ABBA のレビュー

ABBA / Ring Ring

1973,SWEDEN

スウェーデンのポップ・グループABBAの1stアルバムRing Ring。

当初は1972年にビョルン&ベニー名義で#10(邦題「木枯らしの少女」)をヒットさせていた男性デュオにそれぞれのパートナーの女性シンガーをゲストに迎えたプロジェクトだったようで、オリジナル・リリース時の表記はABBAでは無く、Björn Benny & Agnetha Frida。

ABBAといえば2人の看板女性シンガーが歌うポップスという印象だが、ビョルン(G/Vo)の歌唱パートやABBA流ロックン・ロールの原型といえる#1、#12を始めとしたロックっぽいサウンドの占める比率が高く、後年のABBAの特長である北欧らしい独特の叙情や煌くキャッチーなメロディは控え目の素朴なポップス。
この1stアルバムRing Ringには、70年代中期から80年代初頭にかけて全世界的に大ヒットを連発する洗練されたスーパースターABBAの姿はまだ無い。しかし既にそれなりのキャリアを持っていたアグネッサ(Vo)とフリーダ(Vo)の歌唱は完成されており、アルバムのスマッシュ・ヒットを受けて、この2人の素材を活かす方向で後の楽曲は作られていくことになる。
アグネッサ作曲のバラード#3が収録されていたり、#1や#2で使用したと思しきメロトロンがクレジットされている点も見逃せない。

Track List

1. Ring Ring
2. Another Town, Another Train
3. Disillusion
4. People Need Love
5. I Saw It in the Mirror
6. Nina, Pretty Ballerina
7. Love Isn't Easy (But It Sure Is Hard Enough)
8. Me and Bobby and Bobby's Brother
9. He Is Your Brother
10. She's My Kind of Girl
11. I Am Just a Girl
12. Rock'n Roll Band

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ABBA / Arrival

1976,SWEDEN

スウェーデンのポップ・グループABBAの4thアルバムArrival。

爽やかなアップテンポのフォーク・ポップ#1。
イントロからすかさず必殺のサビに移行する、世界的メガ・ヒット・ナンバーとなったABBAの代表曲#2。
ゆったりとしたリズム、ドラマティックな起伏のある美メロディのバラード#3。
弾むようなリズムにケルトっぽいフォークロアの薫り漂うメロディが乗る#4。
ムーディかつシリアスなヴァースからドラマティックなサビへ展開する#5。
ミステリアスでいてコミカルでもある、金に憑かれたものを皮肉るようなナンバー#6。
ヴァースはアップテンポのリズムに対比するゆったりした歌メロ、サビは畳み掛けるような早口で強烈な印象を残す#7
ビョルン(G/Vo)がヴァース、サビは女性陣による歌唱のブギ・ナンバー#8。
緩急と静動で巧みにメリハリをつけたABBA流ロックン・ロール#9。
鳴り響くバグパイプにフリーダとアグネッサのコーラスでメロディを奏でる、郷愁と荘厳が同居するスコットランド民謡風のインストゥルメンタル#10。

フォーク色を残した親しみやすいメロディゆえの取っ掛かりの良さにもかかわらず、何十年聴いても飽きが来ない素晴らしい歌唱に磨きがかかったソングライティングとアレンジ。
初期の素朴さと後期の作りこまれたポップ性の両面をバランス良く有する、バラエティ豊かな楽曲群の各々にABBAらしいフックを常備させた完璧なアルバム。

Track List

1. When I Kissed the Teacher
2. Dancing Queen
3. My Love, My Life
4. Dum Dum Diddle
5. Knowing Me, Knowing You
6. Money, Money, Money
7. That's Me
8. Why Did It Have to Be Me?
9. Tiger
10. Arrival

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ABBA / Voulez-Vous

1979,SWEDEN

スウェーデンのポップ・グループABBAの6thアルバムVoulez-Vous。

端正なストリングスとシャープなリズムがリード、コンパクトな中にABBAらしいメロディを散りばめた#1。
ディスコ・ビートをベースにした#2。
フリーダ(Vo)の優しい中域を活かした暖かみのあるバラード#3。
単にキャッチーなだけでは無く仄かな北欧風味が感じられる所がABBAならではの、煌めくパーフェクトなポップ・チューン#4。
穏やかなヴァースとスリリングなサビが対比したドラマティックなナンバー#5。
フリーダとアグネッサ(Vo)を贅沢にバック・コーラスに従えた、初期を彷彿させるビョルン(G/Vo)歌唱のロックン・ロール・ナンバー#6。
華麗なアレンジと端正なメロディがDancing Queenを彷彿させる#7。
国連国際児童年のテーマ・ソングに採用された#8。シンプルながら徐々に盛り上げるアレンジがドラマティック。
ムーディな中にセクシーな妖艶さを内包した#9。
女性陣が歌うABBA流ロックン・ロールにディスコ風味を加えた#10。

ポップ・メイカーとして頂点に立ったABBAが、映画サタデー・ナイト・フィーバー(1977)を機に世界的ブームとなったディスコ・ミュージックを導入。
ポップ界の第一人者が流行を取り入れるという事でその完成度は間違いなく高いが、時代に迎合した部分はエバーグリーン感には欠けるかも。
むしろ、北欧風ウルトラ・ポップに徹した#4やスパニッシュなテイストを取り入れた#8に普遍的な魅力が感じられる。
ABBA自らが所有するポーラー・スタジオでレコーディングされた最初の作品。

Track List

1. As Good as New
2. Voulez-Vous
3. I Have a Dream
4. Angeleyes
5. The King Has Lost His Crown
6. Does Your Mother Know
7. If It Wasn't for the Nights
8. Chiquitita
9. Lovers (Live a Little Longer)
10. Kisses of Fire

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