ALCATRAZZ のレビュー

ALCATRAZZ / No Parole From Rock’N’Roll

1983,USA

RAINBOW、MSGと渡り歩いてきたグラハム・ボネット(Vo)が元NEW ENGLANDのジミー・ウォルドー(Key)、ゲイリー・シェア(B)と新バンド結成を画策。ギタリストに当時はほぼ無名のイングヴェイ・マルムスティーン(G)を加えデビュー。知名度からいくと当然グラハムのバンドというイメージでレコードを購入したファンの期待を大きく上回る新星イングヴェイの登場に、シーンが騒然となりました。シンセによるリフに乗った軽快なハード・ロックに、突如ヨーロッパ叙情のメロディをアル・ディ・メオラ並のフル・ピッキングで聴かせるギター・ソロが切れ込む#1で掴みはOK。キャッチーながらもネオ・クラシカルなムードを湛えた#2でも、流麗な下降~上昇フレーズにトリ肌。そしてRAINBOW直伝の様式美ハード・ロック#3ではパワフルなグラハムのボーカルを向こうに回し、ネオ・クラシカルな6連のキメと流麗でスリリングなソロで絶頂を極めます。さらに、叙情高速メロディアス・フレーズが押し寄せる#4、ドラマティックな#5と来てアナログA面終了。続くB面も情感溢れるアコギをあしらった大仰なインストゥルメンタル小品#6で軽くジャブを入れてスタート。エコノミー・ピッキングによるクラシカルなキメを挿入したメロディアスなシャッフル・ナンバー#7。ネオ・クラシカルなフレーズが乱れ飛ぶヘヴィな#8。キャッチーでメロディアスなハード・ロックにおけるイングヴェイのテクニカルなソロのシャワーが心地良い#9。沈み込むようなバラードを幽玄に彩るアルペジオが美しい#10でも見事なソロを聴かせます。ジャキジャキしたナチュラル・ディストーションの効いたバッキングに伸びやかなソロと、ストラトの生々しく美しいサウンドも最高。緩急・強弱など周到に構築された破天荒なようで実は端整なギター・ソロ、ピッキングのニュアンスによる微妙なトーン・コントロールによる感情表現、そしてスリムな体型など、イングヴェイがビッグになるにつれ失われていった要素がてんこ盛りです。

Track List

1. Island in the Sun
2. General Hospital
3. Jet to Jet
4. Hiroshima Mon Amour
5. Kree Nakoorie
6. Incubus
7. Too Young to Die, Too Drunk to Live
8. Big Foot
9. Starcarr Lane
10. Suffer Me

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ALCATRAZZ / Live Sentence

1984,USA

1984年1月28日 中野サンプラザ公演を収録したALCATRAZZのライブ。リフの合間のちょっとした隙間にも超高速オブリガードをブチ込み捲くるイングヴェイ・マルムスティーン(G)ですが、楽曲の構成を保った上で、ライブならではのスリルと興奮を加えた感じの程好いバランスを何とかキープしています。ALCATRAZZとしては1枚しかアルバムを出していない状態での来日とあって、曲目も1stアルバムの代表曲にグラハム・ボネット(Vo)のソロ時代の#3やイングヴェイのソロ#6、#8、グラハム在籍時RAINBOWの#7、#9をプラスした、この時期ならではの豪華なラインナップ。ライブでも強力なグラハムのボーカル、オーディエンスが忠実過ぎてちょっと恥ずかしい#9の掛け合い、才気漲るイングヴェイの弾き捲くりと聴き所満載。ただ唯一の減点ポイントは#9のラスト。RAINBOWの名曲Lost in Hollywoodの冒頭、印象的なドラムのイントロが聴こえたとたんにフェイドアウトしてしまうなんて・・・

Track List

1. Too Young to Die, Too Drunk to Live
2. Hiroshima Mon Amour
3. Night Games
4. Island in the Sun
5. Kree Nakoorie
6. Coming Bach
6. Since You Been Gone
7. Evil Eye
8. All Night Long

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