AUDIENCE のレビュー

AUDIENCE / Friends, Friends, Friend

1970,UK

フォークをベースにした英国の4人組プログレッシブ・ロック・バンドAUDIENCEの1970年2ndアルバムFriends, Friends, Friend。

鍵盤をほとんど使用しないかわりにキース・ゲメル(Sax/All Woodwind)の管楽器が大活躍。彼のメロディアスなオブリガードが時にハワード・ワース(Vo/G)の粘っこいボーカルを食うくらい印象に残り、フォークにしてはパワフルなリズム・セクションと合わせてこのバンドの個性を確立しています。

サックスがアクセントになったフォーク・ロック#1、#2、#5。
かわいらしいリコーダーのバックに哀愁の歌メロが乗る#3。
サックスがテーマ、ソロと暴れまくる8分超の#4。
マイルドなサックスをフィーチャーし変幻自在に展開する室内楽風インストゥルメンタル#6。
激情を叩きつけるボーカル・パートと幽玄なフルートによる静寂パートを対比させた#7。
アコギのアルペジオとペーソス感漂うサックスをバックにしたバラード#8。
等々、収録曲はバラエティに富んでおり飽きさせません。

Track List

1.Nothing You Do
2.Belladonna Moonshine
3.It Brings a Tear
4.Raid
5.Rigth on Their Side
6.Ebony Variations
7.Priestess
8.Friends, Friends, Friend

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AUDIENCE / The House on the Hill

1971,UK

英国の4人組プログレッシブ・フォーク・ロックバンド AUDIENCEの1971年3rdアルバムThe House on the Hill。

アコギの繊細なアルペジオやコード・カッティングにキース・ゲメル(Sax etc)のテナー・サックス/クラリネット/フルートがアクセントとして加わるバッキングに、ほど良くリラックスした感じの歌メロが乗る独特のサウンド。
オープニングの#1から木管を操るキースのプレイが既に全開。ゆったりした序盤から3連パート、テンポアップしたエキサイティングなソロ・パートと目まぐるしく展開する中で7分超の長尺を感じさせないくらい随所に大活躍しております。
アコギの素晴らしいフィンガー・ピッキングに、ゲストのストリングス・セクションが初めはうっすらと霧のように、終盤は激しく絡むドラマティックな展開を見せる#4。
黒人ブルーズ・シンガー スクリーミング・ジェイ・ホーキンスのカヴァーをアコギやフルート、ヴィブラフォンを使用し寂寥感あるフォーク・ロックに仕上げた#7
。フルートのインプロビゼーション、ドラム・ソロ、テープ・エコーを掛けたサックス・ソロをフィーチャーしジャズ・ロック風に迫る#8。
等々、ほぼ鍵盤無しの限られた編成でいながら、起伏あるアレンジでアルバムをバラエティ豊かに演出しています。
ジャケット・アートはヒプノシス。

Track List

1. Jackdaw
2. You're Not Smiling
3. I Had a Dream
4. Raviole
5. Nancy
6. Eye to Eye
7. I Put a Spell on You
8. House on the Hill
9. Indian Summer

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