NICK MAGNUS のレビュー

NICK MAGNUS / N’Monix

2014,UK

元スティーヴ・ハケット・バンドのキーボーディスト ニック・マグナスの5thアルバムN’monix。

メロトロンも絡むミステリアスなイントロから、英国らしいヒネリの効いたメロディの歌唱パートに移行する#1。ピーター・ガブリエルが歌うとハマりそうなところを、トニー・パターソン(Vo)が技量は少々物足りないが何とか雰囲気は出している。
厳かなストリングスをバックにケイト・ファバー(Vo)の超美麗ソプラノをフィーチュア、終盤はクワイヤで壮大に盛り上がる#2。
ブラス・セクションのファンファーレとマーチのリズムに乗ったイントロから7拍子の歌唱パートへ、さらにGENESIS風の陰影を付けて展開する#3。
パーカッシブなエレピがリードし、ニック・マグナス自身が歌う#4。
ピート・ヒックス(Vo)の明朗な歌声がマッチした、ポップな中にも洒落た起伏でドラマ性を持たせた#5。伸びやかで構築度の高い間奏と、よりエモーショナルでクリケット奏法などトリッキーな技も忍ばせた後奏でスティーヴ・ハケット(G)が魅力たっぷりに聴かせる。
天性の叙情声シンガー ティム・ボウネス(Vo)が歌う湿り気を帯びた#6。ロブ・タウンゼント(Sax)のサックス・ソロ、スティーヴ・ハケットのギター・ソロが哀愁を駆り立てる。
神秘的なクワイヤとスティーヴ・ハケットのギターによる美しいコラボレーション#7。
ジェイムズ・リーヴス(Vo)が歌う、仄かな叙情を交えた優美なファンタジック・チューン#8。

GENESISのファンタジック面を担っていたスティーヴ・ハケットとの長年の仕事から吸収したと思われる上品で翳りを交えた英国風メロディが冴える、英国の良心を体現したかのような上品でファンタジックな作品。
スティーヴ・ハケットをはじめとしたゲスト陣の丁寧なプロの仕事も印象的。

Track List

1. Time
2. Memory
3. Kombat Kid
4. Headcase
5. Eminent Victorians
6. Broken
7. Shadowland
8. Entropy

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