DEEP PURPLE のレビュー

DEEP PURPLE / Fireball

1971,UK

DEEP PURPLEの1971年6thアルバムFireball。

ツアーで多忙の中制作されたとあってかアルバム全体としてのインパクトは前作に及ばないものの、粒が揃った収録曲のストレートな曲調がかえって各メンバーの個性を浮き彫りにした好盤です。

ジョン・ロード(Key)によるクラシック・テイストを漂わせたオルガン・ソロがアクセントとなった、シンプルなリフに乗ったスピード感のあるストレートなハードロック#1。
オーソドックスなブルーズ・ロック#2、#3。
珍しく牧歌的な#4。
イアン・ペイス(Dr)のドラミングをフィーチャーし、モーダルなテーマ・メロディがスペイシーなムードの#5。
リフ中心のヘヴィ・ブルーズ#6。
シンプルなリフがリードするヘヴィ・ロック#7。
など間奏部以外のアンサンブルがシンプルな曲調のナンバーを得てイアン・ギラン(Vo)が伸び伸びとした歌唱を全編に渡って披露しています。
リッチー・ブラックモア(G)のプレイが多彩なのも本作の特徴で、ブルーズっぽさを感じさせない独特のテイストのスライド奏法を聴かせる#2、ペンタトニックをメインとしながらも経過音として奇妙なノートを折り混ぜ独特なトーンと合わせて個性が満喫できる#3、クリーン・トーンでフォーク風なムードを演出した#4、破壊的なアーミングをあしらったリフとボリューム奏法による奇妙なソロを持つ#6、など多芸な所を見せています。

Track List

1.Fireball
2.No No No
3.Strange Kind of Woman
4.Anyone's Daughter
5.The Mule
6.Fools
7.No One Came

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カテゴリー: DEEP PURPLE

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