KING CRIMSON のレビュー

KING CRIMSON / Discipline

1981,UK/USA

KING CRIMSONのスタジオ8thアルバム Discipline。

バンド解散後、ニュー・ウェイヴやポップス方面での活動でリサーチを重ねたロバート・フリップが、フランク・ザッパやTALKING HEADSなどとのセッションでその特異なキャラクターを発揮していたエイドリアン・ブリュー(G/Vo)、両手のタッピングで幅広い音域をカバーする弦楽器=チャップマン・スティックを操るトニー・レヴィン(B)という2人のアメリカ人を加えてKING CRIMSONを再編。イギリス人の旧メンバーも6角形のパッドでお馴染みの電子ドラム シモンズを導入したビル・ブラッフォード(Dr)、ローランドのギター・シンセサイザーGR-300を使用するロバート・フリップ、と最新機材で武装。ちょっとしたNAMM SHOW(毎年1月にアナハイムで開催される楽器ビジネスショー)状態ともいえるバンドが目指したのは、ロバート・フリップが提唱するディシプリン。
規律とでも解釈すれば良いのか、メカニカルなシーケンス・フレーズや各パートがそれぞれ独自の拍子で進行しズレとシンクロが快感を呼ぶポリリズムなど、鍛錬によるテクニックの追求とと幾何学的な整合感が基本コンセプト。

トニー・レヴィンのスティックによる飄々としたリフ(ヴィブラートが肝)、エイドリアン・ブリューのギターによる象の鳴き声、ロバート・フリップのギター・シンセなど、80年代KING CRIMSONの代表曲となった前衛ポップ・チューン#1。
ギターの高速シーケンス・フレーズ、2本のギターによるポリリズムがもたらすズレとシンクロが知的快感を呼び起こす#2。
東洋的ムードを纏ったメロウなポップ・チューン#3。
ビル・ブラッフォードのドラミングをフィーチュアした#4。
ジャングル・ビートに乗った#5。
ギター・シンセをフィーチュアした#6。
シンプルなリズムをバックに、2本のギターが計算されつくした緻密な絡みでエスニックな薫り漂うメロディを紡ぐ#7。

ディシプリンを標榜しながらも、その整合性の対極にある混沌としたエスニック感覚や飛び道具的なエイドリアン・ブリューをあえて起用したところに、ロバート・フリップの音楽的あるいは商売的なバランス感覚を感じます。

Track List

1. Elephant Talk
2. Frame by Frame
3. Matte Kudasai
4. Indiscipline
5. Thela Hun Ginjeet
6. The Sheltering Sky
7. Discipline

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カテゴリー: KING CRIMSON

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