

英国のプログレッシブ・ロック風味なハード・ロック・バンドATOMIC ROOSTERの1970年2nd。1stからカール・パーマー、ニック・グラハムが脱退。ヴィンセント・クレイン(Key)に新メンバー、ジョン・カン(G/Vo)、ポール・ハモンド(Dr)を加えた3人組でレコーディング。ダークなピアノに導かれ、スリリングな単音下降リフのギターがヘヴィネスを付加するハード・ロック・ナンバー#1。ユニゾン・リフを軸に、ソリッドなギターとマイルドなオルガンの特性を活かした緻密なアレンジとソロで聴かせる#2。ファンキーなテイストに英国ならではのヒネリも効かせた#3。冒頭の厳かなオルガン・フレーズにブルーズ・ベースのギター・リフが自然と溶け込み、キャッチーなハード・ロックに発展する#4。叩き捲くるドラムにオルガンとギターの熱いソロ・バトルも楽しめます。引き摺るようなユニゾン・リフを持つハード・ロック#5。キャッチーな中にもタイトなアンサンブルでのキメがカッコ良い#6。ロックン・ロールに展開するインストゥルメンタル・パートを内包する、クールな叙情を湛えたピアノがリードするバラード風ナンバー#7。空間を埋める手数の多いドラミングをバックにした左右にパンニングされたギターとオルガンの緻密にアレンジされたリフをベースに、オルガン、ピアノ、ドラムのフリーなソロをフィーチャーした#8。一応ギターレスの3人組だった1stとはかなり趣が異なり、インストゥルメンタルの#2をはじめギターを大幅にフィーチャー。オルガンとの絡みつくようなアレンジでのリフやソロでのバトルなど、ダークになったサウンドに合わせソリッドなギターの導入でハード・ロック度が上昇しています。

Track List

1. Death Walks Behind You
2. Vug
3. Tomorrow Night
4. Seven Lonely Streets
5. Sleeping For Years
6. I Cant Take No More
7. Nobody Else
8. Gershatzer

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BLACK SABBATH / Black Sabbath

1970,UK

ヴァーティゴからのデビューとなったドゥームの祖BLACK SABBATHの1stアルバム。

キーフによる色彩感覚と雰囲気が抜群なジャケからしてもう掴みはOK。「人を怖がらせる音楽」をつくるべく悪魔的なイメージを利用した彼らですが、悪魔やオカルトを暗喩として実は社会風刺的なメッセージを歌ってたりしたという工業都市バーミンガム出身ならではの社会派でもあるんです。”リフ・マスター”トニー・アイオミ(G)による独特の着想からの不気味なリフ、ジャズ・ブルーズを基本としながらもどう展開していくのか先が読めないプログレッシブな曲の展開、アコースティック・サイドの寂寥感といったSABBATHのエッセンスが盛りだくさん。デビュー作にして既に、オジー・オズボーン(Vo)のしゃがれ声、トニーのコリコリしたギター・サウンド等、唯一無二の個性が完成している点も驚異的です。今更言うまでも無いですが、後進のメタル・バンドやメタル・ファン達にとっての永遠のバイブルですね。

Track List

1. Black Sabbath
2. The Wizard
3. Wasp / Behind The Wall Of Sleep / Bassically / N.I.B.
4. Wicked World
5. A Bit Of Finger / Sleeping Village / Warning

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BLACK SABBATH / Paranoid

1970,UK

BLACK SABBATHの2ndアルバムParanoid。

ライブでの定番曲#1,#2,#4を収録することで代表作とされる本作ですが、BLACK SABBATHの真の魅力はそういったヘヴィな楽曲は勿論のこと、翳りと寂寥感に溢れた静かな#3やトニー・アイオミ(G)のモーダルなフレージングが効いているジャム風インストゥルメンタル#7といった幅広い音楽性を持っている部分だと思います。さらに、ドゥーミーな禍々しいリフから一転してアップテンポのパートに移行する#5や、印象的なパートがブロック単位で組み合わされ先の読めない展開を生み出すプログレッシブ・チューン#7などが、バンドとしての演奏力と楽曲構成力の高さを象徴。単なるヘヴィ・ロック・バンドでは終わらないスケールの大きさを示した名盤です。

Track List

1. War Pigs/Luke's Wall
2. Paranoid
3. Planet Caravan
4. Iron Man
5. Electric Funeral
6. Hand of Doom
7. Rat Salad
8. Jack The Stripper/Fairies Wear Boots

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DEEP PURPLE / In Rock

1970,UK

DEEP PURPLEの1970年5thアルバムIn Rock。それまではアート・ロックをやっていたDEEP PURPLEがイアン・ギラン(Vo)、ロジャー・グローバー(B)の加入を経て制作した作品。

#1,#2,#4,#5等に見られるギター、オルガン、ベースが一体となってのユニゾン・リフ中心の楽曲構成に高音でシャウトできるパワフルなイアン・ギランのボーカルが乗るハード・ロック スタイルに路線変更。そこにリッチー・ブラックモア(G)のギター、ジョン・ロード(Key)の歪ませたハモンドによる個性的なソロがプラスされバンドとしての個性も確立。
特に#4,#7でのジョン・ロードのソロは強烈ですね。
#3ではクラシック趣味も漂わせた大仰な展開と緩急、イアン・ギランの超高音スクリームで独自の様式を提示するなど、ブルーズをベースにしつつもドロ臭くなく、より先鋭化した新たなスタイルでハード・ロックの新時代を切り開いた衝撃作です。

Track List

1.Speed King
2.Bloodsucker
3.Child in Time
4.Flight of the Rat
5.Into the Fire
6.Living Wreck
7.Hard Lovin' Man

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LED ZEPPELIN / Led Zeppelin III

1970,UK

LED ZEPPELINの3rdアルバム。

ロバート・プラント(Vo)のターザンのような雄叫びに、オクターブの単音のみとシンプルながらも血沸き肉踊るジミー・ペイジ(G)のリフが緊張感をもたらす#1。ジャングル・ビートをビッグに叩きつけるジョン・ボーナム(Dr)のドラミングやジョン・ポール・ジョーンズ(B)のサビでのドライブ感溢れるランニング・ベースも聴き所です。
変則チューニングによるモーダルで奇妙なアコギのリフと不穏なストリングスが独特の世界観を醸し出している#2。
軽快なスライド・ギターに乗ったキャッチーな#3。
ジョンジーのオルガンとジミーの泣きのギターが印象的なブルーズ#4。
リフが主導しつつトリッキーなリズムの仕掛けがフックとなったハード・ロック#5。細かくスウィングするジョン・ボーナムのドラムがドライブ感抜群です。
そしてここからがアコースティック・サイド。
マンドリンの響きがトラッドなテイストの#6。
メロウでメロディアスな#7。
清涼感あるアコギのカッティングと神秘的なムードのサビが良い感じの#8。
リズムのトリックが耳から離れないアコギによるロックンロール#9。
ロイ・ハーパーに敬意を表したスライド・ギターの#10。

アナログ時代はアコースティックなB面について賛否両論ありましたが、LED ZEPPELINの歴史を振り返る上では彼らの幅広い音楽性を象徴するアルバムとも言えるんではないでしょうか。
又、それまでのブルーズに根ざしたものから一転して勇壮なヴァイキングを描いた#1の歌詞で、後年の「アキレス最後の戦い」あたりに通じる新機軸を打ち出しています。

Track List

1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

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QUATERMASS / Quatermass

1970,UK

DEEP PURPLEを脱退したリッチー・ブラックモアがRAINBOWのデビュー・アルバムで#2をカヴァーした事でおなじみ、オルガンを中心にした英国の3ピース・バンドQUATERMASSの1970年唯一作。

クリーンからヘヴィなディストーションまで変幻自在のハモンドが縦横無尽に暴れまくるジャズ・ロック風味のハード・ロックを展開。例えば、有名なBlack Sheep of the Familyはブルドーザーのようなオルガンがグイグイ引っ張る、RAINBOWバージョンよりも数段ヘヴィなハード・ロックだったりする。10分超の#8ではストリングスもまじえたプログレッシヴでスリリングな展開も見せる。何でもありだった時代の濃密な空気が味わえる1枚です。

Track List

1. Entropy
2. Black Sheep of the Family
3. Post War Saturday Echo
4. Good Lord Knows
5. Up on the Ground
6. Gemini
7. Make up Your Mind
8. Laughin Tackle
9. Entropy

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TRAPEZE / Trapeze

1970,UK

MOODY BLUESが設立したスレッショルド・レーベルからデビューしたブリティッシュ・ロック・バンドTRAPEZEの1st。

パワフルにロックしつつもキレのあるフィルインがカッコ良いドラミングが楽しめる#2。サイケ風に甘いコーラス・パートを持つ#3。フォーク・タッチのカラフルなPOPを聴かせる#4、#6。クラシカルなヒネリの効いたキャッチーなオルガン・フレーズが印象的なロックン・ロールにジャジーなピアノ・ソロ~フルート、アコギ、ピアノによる静かなパートを挿入したプログレシッブな組曲の#5。エキゾチックで神秘的なムードを漂わせた#7。ファンキーなグルーヴを持ったサイケ・ロック#8。ビート・ロック風リフがリードする#9。アコギとオルガンがメランコリックなムードを湛えた序盤からメジャーなサビへのドラマティックな展開が巧みな#10。MOODY BLUESばりのシンフォニック路線な#11。などなど、ファンタジックなジャケット・アートの印象そのままにメロディアスでキャッチーなブリティッシュ・ロックを展開しており、後にDEEP PURPLEに加入するグレン・ヒューズ(B/Vo)、WHITESNAKEに加入するメル・ギャレー(G)、JUDAS PRIESTに加入するデイブ・ホーランド(Dr)が在籍していたのが信じられない程ですがクオリティは高いです。お伽噺のBGMのようにかわいらしいジングル風の#1と#12を最初と最後に配したアルバム構成も、ストーリー性を感じさせるニクイ演出です。又、グレン・ヒューズの声量あるダイナミック・レンジの広い歌唱が、様々なテイストの各楽曲で多彩な表情を見せています。

Track List

1. It's Only a Dream
2. Giant's Dead Hoorah
3. Over
4. Nancy Gray
5. Fairytale/Verily Verily/Fairytale
6. It's My Life
7. Am I
8. Suicide
9. Wings
10. Another Day
11. Send Me No More Letters
12. It's Only a Dream

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BLACK SABBATH / Master of Reality

1971,UK

BLACK SABBATHの3rdアルバムMaster of Reality。
前作で試みたリフの積み重ねと意外性を持ったプログレッシブな展開による楽曲構成を推し進めた初期の代表作。

引きずるようなヘヴィなリフをベースにアップテンポな中間部のジャムを内包する#1。
高揚感あるキャッチーなリフとボーカル・パートのヘヴィ・リフが対比する#2。
トラッドっぽい雰囲気でいながらエレキ・ギターを使用したことで独特のニュアンスを持つ#4のイントロ的なインスト#3。
パーカッションが妖しいムードを増幅する怒涛の3連チューン#4はラストの墓場風SEがナイス。
そしてリフ・マスター トニー・アイオミ(G)が別の一面を見せる端整なアルペジオが美しいアコギのインスト#5。
一転して#6は超ド級のヘヴィ・リフをイントロに中間部では叙情的なギター・ソロが印象的なドゥーム・チューン。
そして本アルバムの影のハイライトが#7。ギーザー・バトラー(B)が奏でる淡々としたベース・ラインの上を寂寥感たっぷりなフルートとオジー・オズボーン(Vo)のボーカルが漂う実に英国的な暗さと静寂を持った曲です。シンプルかつヘヴィなリフを持つ#8も中間部のテンポ・チェンジがアクセントとなっています。

楽曲毎の起伏ある展開とアルバム通しての静と動の配置が巧みで、完全にBLACK SABBATHとしてのスタイルを確立した孤高の一枚です。

Track List

1. Sweet Leaf
2. After Forever
3. Embryo
4. Children of the Grave
5. Orchid
6. Lord of This World
7. Solitude
8. Into the Void

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DEEP PURPLE / Fireball

1971,UK

DEEP PURPLEの1971年6thアルバムFireball。

ツアーで多忙の中制作されたとあってかアルバム全体としてのインパクトは前作に及ばないものの、粒が揃った収録曲のストレートな曲調がかえって各メンバーの個性を浮き彫りにした好盤です。

ジョン・ロード(Key)によるクラシック・テイストを漂わせたオルガン・ソロがアクセントとなった、シンプルなリフに乗ったスピード感のあるストレートなハードロック#1。
オーソドックスなブルーズ・ロック#2、#3。
珍しく牧歌的な#4。
イアン・ペイス(Dr)のドラミングをフィーチャーし、モーダルなテーマ・メロディがスペイシーなムードの#5。
リフ中心のヘヴィ・ブルーズ#6。
シンプルなリフがリードするヘヴィ・ロック#7。
など間奏部以外のアンサンブルがシンプルな曲調のナンバーを得てイアン・ギラン(Vo)が伸び伸びとした歌唱を全編に渡って披露しています。
リッチー・ブラックモア(G)のプレイが多彩なのも本作の特徴で、ブルーズっぽさを感じさせない独特のテイストのスライド奏法を聴かせる#2、ペンタトニックをメインとしながらも経過音として奇妙なノートを折り混ぜ独特なトーンと合わせて個性が満喫できる#3、クリーン・トーンでフォーク風なムードを演出した#4、破壊的なアーミングをあしらったリフとボリューム奏法による奇妙なソロを持つ#6、など多芸な所を見せています。

Track List

1.Fireball
2.No No No
3.Strange Kind of Woman
4.Anyone's Daughter
5.The Mule
6.Fools
7.No One Came

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LED ZEPPELIN / Led Zeppelin IV

1971,UK

LED ZEPPELINの4thアルバム、通称Four Simbols。

前作のフォーク路線が一部評論家からバッシングを浴びた事へのバンド側からの回答が、このタイトルもバンド・ロゴも無いジャケット・アート。先入観無しに、純粋に音楽で評価してくれ!ということだったようです。レコード内袋には#4の歌詞がプリントされ、メンバー各人を象徴したとされる謎の4つのシンボルが記載されていたことから、Four Simbolsとも呼ばれています。

トリッキーなリズムの捻りを加えたハード・ロック・ナンバー#1。
ウラから入るジョン・ボーナム(Dr)のフィルが超有名な典型的ロックン・ロール・ナンバー#2。冒頭2曲でつかみはOK。
サンディ・デニーをゲストに招いた神秘的なトラッド・フォーク#3。ライブではジョン・ポール・ジョーンズ(B)がトリプル・ネックのマンソン・ギター(俗称キングギドラ!?)で参戦するのも有名です。
この#3から、フォークとハード・ロックが有史以来最高の融合を果たす全人類のアンセム#4までの流れが最高ですね。ジミー・ペイジ(G)によるアコギとエレキをブレンドさせたアルペジオ、リコーダーの美しい響き、ドラムが入る瞬間の興奮、そしてロバート・プラント(Vo)の魂のシャウト。もう完璧ですね。
感動の余韻に浸りながらレコードをひっくり返して臨む#5以降のアナログB面は、ジョン・ボーナムのアンビエント感いっぱいのビッグなドラムとリズムのトリックが楽しめる#5、#6、#8に加え、透き通るアコースティック曲#7でアクセントを付けた構成も素晴らしいです。
又、アルバム全編に漂う静かで冷たい感触が、このアルバムの一種独特なムードを醸し出しているんですよね。

Track List

1. Black Dog
2. Rock 'n' Roll
3. Battle of Evermore
4. Stairway to Heaven
5. Misty Mountain Hop
6. Four Sticks
7. Going to California
8. When the Levee Breaks

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BLACK SABBATH / Vol.4

1972,UK

BLACK SABBATHの4thアルバムVol.4。

トニー・アイオミ(G)の叙情的なオープニング・ソロ、オジー・オズボーン(Vo)が歌うミクソリディアン・モードのメロディと緩急によるヒネリを加えた展開が印象的な#1。
ヘヴィな躍動感がリードする中、神秘的とも言えるパートが挿入された#2。
シンプルなピアノとスペイシーなメロトロンによる伴奏をバックにした寂寥感漂う美しいバラード#3。
サウンド・エフェクトをフィーチャーした実験的な#4。
ギーザー・バトラー(B)のうねるベース・ラインとビル・ワード(Dr)のド派手なシンバル・ワークがリードするタテ乗りビートの#5。
ヘヴィなリフに叙情味を加えドラッグをテーマにした構築度の高い代表曲#6。
ドゥーミーなオープニングから一転して高揚感ある歌唱パートへ展開する#7。
アコギとストリングスによる美しいインストゥルメンタル・ナンバー#8。
ヘヴィネスとキャッチーなリフが同居した#9。
アップテンポのパートを挿入し終盤はドラマティックな展開も見せる、引き摺るようにヘヴィなドゥーム・ナンバー#10。
等々、ドラッグの助けもあったのかも知れませんが、単なるヘヴィ・ロックに収まらないプログレッシブな構成を持った楽曲群が収録されたアルバムです。

Track List

1. Wheels of Confusion/The Straightener
2. Tomorrow's Dream
3. Changes
4. FX
5. Supernaut
6. Snowblind
7. Cornucopia
8. Laguna Sunrise
9. St. Vitus Dance
10. Under the Sun/Every Day Comes and Goes

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CAPTAIN BEYOND / Captain Beyond

1972,UK,USA

DEEP PURPLEを脱退したロッド・エヴァンス(Vo)がカリフォルニアに渡り、アメリカのサイケ・バンドIRON BUTTERFLYの元メンバーやジョニー・ウィンターと活動していたボビー・コールドウェル(Dr)らと結成したプログレッシブ・ロック度満点のロック・バンドCAPTAIN BEYONDの1972年1st。

不条理変態リフを中間部に挿入した#1を含むドラマティックな展開のメドレー#1、#2、#3。
7拍子のトリッキーなリフと変幻自在の展開を見せる#4。
複雑な楽曲構成を支えるドラミングが見事な#5。
5拍子のアルペジオにヴィブラフォンが寂寥感を重ねる#6からのメドレー#6、#7、#8。
ハード・ロックなテーマのサビとヴィブラフォンやロッドのマイルドな歌唱がもたらすムーディな展開との対比で起伏を持たせたメドレー#9、#10、#11、#12、#13。
等々、変拍子リフや唐突な場面転換といったプログレ的要素を多分に含みつつ、コーラス・ワークがサイケっぽかったり、手数の多いヘヴィなドラミングがハード・ロックしていたりと、フック満載のバラエティ豊かな楽曲が数曲単位のメドレー形式で繋がり、夢中で追いかけているうちに1枚通して聴けてしまいます。
ロッドの歌唱は所々パワフルな部分も見せますが、一番の魅力はキャッチーなサビでのマイルドな質感。それだけにハードな方向性を目指したDEEP PURPLEには合わなかったんでしょうが、このアルバムではジャスト・フィットしてます。

Track List

1. Dancing Madly Backwards (On a Sea of Air)
2. Armworth
3. Myopic Void
4. Mesmerization Eclipse
5. Raging River of Fear
6. Thousand Days of Yesterdays (Intro)
7. Frozen Over
8. Thousand Days of Yesterdays (Time Since Come and Gone)
9. I Can't Feel Nothin', Pt. 1
10. As the Moon Speaks (To the Waves of the Sea)
11. Astral Lady
12. As the Moon Speaks (Return)
13. I Can't Feel Nothin', Pt. 2

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DEEP PURPLE / Machine Head

1972,UK

DEEP PURPLEの1972年7thアルバムMachine Head。

ハード&ヘヴィの権化のようなIn Rock、ストレートなハード・ロックのFireballに続くハード・ロック路線第3弾。

ジョン・ロード(Key)のクラシカルなオルガン・ソロがストレートなハード・ロックにPURPLE流のアイデンティティを注入した#1。
トリッキーなリフに乗ったブルーズ・ロック#2。
右CHのオルガンによるコード・カッティングがカッコ良い#3。
キャッチーなサビを持つ軽快なハード・ロック#4。
リフとリッチー・ブラックモア(G)による官能のギター・ソロが超有名な#5。
ブルーズのジャムから発展したような#6。
基本ロックン・ロールだが、ボーカル・メロディのキャッチーさとヘヴィなリフによりPURPLEでしか創りえないハード・ロックに昇華した#7。

ハード・ロック史上外せない超有名曲#1,#5、ライブでの定番#6,#7もあり代表作ではありますが、各楽曲の構成やボーカル・メロディはブルーズ・ベースだし、サウンドがスッキリ整理されたプロダクションの印象もあってか全体的にはソフィスティケイトされたブルーズ・ロックという印象が強いですね。

Track List

1. Highway Star
2. Maybe I'm a Leo
3. Pictures of Home
4. Never Before
5. Smoke on the Water
6. Lazy
7. Space Truckin'

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WISHBONE ASH / Argus

1972,UK

英国のロック・バンドWISHBONE ASHの3rd。

メロディアスなボーカル・ハーモニーとテッド・ターナー(G)・アンディ・パウエル(G)によるツイン・ギターにアメリカ志向も垣間見れますが、#5に代表されるフォークなテイストと叙情味はまさしく英国のもの。時折見せるハード・エッジなキメなどから、ツイン・リードギターを擁するハード・ロックの先駆者として紹介されることも。2人が同時に違うフレーズを奏でるツイン・リードギターが斬新な#7でRENAISSANCEのジョン・タウトがバッキングのオルガンをプレイしています。その返礼としてアンディ・パウエルは、RENAISSANCEのアルバム「Ashes Are Burning」のタイトル曲で素晴らしい泣きのギター・ソロを客演しています。ジャケット・アートはヒプノシス。

Track List

1. Time Was
2. Sometime World
3. Blowin' Free
4. The King Will Come
5. Leaf & Stream
6. Warrior
7. Throw Down The Sword
8. No Easy Road

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DEEP PURPLE / Who Do We Think We Are

1973,UK

黄金の第二期DEEP PURPLE最終作となった1973年8thアルバムWho Do We Think We Are。

イアン・ギラン(Vo)がシャウトを交えて伸び伸びとした歌唱を聴かせるキャッチーな#1。
リッチー・ブラックモア(G)のスライド・ギターによるリフが印象的な#2。
アップテンポのロックンロール・ナンバー#4。
イアン・ギランのファルセット、シャウトが大活躍するヘヴィなグルーヴが心地良いDEEP PURPLEの裏名曲、ファンキーなブルーズ・ロック#5ではジョン・ロードが突如高速クラシカル・フレーズで切り込み、スプリング・リバーブに蹴りを入れたりとアグレッシヴなソロを聴かせています。
ほんのりとサイケなムードを漂わせた#7のセンチメンタルな感じはDEEP PURPLEでは珍しいですね。

表情豊かに様々な歌唱を聴かせるイアン・ギラン、#5でのテクニカルなプレイやホンキートンク・ピアノなどで個性を発揮するジョン・ロードが楽しそうな一方、#1の淡白なギター・ソロに代表されるようにリッチーの影が薄い印象もありますが、バッキングではストラト独特のトーンも素晴らしく、タイトかつ結構ノッてプレイしている所に元セッションマンとしての矜持を感じさせます。

Track List

1. Woman From Tokyo
2. Mary Long
3. Super Trouper
4. Smooth Dancer
5. Rat Bat Blue
6. Place in Line
7. Our Lady

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LED ZEPPELIN / Houses of the Holy

1973,UK

LED ZEPPELINの5thアルバムHouses of the Holy。

前作で極めたからか、ケルト/トラッド風味は薄めでカラっとしたサウンド。でも各曲のキャラが立っている。

元は#2の序曲として作られたという爽やかな疾走感が気持ち良い#1。
メロトロンが静かな詩情を表現した#2。
アコギ/エレキのアンサンブルが見事な#3。
ノルにノレない変態ファンクが快感の#4。
ZEPならではの変テコHRな#5。
リラックスしたイイ感じのZEP風レゲエ#6(でもドラムはビッグなサウンドでロックしてます)。
一転してジョン・ポール・ジョーンズ(B/Key)のトレモロをかけたエレピがスペーシーな、暗黒プログレ沼へのトリップを誘う#7。
変拍子変態リフと終盤のお祭り騒ぎが楽しい#8。

全曲穴無し。ジョンジー度高いのが良い。ヒプノシスによるジャケもキレイで大好きです。

Track List

1. Song Remains the Same
2. Rain Song
3. Over the Hills and Far Away
4. Crunge
5. Dancing Days
6. D'Yer Mak'er
7. No Quarter
8. Ocean

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QUEEN / Queen

1973,UK

英国のロック・バンドQUEENの1stアルバム。

QUEENサウンドの肝となるブライアン・メイ(G)のギター・オーケストレーションが#1,#5,#6などのギター・ハーモニーに、さらにオペラチックなコーラスがフレディ・マーキュリー(Vo)作の#3,#5,#9あたりに少々荒削りながら健在。
ヘヴィなリフがのたうつ#8もコーラスの導入で単なるブルーズ・ロックに終わらせない革新性が感じられます。

比較的ストレートなハード・ロックの#1、バラードからヘヴィに展開する#2、ヘヴィ・ロックにメランコリックが混在した#3、随所にコーラス・ワークが登場するミュージカルのような#4、ロジャー・テイラー(Dr/Vo)が歌うアップテンポ
のハード・ロック#7、ピアノを中心としたインストゥルメンタル小品#10などバラエティも豊富。

デビュー作の時点で既にハード・ロックのエッジとメロディを兼ね備えたドラマティックでキャッチーなロックが完成しています。

Track List

1. Keep Yourself Alive
2. Doing All Right
3. Great King Rat
4. My Fairy King
5. Liar
6. The Night Comes Down
7. Modern Times Rock 'n' Roll
8. Son and Daughter
9. Jesus
10. Seven Seas of Rhye

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カテゴリー: QUEEN

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