KING CRIMSON のレビュー

KING CRIMSON / Three Of A Perfect Pair

1984,UK/USA

Discipline期KING CRIMSONの最終作にして通算10thアルバム Three Of A Perfect Pair。

7拍子の引っかかりはあるものの全体的には物憂げなニューウェーブ風ボーカル・チューン#1。ギター・シンセの音色パッチ切り替えが、エフェクト風効果をもたらすソロが面白い。
メロウなパートを持つボーカル・チューン#2。
バスドラ4つ打ちとスラップ・ベースのビートにボーカルとパッド系シンセが被さる#3。
東洋的なニュアンスの浮遊感あるバッキング演奏に乗せたボーカル・チューン#4。
パーカッションをバックにサウンドスケープと様々なギターのインプロビゼーション・フレーズを加えた#5。
反復するリズム・パターンをベースにヘヴィなギターのフレーズやノイズがコラージュしたかのような#6。
#6をよりアヴァンにしたかのような混沌のインスト・パートとポップなボーカル・パートが共存する#7。
インプロビゼーションだが、むしろノイズと言っても良い#8。#9のイントロとしての位置付けか?
太陽と戦慄のパート3ということで話題となった#9。メカニカルなギターのシーケンス・フレーズ、軽いカッティング中心のリフ、シモンズの特徴的なサウンドなど、Discipline期KING CRIMSONのエッセンスを名曲のフォーマットに融合した感じ。ここといった山場に欠けるのが惜しい。

ネタは出尽くしたのか、弦楽器のメカニカルな絡みを中心とした緊迫感やポリリズムのトリックなど、この時期特有のテイストが薄い作品。

Track List

1. Three of a Perfect Pair
2. Model Man
3. Sleepless
4. Man with an Open Heart
5. Nuages (That Which Passes, Passes Like Clouds)
6. Industry
7. Dig Me
8. No Warning
9. Larks' Tongues in Aspic (Part III)

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カテゴリー: KING CRIMSON

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