ANEKDOTEN

ANEKDOTEN

1991年に結成されたスウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンド ANEKDOTEN。
KING CRIMSONから影響を受けた硬質なヘヴィネスや叙情を北欧的な独特の暗さを伴った現代的なプログレに昇華して聴かせる。大部分の楽曲においてメロトロンが使用されている他、MOOGやARPなどヴィンテージ・シンセやヴィブラフォン、チェロなども効果的に配置。アナログ楽器によるオーガニックなサウンドは、寂寥感と暖かみを併せ持つANEKDOTENの音楽性において重要な要素となっている。

ANEKDOTEN のレビュー

ANEKDOTEN / Vemod

1993,SWEDEN

スウェーデンのKING CRIMSONフォロワーANEKDOTENの1993年1stアルバムVemod。
メタリックな質感は中期KING CRIMSONって感じだが、このバンドがエラいところはちゃんと現代風なヘヴィさにアップグレードされているところ。
#3のイントロのベースにKOされました。又そのあとすぐ叙情パートを持ってくるあたりが非常に巧み。アコースティックな#6や本編ラストの#7の不条理反復リフの怪しい雰囲気も良いが、日本盤ボーナスの「SAD RAIN」のメロトロン大洪水には、イントロからただただ絶句。ジャケットもいいなぁ。

Track List

1. Karelia
2. Old Man and the Sea
3. Where Solitude Remains
4. Thoughts in Absence
5. Flow
6. Longing
7. Wheel
8. Sad Rain

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ANEKDOTEN / Nucleus

1995,SWEDEN

スウェーデンの鬱系プログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの1995年2ndアルバムNucleus。

鋼鉄のように重厚なベースがうねる現代的暗黒ヘヴィ・グルーヴが突然耳を襲う#1で単なる懐古趣味バンドで無いことを強烈にアピール。
静かな中での反復フレーズによるポリリズムのずれが心地良いトリップ感を生む#3の前半もKING CRIMSONの影響丸見えながら、後半では同郷のANGLAGARDにも通ずる不条理濁音によるカオティックな展開で今を生きるバンドとしてのアイデンティティを主張しています。
アンナ・ソフィ(Cello/Mellotron)のチェロがレトロな叙情を醸しだす#6。
メロディアスな叙情と不条理ヘヴィネスが融合した#7。
チェロが終始楽曲をリードし、男女ボーカルによるユニゾン歌唱が官能的な#8。
等々、メロトロンを中心にフェンダー・ロ-ズ、クラビネット、ポンプ・オルガンなどアナログ・キーボードが場面ごとに効果的に使用されており、時に寂寥感を演出しながら、又別の時には重量感抜群なリズム隊の醸し出す凶暴なグルーヴを後押ししています。

Track List

1. Nucleus
2. Harvest
3. Book of Hours
a) Pendulum Swing
b) The Book
4. Raft
5. Rubankh
6. Here
7. This Far from the Sky
8. In Freedom

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ANEKDOTEN / From Within

1999,SWEDEN

スウェーデンの鬱系プログレANEKDOTENの1999年3rdアルバムFrom Within。

バンドが一体となってのヘヴィ・グルーヴで迫るインストゥルメンタル・パートとヴィブラフォンを効果的に使用したクールなボーカル・パートの対比がダイナミズムを生む#1。
メロトロンとギターによる重厚なユニゾン・リフが印象的な#2。
中間部での軋むギターがKING CRIMSONを彷彿させる#3。
ニクラス・ベルグ(G/Vo)とピーター・ノルディンス(Dr)がLANDBERKのメンバーと組んだ、ホラー映画のサントラを題材にしたプロジェクトMORTE MACABREのような不気味な迫力のメロトロンがのっけから全開の#4。ボーカル・パートはヴィブラフォンが神秘的なムードを付加し、陰鬱かつ静かに展開。不条理系メタリックなリフに不安感を煽るメロトロンが絡む#5。
リズムにトリッキーなトラップを仕込んだ暗鬱ギター・リフが淡々とリード、メロトロンがアクセントとなった#6。
コード=Aで延々展開するダークでクールなベース・リフ上をメロトロンやアンナ・ソフィ(Key)のチェロが不気味に浮遊するインストゥルメンタル#7。
叙情的なアコギのアルペジオをバックに儚く美しく紡がれた小品#8。

極北の暗く長い冬の夜を想起させる静かなダークネスの中に、炭火のような暖かさも感じさせるオーガニックなサウンド。
主に中音域で鳴らされるメロトロンがヘヴィなギターやベースと一体となり、独特のダークなうねりを醸成しています。

Track List

1. From within
2. Kiss of life
3. Groundbound
4. Hole
5. Slow fire
6. Firefly
7. The sun absolute
8. For someone

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ANEKDOTEN / Gravity

2006,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの4thアルバムGravity。

ヘヴィなグルーヴと唸りを上げるメロトロンによる音のカベが押し寄せるド迫力の#1。ヘヴィな中にもヴィブラフォンのもたらす寂寥感が効いてます。
スペイシーなメロトロンの白玉リフ、アルペジオをバックにした歌唱パートなど、キャッチーに仕上がった#2。終盤のサイケな音色のオルガン・ソロも味わい深いです。
パーカッションとアコギの伴奏をベースに淡々と詩情を綴った#3。冷ややかな音色のメロトロンがサビのコーラス・ハーモニーを増強したり、サウンド全体の陰影を浮かび上がらせたりと活躍。
底辺をうねるベース・ライン、くすんだ音色のオルガンとクリーン・ギターのアルペジオでクールに鬱な叙情を描く、重く静かな#4。
サンプルのように無機的でシンプルなビートに妖しげな男女混声コーラスが舞う#5。エフェクトによるSEのようなサウンドスケープやアンビエントなピアノをあしらって実験的ムードも漂います。
暗鬱ボーカル・メロディとヴィブラフォンによる静のパートと、メロトロンとヘヴィ・グルーヴが覆い尽くす動のパートがせめぎあうタイトル・トラック#6。
グラスハープのようなやわらかい音色のサウンドで霧のように包まれたアコースティック小品#7。
4拍子ながらアクセントをずらしたトリッキーなリズムがフックとなったインストゥルメンタル・ナンバー#8。

重金属のようなベースが押し捲る直接的なヘヴィネスがやや後退、トレモロがかかったヴィブラフォンやオルガンの不穏なサウンドでダークな心象風景を描き、メロトロンが効果的にアクセントをつける事でサウンドが整理され、随分聴き易くなりました。
このオルガン、クレジットにあるFARFISAなるイタリアの電子オルガンかもしれません。

Track List

1. Monolith
2. Ricochet
3. The War Is Over
4. What Should But Did Not Die
5. SW4
6. Gravity
7. The Games We Play
8. Seljak

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ANEKDOTEN / A Time of Day

2007,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの5thアルバムA Time of Day。

従来の引き摺るような重金属的ヘヴィネスと比べると若干質感を変えた埃っぽいネバリを感じさせるギター・リフのオーガニックなグルーヴに、メロトロンが絡みつくアップテンポ・ナンバー#1。
サイケなテイストのオルガンがクールに展開する#2。終盤のピアノとメロトロンをバックにした寂寥感たっぷりなフルートのソロが最高。
ルート音の動きが少ないベース・ラインとギターのアルペジオ・パターンで淡々と進行する#3。

ダークな中にも仄かな暖かさを感じさせる歌モノ#4。曇天を思わせるメロトロンは勿論、スペイシーなモーグ・シンセのソロも印象的です。
#4から繋がったインストゥルメンタル・ナンバー#5。ヴィブラフォンが寂寥感を醸し出しています。
アコギのアルペジオをバックにしたフォークな序盤から、メロトロンとARPシンセのスペイシーなインスト・パート、男女ユニゾン・ボーカルの妖しいパートへと展開していく静寂の#6。
一転して古びたオルガンとメロトロンのイントロ・リフがリードする軽快なテンポの#7。
再び男女ユニゾン・ボーカルで妖しくも淡々と進行しつつも、ダークな中に一筋の光明を見出してエンディングを迎える#8。

#1,#7のような攻撃的な楽曲を含みつつも、よりリラックスした曲調が大半を占める作風となりました。
代名詞のようなメロトロンももはや飛び道具では無く、ギターやベース、オルガンなど他のパートや他の鍵盤楽器とオーガニックに絡むことで、即効性の有るあからさまな泣きよりもむしろ心の深い部分に突き刺さる訴求力を発揮。バンドとしての成長が感じられます。

Track List

1. The Great Unknown
2. 30 Pieces
3. King Oblivion
4. A Sky About to Rain
5. Every Step I Take
6. Stardust And Sand
7. In For A Ride
8. Prince of the Ocean

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ANEKDOTEN / Until All The Ghosts Are Gone

2015,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの6thアルバムUntil All The Ghosts Are Gone。

OPETHのペル・ヴィバリがオルガンでゲスト参加、ギターとのソロ・バトルを展開する#1。奇妙な音使いのリフがOPETH風でもある、適度な重さとワイルドさを兼ね備えた独特のグルーヴにモーダルな歌メロが乗るANEKDOTENらしい鈍色のヘヴィ・プログ。不穏なインスト・パートとメロウな歌唱パートの対比も良い感じ。勿論、ここぞの場面ではメロトロンも登場。
掠れたメロトロンが荒涼としたムードを醸し出す、ミディアム・スローの#2。
包み込むようなメロトロンがバッキングをリードするメロウな#3。ヴィブラフォンやゲストのテオ・トラヴィスによるフルートが哀愁を添える絶妙なアクセントとなっている。
静かな歌唱パートやアコギ・パートと、ヘヴィなボトムスにメロトロンの白玉が乗るシンフォ・パートの起伏が見事な#4。
ALL ABOUT EVEのマーティ・ウィルソン・パイパーがエレキと12弦アコギでゲスト参加の#5。テオ・トラヴィスの幽玄なフルートに導かれるメロウなナンバー。
うねるグルーヴに乗るメタリックな質感のギターがメロディをリードするインストゥルメンタル・ナンバー#6。ゲストのグスタフ・ニーグレンによるサックスが狂気を孕んだスリリングなプレイで聴かせる。

歌メロにモードを多用することによる調性がはっきりしない微妙な緊張感と、クールなメランコリーを併せ持つ独特の暗黒シンフォ・サウンドは健在。とりわけ今回はメランコリックな成分が増量され、ヘヴィネスとの落差でドラマティック度を増している。

Track List

1. Shooting Star
2. Get Out Alive
3. If It All Comes Down to You
4. Writing On the Wall
5. Until All The Ghosts Are Gone
6. Our Days Are Numbered

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