RIVERSIDE のレビュー

RIVERSIDE / Rapid Eye Movement

1997,POLAND

ポーランドのプログレ・バンドRIVERSIDEの1997年3rdアルバムRapid Eye Movement。

#1のストリングスにかぶさる美しい男声コーラスからのゾクゾクする展開と、ヘヴィな不条理系リフに絡みつく程よくダーティなオルガンが最高。全体的には、屈折度の低いPORCUPINE TREEっていう感じで、ボーカルも”鼻にかからないスティーヴン・ウィルソン”とでも形容したら良いかな。個人的にはもっと練りや捻りがあった方が好きなので、時折単調なテーマの繰り返しが気になる部分もありますが、プロダクションも含めてクオリティ高いですね。所属レーベルはPAATOSやPORCUPINE TREEと同じくINSIDE OUTっていうことで納得の1枚。

Track List

1. Beyond the Eyelids
2. Rainbow Room
3. O2 Panic Room
4. Schizophrenic Prayer
5. Parasomnia
6. Through the Other Side
7. Embryonic
8. Cybernetic Pillow
9. Ultimate Trip

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RIVERSIDE / Anno Domini High Definition

2009,POLAND

ポーランドの思索系メタル風味プログレRIVERSIDEの2009年4thアルバムAnno Domini High Definition。

ザクザクしたギター・リフによるメタルなテイストと、うねるズ太いアナログ風シンセ、オールドスクールな歪みのハモンド・オルガン、そしてクールなのに深遠な思索路線の楽曲構成というRIVERSIDE独自の世界が展開されています。
一筋縄ではいかない不条理系リフに巧くブレイクを絡ませるセンスもさすが。前述の通り鍵盤はハモンドがメインながら印象的なパートではアンビエントなピアノやテルミン(#5で大暴れしとります)まで使用し、曲のキャラを際立たせています。ヴィンテージな音色にプログラミングと思しきシーケンス・フレーズを違和感無く溶け込ませているあたり、MICHAL LAPAJ(Key)の現代的な手法でプログレスする姿勢も素晴らしいですね。
アレンジの向上でアルバム通してダレる部分が無くなり、適度な緊張感を保ちつつ一気に聴かせてしまう構成力にも成長を感じさせます。ジャケット・デザインは現代カヴァー・アートの巨匠、トラヴィス・スミス。音楽性にぴったりです。

Track List

1. Hyperactive
2. Driven To Destruction
3. Egoist Hedonist
4. Left Out
5. Hybrid Times

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RIVERSIDE / Shrine of New Generation Slaves

2013,POLAND

ポーランドのプログレッシブ・ロック・バンドRIVERSIDEの5thアルバムShrine of New Generation Slaves。

ギター、ベース、オルガンによる王道ユニゾンに痺れる#1。オルガンは時にレズリーの回転を変化させダーティなうねりを持つコード弾きにも変化。そのサジ加減が秀逸。
マリウス・デューダ(B/Vo)の味わいのある歌唱が映えるメロウなフォーク・ナンバー#2。アクセントとなるグロッケンシュピール、世界観に忠実なギター・ソロも良い。
ミディアム・テンポに乗ったヘヴィなユニゾン・リフのグルーヴが心地良い#3。オルガン・ソロが渋い。
ディレイを掛けたピアノが印象に残る切ないナンバー#4。
まろやかなトーンのシンセ・ソロが神秘的なムードを醸す幽玄な#5。終盤のサックスのソロがアーバンな寂寥感を演出。
メロトロン風な白玉、引き摺るヘヴィ・リフを内包する、一聴するとポップなメジャーキーの#6。
アルバム・ジャケットのビジュアル・イメージであろうタイトルの#7。淡々としたムードの序盤から、オルガンが唸りをあげてアップテンポに移行する4分後半からの3連シャッフル・パートでは、プログレなシンセ・ソロをフィーチュア。さらに終盤は6拍子+5拍子パターンのリフレインに深遠なコーラスへと変化する12分超の叙事詩。
#7のモチーフをアコギと歌唱で再演しタイトル通りのエンディング感を演出した#8。

前作のプログレ・メタル+思索エレクトロニック音響路線から一変、#1や#3等のクラシックなというかハッキリ言ってベタなブルーズロック風リフを軸にしたグルーヴィな展開に驚くが、これが極上のカッコ良さ。
さりげない拍子のトリックやメロウなパートへの巧みな展開、そしてマリウス・デューダの深みのある歌唱が加わり、単なる懐古趣味を余裕で超越した本物のムードが感じられます。
アルバム・カヴァー・アートはお馴染みのトラヴィス・スミス。

Track List

1. New Generation Slave
2. The Depth of Self - Delusion
3. Celebrity Touch
4. We Got Used To Us
5. Feel Like Falling
6. Deprived (Irretrievably Lost Imagination)
7. Escalator Shrine
8. Coda

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RIVERSIDE / Love, Fear and The Time Machine

2015,POLAND

ポーランドの薄暗プログレ/シンフォ・バンドRIVERSIDEの6thアルバムLove, Fear and The Time Machine。
ジャケットアートはお馴染みのトラヴィス・スミス。

オリエンタルなエキゾティックさを感じさせるモーダルなメロディによる新機軸#1。
クリーンなギターのアルペジオがリードし、浮遊感あるまろやかなシンセがアクセントとなる#2。終盤の叙情リフレインがシンプルながらもグッと来る。
リフレインとAメロに若干邪悪な音使いを絡めてフックとしながらも、全体としてはメランコリックなメロディで流れるように展開するキャッチーな#3。アコギとシンセによる幽玄なアウトロに何となく70年代B級プログレ臭が(良い意味で)あり秀逸。
7拍子の引っ掛かりと終盤のギターやシンセによる叙情的なシンフォ・パートが印象的な#4。
クールな7拍子と不条理系ヘヴィ・リフを巧みに融合させた#5。荒涼としたアンビエントから炭火のように暖かいメランコリックなメロディへの展開が見事。
オルガンとベースのみをバックに切々と歌われる、ダークでメランコリックなバラード#6。
リズミックなベースのリフがリード、トレモロをかけたギターやシンセがヴィンテージ風なフックとなり、コンテンポラリーなサビと対比している#7。
アコギのアルペジオがまどろみフォーク風の序盤から、OPETH風暗黒インスト・パートの後半に移行する劇的な#8。
終盤に叙情リフレインを配したアコギ・フォーク#9。
ミニマルなアルペジオとオルガンの白玉という相反する要素を持つクールなフォーク#10。

HM/HR系バンドにありがちな、リフありき→歌メロ後付けの楽曲制作パターンとは真逆のまずは歌メロありきと思えるメロディアスな楽曲が並ぶ。
一方インスト・パートは、テーマを変容させながらこれでもかと繰り返すことで聴き手の心に深い印象を残す手法を確立。
メロディとムードを優先する叙情的な方向性は、ダークなプログレの最先端を行くスティーヴン・ウィルソンに近いものがあるが、歌唱もジェントルかつクールで決してウェットに耽溺しない絶妙なバランス感覚はRIVERSIDE独自のものといえる。

Track List

1. Lost (Why Should I Be Frightened By a Hat?)
2. Under the Pillow
3. #Addicted
4. Caterpillar and the Barbed Wire
5. Saturate Me
6. Afloat
7. Discard Your Fear
8. Towards the Blue Horizon
9. Time Travellers
10. Found (The Unexpected Flaw of Searching)

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