フォーク のレビュー

PENTANGLE / The Pentangle

1968,UK

ブルーズ寄りなバート・ヤンシュ(G)、トラッド寄りのジョン・レンボーン(G)というギターの名手のデュオから発展したフォーク・ロック・バンドPENTANGLEの1stアルバム。

リズム・セクションはダニー・トンプソン(B)、テリー・コックス(Dr)というジャズ畑の2人。そして紅一点ジャッキー・マクシー(Vo)のクリア・ヴォイスが乗るという構成で、トラッド、ジャズ、ブルーズが渾然一体となった独自のフォークを展開してます。#2ではテリーのブラシによるドラミング、#4ではダニーのソロ・タイムとジャジーなインプロビゼーションも多く、単なるフォークとは一線を画した緊張感あるアンサンブルが特徴となっています。

Track List

1. Let No Man Steal Your Thyme
2. Bells
3. Hear My Call
4. Pentangling
5. Mirage
6. Way Behind The Sun
7. Bruton Town
8. Waltz

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FAIRPORT CONVENTION / Unhalfbricking

1969,UK

英国のフォーク・ロック・バンドFAIRPORT CONVENTIONの1969年3rdアルバムUnhalfbricking。

ボブ・ディランのカヴァー#2、#7、#8でアメリカのフォークを吸収しながらも、オリジナルの#1やサンディ・デニー(Vo)の抑揚を効かせた歌唱が映える自身のペンになる5拍子の#3では英国的な翳りも感じさせています。トラッドのエレクトリック・アレンジに挑戦した#4では一貫してモーダルなムードの中、後半のギターとゲストのデイヴ・スウォーブリックによるフィドルのインプロビゼーションを盛り込んだ独自解釈で11分超の大作に仕上げています。メンバー全員が代わる代わるリード・ボーカルを取る#8では、ディラン・ナンバーをバンドに伝えたと思しきゲストのアメリカ人フォーク・シンガー マーク・エリントンが最初のヴァースを歌っております。アルバム通しての一貫性は感じれませんが、様々な要素に貪欲に取り組みオリジナリティを確立していく過程が感じられます。

Track List

1. Genesis hall
2. Si tu dois partir
3. Autopsy
4. A Sailor's life
5. Cajun woman
6. Who knows where the time goes?
7. Percy's song
8. Million dollar bash

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FAIRPORT CONVENTION / Liege & Lief

1969,UK

FAIRPORT CONVENTIONの1969年4thアルバムLiege & Lief。

オリジナルの#1、#4、#8以外の全てがトラッドで、彼らが本格的にトラッドのエレクトリック・アレンジに挑戦した歴史的なアルバムと位置付けられています。
展開が変わる後半のインスト・パートでリチャード・トンプソン(G)のエレキ・ギターとバトルを繰り広げる#3、THIN LIZZYもBlack RoseでやっていたRakish Paddyなどを含む楽しいダンス曲のメドレー#6など、前作のゲスト参加から正式メンバーに昇格したデイヴ・スウォーブリック(fiddle)のフィドルが大活躍。
そんなインスト陣に負けじと、サンディ・デニー(Vo)も表現力豊かなボーカルで聴き手を引き込みます。
神秘的なムード漂う#2や独特の拍子がなんとなく緊張感をもたらす#7など、割とコード固定のモーダルな展開で抑揚の出しにくいトラッドのエレクトリック・アレンジではありますが、微妙に唱法を使い分けたボーカルが非常に魅力的です。
でも個人的には、サンディ・デニーが書いた牧歌的なPOPチューン#1やリチャード・トンプソン作の優しいムードな#4、叙情的な#8といったオリジナル曲の方が、リラックスして伸び伸びと歌ってる感じがして好みだったりしますね。

Track List

1. Come All Ye
2. Reynardine
3. Matty Groves
4. Farewell, Farewell
5. Deserter
6. Medley: The Lark in the Morning/Rakish Paddy/Foxhunters' Jig/Toss The Feathers
7. Tam Lin
8. Crazy Man Michael

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PENTANGLE / Basket of Light

1969,UK

孤高のフォーク・ロック・バンドPENTANGLEの1969年3rdアルバムBasket of Light。

BBC-1のTVドラマ主題歌にもなったという5+7拍子に乗ったジャジーでスタイリッシュな#1。
ジャッキー・マクシー(Vo)の美声をフィーチャーしたトラッド風な#2はジョン・レンボーン(G)のシタールとテリー・コックス(Dr)のグロッケンスピルがエキゾチックかつお伽噺のような独特なムードを醸し出しています。
ジョン・レンボーンの朴訥とした歌唱がメインのブルージーな#3。
混声ハーモニーによる厳かなムードの#4。
バート・ヤンシュ(G)がリード・ボーカルを取るスタイリッシュでカッコ良いフォーク・ロック#5。
グロッケンスピル、パーカッション、精緻にアレンジされた2本のギターによる伴奏にジャッキーの透明感ある歌声が物語を紡ぐ#6。
ジャッキーが中音域で歌うPOPな中にもジャジーかつブルージーなテイストを忍ばせたキャッチーな#7。
バート・ヤンシュがサセックス州の子供から教わったというフォーク・ソングでジャッキーの澄んだ高音が素晴らしい#8。
シタールとバンジョーを取り入れた土の薫り漂う#9。
等々、PENTANGLE特有のジャズやブルーズのハイブリッド型フォーク・ロックが、それぞれの要素の融合をさらに進ませる事によって非常にキャッチーな仕上がりとなっています。

Track List

1. Light Flight
2. Once I Had a Sweetheart
3. Springtime Promises
4. Lyke-Wake Dirge
5. Train Song
6. Hunting Song
7. Sally Go 'Round the Roses
8. The Cuckoo
9. House Carpenter

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AUDIENCE / Friends, Friends, Friend

1970,UK

フォークをベースにした英国の4人組プログレッシブ・ロック・バンドAUDIENCEの1970年2ndアルバムFriends, Friends, Friend。

鍵盤をほとんど使用しないかわりにキース・ゲメル(Sax/All Woodwind)の管楽器が大活躍。彼のメロディアスなオブリガードが時にハワード・ワース(Vo/G)の粘っこいボーカルを食うくらい印象に残り、フォークにしてはパワフルなリズム・セクションと合わせてこのバンドの個性を確立しています。

サックスがアクセントになったフォーク・ロック#1、#2、#5。
かわいらしいリコーダーのバックに哀愁の歌メロが乗る#3。
サックスがテーマ、ソロと暴れまくる8分超の#4。
マイルドなサックスをフィーチャーし変幻自在に展開する室内楽風インストゥルメンタル#6。
激情を叩きつけるボーカル・パートと幽玄なフルートによる静寂パートを対比させた#7。
アコギのアルペジオとペーソス感漂うサックスをバックにしたバラード#8。
等々、収録曲はバラエティに富んでおり飽きさせません。

Track List

1.Nothing You Do
2.Belladonna Moonshine
3.It Brings a Tear
4.Raid
5.Rigth on Their Side
6.Ebony Variations
7.Priestess
8.Friends, Friends, Friend

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DANDO SHAFT / An Evening With

1970,UK

英国のフォーク・グループDANDO SHAFTの1970年1stアルバムAn Evening With。

アコギ、マンドリン、ヴァイオリン、フルート、ウッドベース、パーカッション等アコースティック楽器のみのアンサンブルに、朴訥ながらメロディアスな男性ボーカルが乗るスタイルで、特にマンドリンの煌びやかな響きが神秘的なムードを醸成しています。
高音部=マンドリン、低音部=アコギ、という分担でのアンサンブルも意外に精緻にアレンジされており、演奏テクニックの確かさも伺えます。
全体的なムードは、タイトル通り、田舎のお祭りで焚き火でも囲みながら夕べに演奏している感じ、とでも表現したら良いでしょうか。仄暗くも暖かい独特のサウンドが心地良いです。

エキゾチックな#3、フルートが美しい叙情的な#5、アコギとマンドリンの絡みが見事なインストゥルメンタル#6、ヴァイオリンがリードするカントリー風な楽しい#7、等々マルチプレイヤーで後にセッションマンとしてもフォーク界で活躍するマーティン・ジェンキンス(Vo/Vln/Mln/Fl)の才能が迸っております。

Track List

1. Rain
2. Cold Wind
3. September Wine
4. Cat Song
5. In the Country
6. Drops of Brandy
7. End of the Game
8. Lazily, Slowly

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FAIRFIELD PARLOUR / From Home to Home

1970,UK

サイケデリック・ロックバンドKALEIDOSCOPEのメンバー3人を擁するプログレ・フォーク・サイケデリック・ロックバンドFAIRFIELD PARLOURの1970年1stアルバムFrom Home to Home。

キーフによる渋いトーンのジャケット・アートが味わい深いです。メロトロンのストリングスが非常に高い頻度で使用されており、#1のようなメジャーなナンバーでは神々しさを、ドラマティックな#4では荘厳さを、そして#7のようなマイナー調のナンバーでは叙情を増幅してます。 とはいえ、全体のムードはポップな#2,#5や素朴な#3に代表されるほのぼのと明るい感じがメイン。前述の叙情ナンバー#7やサイケなひねりの効いた#11が良いアクセントとなっており、リラックスして楽しめます。
田園ののどかさを漂わせながらも英国ならではの格調をキープした独特の美しいメロディーが、豊かなコーラスハーモニー、フルート、アコギ、そしてメロトロンによってカラフルに奏でられます。
日曜の朝にぴったりです。

Track List

1.Aries
2.In My Box
3.By Your Bedside
4.Soldier of the Flesh
5.I Will Always Feel the Same
6.Free
7.Emily
8.Chalk on the Wall
9.Glorious House of Arthur
10.Monkey
11.Sunny Side Circus
12.Drummer Boy of Shiloh

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FOTHERINGAY / Fotheringay

1970,UK

FAIRPORT CONVENTIONを脱退したサンディ・デニー(Vo)が夫のトレバー・ルーカス(G)らと結成した5人組フォーク・グループFOTHERINGAYの唯一作。

ボブ・ディランのカヴァー#8やトラッドのアレンジ#9を除きオリジナル・ナンバーが中心で、とりわけサンディ・デニー作の叙情的な#1、#4、#7では彼女の心に染み入るような歌唱が楽しめます。
#4はさらに右CHのアコギと左CHのクリーンなエレキ・ギターのアンサンブルも絶妙で、楽曲のセンチメンタル度を増幅しております。
もう一人のライター、トレバーの書いた牧歌的なフォーク・ナンバー#3、#5では、朴訥としたトレバーの歌唱にサンディのハーモニーが加わり、リラックスしたムードが漂います。

エレクトリック・トラッドへの取り組みをシリアスに追求するFAIRPORT CONVENTIONでの神秘的な歌唱も素晴らしいですが、自分の音楽を自由に表現できる喜びに溢れたこのFOTHERINGAYでの伸びやかで深みのある歌唱の比ではありませんね。

Track List

1. Nothing More
2. Sea
3. Ballad of Ned Kelly
4. Winter Winds
5. Peace in the End
6. Way I Feel
7. Pond and the Stream
8. Too Much of Nothing
9. Banks of the Nile

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JUSTINE / Justine

1970,UK

女性ボーカル2名を擁する英国のフォーク・グループJUSTINEの1970年唯一作。

美しいハーモニーを活かしたドリーミーな序盤が印象的な3部構成の組曲#1。
ボーカル・メロディがシンプルでキャッチーなわりに、それをサポートするベース・パートが意外と練りこまれたラインを持つ#2。
美しい多層コーラスでクライマックスを迎える#3。
男女ボーカルとコーラスが穏やかなムードの#4。
左右CHアコギのシンプルなバックに女性ツイン・ボーカルの美声ユニゾンとハーモニーが素晴らしい#5。
ミュージカルのような場面転換を抜群のハーモニーで演出する10分超の組曲#6。
ファズ・ギターのソロから始まり静謐なムードのボーカル・パートを経て徐々に盛り上がり、ラストは女性コーラス・ハーモニーが壮大に締めくくるドラマティックな#8。

堅苦しいトラッド臭はほぼ皆無でウェスト・コースト風サイケの影響を感じさせつつ、ジャジーに迫ったり、2人の女性ボーカル・ハーモニーがMELLOW CANDLEを想起させる部分があったりと(リリースはJUSTINEが2年早い)、メジャー志向でコンテンポラリーな作風となっています。

Track List

1. Flying/Love You More Than Is Good for Me To/Nostrils
2. She Brings the Morning with Her
3. Back to Boulder
4. Traveller
5. See Saw
6. Mini Splurge/Mr. Jones/Is That Good. That's Nice
7. Clocks/Hey I Used to Know You
8. Unknown Journey

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LED ZEPPELIN / Led Zeppelin III

1970,UK

LED ZEPPELINの3rdアルバム。

ロバート・プラント(Vo)のターザンのような雄叫びに、オクターブの単音のみとシンプルながらも血沸き肉踊るジミー・ペイジ(G)のリフが緊張感をもたらす#1。ジャングル・ビートをビッグに叩きつけるジョン・ボーナム(Dr)のドラミングやジョン・ポール・ジョーンズ(B)のサビでのドライブ感溢れるランニング・ベースも聴き所です。
変則チューニングによるモーダルで奇妙なアコギのリフと不穏なストリングスが独特の世界観を醸し出している#2。
軽快なスライド・ギターに乗ったキャッチーな#3。
ジョンジーのオルガンとジミーの泣きのギターが印象的なブルーズ#4。
リフが主導しつつトリッキーなリズムの仕掛けがフックとなったハード・ロック#5。細かくスウィングするジョン・ボーナムのドラムがドライブ感抜群です。
そしてここからがアコースティック・サイド。
マンドリンの響きがトラッドなテイストの#6。
メロウでメロディアスな#7。
清涼感あるアコギのカッティングと神秘的なムードのサビが良い感じの#8。
リズムのトリックが耳から離れないアコギによるロックンロール#9。
ロイ・ハーパーに敬意を表したスライド・ギターの#10。

アナログ時代はアコースティックなB面について賛否両論ありましたが、LED ZEPPELINの歴史を振り返る上では彼らの幅広い音楽性を象徴するアルバムとも言えるんではないでしょうか。
又、それまでのブルーズに根ざしたものから一転して勇壮なヴァイキングを描いた#1の歌詞で、後年の「アキレス最後の戦い」あたりに通じる新機軸を打ち出しています。

Track List

1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

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LINDA PERHACS / Parallelograms

1970,USA

女性フォーク・シンガーリンダ・パーハクスの1970年作品Parallelograms。

アコギやハーモニカ等最小限の演奏をバックに、儚げで清楚な美声による美メロが楽しめます。妖しいパーカッションがサイケな時代を感じさせる所も堪らないですね。適度なトリップ感が。RENAISSANCEのアニー・ハズラムやバシュティ・ブニヤンのファンにおすすめです。
割とストレートでドリーミーに展開していく楽曲群にあって、タイトルトラック#6でのリディアン・モードを使った幽玄なメロディと美しいハーモニーが絶品。

Track List

1. Chimacum Rain
2. Paper Mountain Man
3. Dolphin
4. Call of the River
5. Sandy Toes
6. Parallelograms
7. Hey, Who Really Cares?
8. Moons and Cattails
9. Morning Colors
10. Porcelain Baked Cast Iron Wedding
11. Delicious

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MAGNA CARTA / Seasons

1970,UK

英国の3人組フォーク・グループMAGNA CARTAの2ndアルバムSeasons。

アルバム・タイトル通りアナログA面は四季を表現した組曲で構成。冬で始まり春・夏・秋と巡って、また冬のリプライズで締めくくっています。
マイナー調で冬や秋を、メジャー調で春・夏というありきたりな表現では無く、アコギ中心の静かな冬や秋に対してロンドン・シンフォニー・オーケストラやリズム隊も動員しての躍動感ある春・夏、とダイナミズムで起伏を作っています。全編ほのぼのムードの中、優しい男女ボーカルに朗読も交えて上品に展開。

その他の小品も佳曲揃い。
オーケストラによる絶妙なさじ加減の装飾を施された楽しい雰囲気の#2。
アコギのアルペジオとチェロをバックにした、仄かな叙情と凛とした気品を感じさせる#3。
パーカッションが効いた快活なムードにシタールのエキゾチックなトーンが彩りを添える#4。
客演のリック・ウェイクマンによる品の良いオルガンとアコギのアルペジオをバックにした静かなパートと、リズムが弾むフォーク・ロックな動のパートからなる#5。
左右2本のアコギが抜群のアンサンブルを聴かせる#6。
爽やかなストリングスと軽やかなフルートが印象的な#7。

もろトラッドといった感じの厳しいムードは一切無く、上品なボーカルとまろやかなトーンの楽器群による良質な演奏からなる優しい感触で統一された音像は古さを感じさせません。

Track List

1. Seasons
i) Prologue
ii) Winter Song
iii) Spring Poem
iv) Spring Song
v) Summer Poem
vi) Summer Song
vii) Autumn Song
viii) Epilogue
ix) Winter Song (reprise)
2. Going my Way
3. Elizabethan
4. Give me no Goodbye
5. Ring of Stones
6. Scarecrow Song
7. Airport Song

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カテゴリー: MAGNA CARTA

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TRADER HORNE / Morning Way

1970,UK

ジャッキー・マコーレイ(Vo/G/Key/Fl)と元FAIRPORT CONVENTIONのジュディ・ダイブル(Vo/Auto Harp/Pf)のフォーク・ユニットTRADER HORNEの唯一作。
ジャッキーの優しい男性ボーカルとジュディの澄んだハイトーンが絶妙のハーモニーを聴かせるメランコリックな#1。こちらも2人のハーモニーが見事なトラッド風ナンバー#2。ハープシコードとフルートの端整な演奏で美しいメロディを紡ぐインストゥルメンタル・ナンバー#3。ヴァイオリンとチェロが導入された叙情フォーク#4。ジュディのアンニュイな歌唱が場末のペーソス感を漂わせたブルージーな#5。爽やかなフォーク・ナンバー#6。ジャッキーがリードを取りジュディの美声コーラスを加えた楽しいフォーク・ナンバー#9。デュオでコンテンポラリーな響きを聴かせる#7。ダブル・トラッキングされたジュディのボーカルが弦とアコギのシンプルな伴奏に乗った#8。ジャッキーが歌う叙情フォーク#10。ピアノの伴奏をバックに神秘的なボーカル・メロディが際立つ#12。厳かなパートと軽やかなフォーク・パートが融合した#13。
等々、素朴な伴奏にもかかわらず魅力的なメロディが満載で、ジュディの澄んだハイトーンを活かしたバラエティ豊かなフォークが展開されています。各曲のラストに前半はフルートとチェレステによるかわいいメロディ、後半はメランコリックなピアノのメロディといったジングルが挿入され、アルバムのトータル・イメージが統一されている所もチャーム・ポイント。

Track List

1. Jenny May
2. Children of Oare
3. Three Rings for Eleven Kings
4. Growing Man
5. Down and Out Blues
6. Mixed Up Kind
7. Better Than Today
8. In My Loneliness
9. Sheena
10. Mutant
11. Morning Way
12. Velvet to Atone
13. Like That Never Was

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TREES / On the Shore

1970,UK

女性ボーカルを含む英国の5人組フォーク・ロック・バンドTREESの2nd。

#1、#6では芯のしっかりした歌声、#2、#7などでは繊細で可憐な歌声を聴かせるセリア・ハンフリーズ(Vo)のボーカルをフィーチャーしたトラッドの独自解釈によるエレクトリック・アレンジ曲とカヴァー曲が大半を占めるアルバム構成となっています。#1、#3、#7、#9、#10と半数を占めるトラッドは、キャッチーなロック・アレンジを施した#9のように非常に聴き易く、TREESの色に染まっているのでアルバム全体のカラーが統一されています。ただ、やはりオリジナル曲の方が制約無くやれるからか、#8ではストリングス・セクションやハープを交えた優雅な歌唱パートにエレキ・ギターがアドリブを弾きまくるロックなパートを挿入した斬新なアレンジでプログレ的展開も見せています。カヴァー・アートはヒプノシス。

Track List

1. Soldiers Three
2. Murdoch
3. Polly on the Shore
4. Adam's Toon
5. Sally Free and Easy
6. Fool
7. Geordie
8. While the Iron Is Hot
9. Little Sadie
10. Streets of Derry

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VASHTI BUNYAN / Just Another Diamond Day

1970,UK

女性フォーク・シンガー ヴァシュティ・バニヤン(Vo/G)の1970年1st。

ウィスパー気味でちょっと儚げなボーカルとそれを支えるシンプルなアレンジが素敵です。アコギ、ダルシマー、マンドリン、バンジョー、リコーダー、ヴァイオリンの織り成すサウンドが、夢を見ているような心地良い気分にさせてくれます。#11のイントロなんて溶けそうなほどウットリします。非トラッド系なので神秘性や堅苦しい高尚さとも無縁。優しくて何故か懐かしい感じの素朴なフィーリングが堪りません。

Track List

1. Just Another Diamond Day
2. Glow Worms
3. Lily Pond
4. Timothy Grub
5. Where I Like to Stand
6. Swallow Song
7. Window Over the Bay
8. Rose Hip November
9. Come Wind Come Rain
10. Hebridean Sun
11. Rainbow River
12. Trawlerman's Song
13. Jog Along Bess
14. Iris's Song for Us

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AUDIENCE / The House on the Hill

1971,UK

英国の4人組プログレッシブ・フォーク・ロックバンド AUDIENCEの1971年3rdアルバムThe House on the Hill。

アコギの繊細なアルペジオやコード・カッティングにキース・ゲメル(Sax etc)のテナー・サックス/クラリネット/フルートがアクセントとして加わるバッキングに、ほど良くリラックスした感じの歌メロが乗る独特のサウンド。
オープニングの#1から木管を操るキースのプレイが既に全開。ゆったりした序盤から3連パート、テンポアップしたエキサイティングなソロ・パートと目まぐるしく展開する中で7分超の長尺を感じさせないくらい随所に大活躍しております。
アコギの素晴らしいフィンガー・ピッキングに、ゲストのストリングス・セクションが初めはうっすらと霧のように、終盤は激しく絡むドラマティックな展開を見せる#4。
黒人ブルーズ・シンガー スクリーミング・ジェイ・ホーキンスのカヴァーをアコギやフルート、ヴィブラフォンを使用し寂寥感あるフォーク・ロックに仕上げた#7
。フルートのインプロビゼーション、ドラム・ソロ、テープ・エコーを掛けたサックス・ソロをフィーチャーしジャズ・ロック風に迫る#8。
等々、ほぼ鍵盤無しの限られた編成でいながら、起伏あるアレンジでアルバムをバラエティ豊かに演出しています。
ジャケット・アートはヒプノシス。

Track List

1. Jackdaw
2. You're Not Smiling
3. I Had a Dream
4. Raviole
5. Nancy
6. Eye to Eye
7. I Put a Spell on You
8. House on the Hill
9. Indian Summer

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COMUS / First Utterance

1971,UK

英国アシッド・フォークCOMUSの1971年1stアルバムFirst Utterance。

アコギ、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、パーカッションと全てアコースティック楽器で繰り広げられる、呪術的で土着的でいながらドリーミーでメロディアスな暗黒フォーク。全編に漂うテンションの高さは相当です。
白眉は#2。中間部のアコギ・ソロが深遠な暗黒ムードを醸し出し、終盤は妖しくも儚げな女性Voがメロディを紡ぎます。これがこの世のものとは思えない美しさ。
完全にイッっちゃってる男性Voと軋むヴァイオリン、女性ヴォーカルの超高音スキャットがトライバルなパーカッションによるビートに乗って踊り狂う#3。
2本のアコギによるアンサンブルと男女Voのユニゾン、フルートとヴァイオリンのハーモニーによる緻密で理性的な構築美と、土着ビートとイカれた男性Voによる本能の叫びが奇跡の融合を見せるテーマ・ソング#4。
アヴァンギャルドなインスト#6。
牧歌的とも言える展開から土着パーカッションに導かれ狂気のシャウトで盛り上がる#7。
これら狂気の暗黒フォークがなぜか心地良く感じられるんですよね。

Track List

1. Diana
2. The Herald
3. Drip Drip
4. Song To Comus
5. The Bite
6. Bitten
7. The Prisoner

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カテゴリー: COMUS

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DANDO SHAFT / Dando Shaft

1971,UK

英国のフォーク・グループDANDO SHAFTの1971年2ndアルバムDando Shaft。

今作から女性シンガー ポリー・ボルトン(Vo)が参加。
デュオで軽やかに歌うダンス・ミュージック#1。
ポリーがソロで歌うヴァイオリンがリードする#2。
ポリーのしっとりとした歌唱をアコギ、ヴァイオリン、フルートが優しく包み込み、後半のスキャットもこの世の物とは思えない美しさの叙情フォーク#5。
デュオで歌うまどろみの美メロ・フォーク#9。
などなど、ポリーの澄み切った美声がバンドのサウンドに華やかさをもたらし、かなりとっつき易くなりました。

2本のギターのアンサンブルが見事な#3。
サビのボーカル・ハーモニーが美しい#4。
マンドリンの響きがエキゾチックな#6。
マンドリンの細かいフレージングが印象的な#7。
アコギとマンドリンによるインストゥルメンタル小品#8。
等、マーティン・ジェンキンス(Vo/Vln/Mln/Fl)が素晴らしいプレイを聴かせる1stの流れを汲んだ仄暗くも暖かい土着フォークも健在。
音楽性の幅を広げメジャー感を増したアルバムです。
朽ち果てたメリーゴーラウンドが儚くも美しいジャケット・アートはキーフ。

Track List

1. Coming Home To Me
2. Railway
3. Whispering Ned
4. Sometimes
5. River Boat
6. Kalyope Driver
7. Waves Upon The Ether
8. Dewet
9. Till The Morning Comes
10. Pass It On
11. Prayer

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FRESH MAGGOTS / Fresh Maggots

1971,UK

ミック・バーゴイン(G/Vo/Vln)とリー・ドルフィン(G/Vo)によるフォーク・デュオFRESH MAGGOTSの1971年唯一作。

アルペジオのフレーズを微妙に違うものにしたり、リズム楽器の不在を感じさせないミズミカルなコード・カッティングなど、2人のアコギによるコンビネーションが抜群な上に何とファズ・ギターのペンタトニックによる弾きまくりフレーズも飛び出す独特のサウンド。
時には、ぴったり息の合ったギター・アンサンブルによるテンポや拍子のチェンジも繰り出してプログレッシブに迫ってきます。曲想は非トラッドながら英国的な翳りを感じさせる美しく叙情味溢れるものから、爽やかなフォーク、疾走するフォーク・ロックなど幅広く、キーフによるジャケット・アートのイメージそのままの幻想的な雰囲気も。
#2のグロッケンや#5のホイッスル、又#2、#6、#9、#11ではストリングスが曲調に合わせて効果的に使用されており、1曲1曲のキャラを明確にしています。

Track List

1.Dole Song
2.Rosemary Hill
3.Quickie
4.Everyone's Gone to War
5.And When She Laughs
6.Spring
7.Balloon Song
8.Guzz Up
9.Who's to Die?
10.Elizabeth R
11.Frustration

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SANDY DENNY / The North Star Grassman and the Ravens

1971,UK

FAIRPORT CONVENTION、FOTHERINGAYを経た英国フォークの歌姫 サンディ・デニー(Vo)の1971年1stソロ・アルバムThe North Star Grassman and the Ravens。

元FAIRPORT CONVENTIONのリチャード・トンプソン(G)がサンディと共に共同プロデュース。その他、夫のトレヴァー・ルーカス(G)等のサポートで制作。

サンディ自らプレイするピアノとリチャード・トンプソンの枯れたトーンのギター・ソロが味わい深い、哀愁のフォーク・ナンバー#1。
LED ZEPPELINの”Black Mountain Side”とルーツを同じくするトラッドのアレンジ#2。
トラッドな香り漂う優しいメロディのフォーク#3。
ディランのカヴァー#4。
ヴァイオリンをフィーチャーしたトラッド風ナンバー#5。
幽玄なストリング・セクションを絡め、しっとりと聴かせる#6。
リラックスしたムードの#7。
楽しいロックン・ロール#8。
ストリングス・セクションがエキゾチックなテイストを醸しだす#9。
トラッドと叙情味が融合、足踏みオルガンの素朴な音色が印象的なタイトル・トラック#10。
サンディがダブル・トラックで自ら重ねたハーモニーが美しい#11。

FAIRPORT CONVENTIONにサンディが初めて参加した”Unhalfbricking”で見せた、トラッド/ボブ・ディランのカヴァー/オリジナル、といった雑多な要素をよりコンテンポラリーなテイストで再現したような作風。
様々な表情を見せるサンディ絶品の歌唱が素晴らしいのは勿論ですが、#6、#9で導入されたストリングスやバックを固めるプレイヤー達のツボを押さえた熟練のプレイから成るアレンジが、渋めながらもここぞという時にはしっかり主張してフックとなっており楽曲の印象を深めています。英国的な静かな情緒を湛えたキーフによるジャケット・アートも素晴らしいです。

Track List

1. Late November
2. Blackwaterside
3. The Sea Captain
4. Down in the Flood
5. John the Gun
6. Next Time Around
7. The Optimist
8. Let's Jump the Broomstick
9. Wretched Wilbur
10. The North Star Grassman and the Ravens
11. Crazy Lady Blues

SANDY DENNY / The North Star Grassman and the Ravens のレビューを見る

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