RENAISSANCE

RENAISSANCE

英国のプログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCE。
元YARDBIRDSのキース・レルフ(Vo)とジム・マッカーティー(Dr)が中心となって結成され、キースの妹ジェーン・レルフ(Vo)の蔭りを帯びた美声とジョン・ホウクン(Key)のピアノが印象的なフォークとクラシックの融合したサウンドで2枚のアルバムを発表するも解散。
その後、楽曲を提供していたマイケル・ダンフォード(G)が引き継ぐ形で、全く別メンバーによりバンドを再編。(マイケル自身が正式メンバーとなるのはTurn of The Cardsから)
アニー・ハズラム(Vo)の伸びやかなクリスタル・ヴォイスを活かした壮麗なシンフォニック・プログレ・バンドとしての新生RENAISSANCEが誕生した。

その初期は、オリジナルRENAISSANCEの方向性を継承しつつもアニーの透明感ある歌声のキャラクターによってよりキャッチーでフォーク風な音楽性であったが、オーケストラの導入や大作への移行などで次第にドラマティックなシンフォニック・ロックへ軸足を移していくことに。
タイトル曲の大作を含むScheherazade And Other Storiesや神秘的で映画的ともいえるNovellaがそのキャリアの頂点で、続くA Song For All Seasonsではシンセを導入しながらもシンフォニックさを継続していたが、70年代末のプログレ・シーン後退に歩調を合わせるかのように徐々に失速。ポップへの移行を模索するも時代に適応できなかったバンドは解散する。

その後、個々人で活動を続けていた彼らが再び合流するのが2000年。音楽面のリーダー マイケル・ダンフォードと看板シンガーのアニー・ハズラムにテレンス・サリヴァン(Dr)が加わりTuscanyを発表、初来日公演も行った。

2012年、ツアーを中心に活動を続けていたアニーとマイケルによるRENAISSANCEはミニアルバムの制作を経て、フルアルバムの発売をアナウンス。 しかし、そのリリースを前にマイケルが急逝。Grandine Il Ventoと題されたアルバムはマイケルの遺作となった。

RENAISSANCE のレビュー

RENAISSANCE / Renaissance

1969,UK

元YARDBIRDSのキース・レルフ(G/Vo)とジム・マッカーティ(Dr/Vo)を中心に結成されたオリジナルRENAISSANCEの1stアルバム。

フォークを基本にジョン・ホウクン(Key)のピアノやハープシコードがクラシカルなフレイバーを持ち込んだサウンド。キースの実妹ジェーン・レルフもボーカルで参加してます。#3のデュエットや#4で、くぐもった独特の美声を聴かせています。

Track List

1. Kings and Queens
2. Innocence
3. Island
4. Wanderer
5. Bullet

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RENAISSANCE / Illusion

1971,UK

オリジナルRENAISSANCEの1971年2ndアルバムIllusion。

前作のセールスが振るわなかった為解散を申し出たバンドに対して、レコード会社がバンド名の使用権譲渡を条件に制作させた契約消化作とも言われておりますが、内容はなかなかのもの。#3,#6の作詞にベティ・サッチャー、#4の作曲にマイケル・ダンフォード(G)の名前も見られ、黄金の第2期RENAISSANCEへの布石ともいえるアルバムです。

素朴な中にもクラシカルな気品が見え隠れするフォーク小品#1。
ジョン・ホウクン(Key)のピアノをバックにジェーン・レルフ(Vo)のクリアなスキャットが楽しめる#2。
リリカルなピアノとサビのコーラスが美しい#3。
端整なピアノと美しいボーカルが奇跡の融合を果たしたクラシカル・フォークの名曲#5。
これらはオリジナルRENAISSANCEらしいクラシカル・タッチなフォーク作品ですが、残りの2曲は消滅しつつあるバンドの状態を反映したかのようなイレギュラーな構成となっています。
ジェーンとジョン・ホウクン以外はマイケル・ダンフォードを含む別メンバーでレコーディングされた#4。ここでの厳かなファースト・パートに続くセカンド・パート中のフレーズは、後に第2期RENAISSANCEのアルバムTurn of the Cardsのオープニング・チューンRunning Hardにも登場します。よっぽど気に入ったんでしょう。
又、ラストの長尺曲#6ではドン・シィンなるプレイヤーがエレピでジャジーなインプロビゼーションを聴かせており、音楽性が随分違うナンバーに仕上がっております。

Track List

1. Love Goes On
2. Golden Thread
3. Love Is All
4. Mr. Pine
5. Face of Yesturday
6. Past Orbits of Dust

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RENAISSANCE / Prologue

1972,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの1972年3rdアルバムRENAISSANCE。

ジェーン・レルフの歌唱をフィーチャーしたオリジナルRENAISSANCEからメンバーが全とっかえ。
アニー・ハズラム(Vo)、ジョン・タウト(Key)、ジョン・キャンプ(B)、テレンス・サリヴァン(Dr)、ロブ・ヘンドリー(G)の5人編成となりました。
ソング・ライティングにメインのマイケル・ダンフォード&ベティ・サッチャーに加え、#2と#5にオリジナル・メンバーのジム・マッカーティが絡んでいる所に過渡期な様子が伺えます。

ショパンの革命を引用したインストゥルメンタル#1で早くもアニーの美しすぎるスキャットが登場。
ジョン・タウトの華麗なピアノがリードしジョン・キャンプがボーカルを取る#2は、オリジナル期を彷彿させる翳りを持ったナンバーでアニーはコーラスのみ参加。
#3でようやくアニーがボーカルを披露。ピアノの端整な演奏をバックに美声を聴かせます。サビのハイトーンが完璧。
アコギとピアノを中心にコーラス・ハーモニーが美しいフォーク・ロック#4。
これまたピアノが美しいボーカル・ナンバー#5。
エキゾチックなムードの中、アニーのクリスタル・ヴォイスによるスキャットが映える#6。

オリジナル期を引き継ぎ、クラシックやフォークの要素を取り入れた歌物中心の端整な楽曲が並んでいます。
ジム・マッカーティによるオリジナル期のムード、エレキ・ギターの存在など、過渡期ならではのレアな味わいの中、Scheherazadeを思わせる#6に黄金期RENAISSANCEの要素の萌芽も垣間見れます。

Track List

1. Prologue
2. Kiev
3. Sounds of the Sea
4. Spare Some Love
5. Bound for Infinity
6. Rajah Khan

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RENAISSANCE / Ashes are Burning

1973,UK

RENAISSANCEの1973年4thアルバムAshes are Burning。

前作でギターを弾いていたロブ・ヘンドリーに代わりマイケル・ダンフォード(G)がアコギをプレイ。ゲスト扱いとはいえこれで黄金メンバーが揃い、新生RENAISSANCEの真の第一歩ともいえるアルバムに仕上がりました。

#1のオープニングからしてドラマティックにスケール・アップしたのが一目瞭然。そしてアコギにアニー・ハズラム(Vo)の美声、トラッド・フォークを思わせるエキゾチックな要素とオーケストラの導入。第2期RENAISSANCEの黄金パターンが既に完成しています。
一転して落ち着いたボーカル・ナンバー#2、ジム・マッカーティ作の起伏を持たせたフォーク#3、程良いオーケストラの装飾とジョン・タウト(Key)のハープシコードが気品を湛えた、アニーがお気に入りのキャッチーな#4、叙情的な#5でもアニーの美声が味わえます。
11分を超えるラストの#6はライブでも定番なフォーク&クラシカル&ドラマティックな名曲。アニー不在のインスト・パートもジョン・タウトがオルガン、ピアノと大活躍で聴き応えたっぷり。エンディングのギター・ソロはWISHBONE ASHのアンディ・パウエルが彼らのアルバムArgusでジョン・タウトが参加した返礼としてゲストでプレイしています。

Track List

1. Can You Understand
2. Let It Grow
3. On the Frontier
4. Carpet of the Sun
5. At the Harbour
6. Ashes Are Burning

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RENAISSANCE / Turn of the Cards

1974,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの1974年5thアルバムTurn of the Cards。

詩人ベティ・サッチャーとの黄金コンビで全曲を作曲したマイケル・ダンフォード(G)が正式メンバーとしてクレジットされ、ここに黄金期RENAISSANCEのメンバー構成が完成。音楽性もアコースティック楽器によるバンド演奏にオーケストラを導入したスケールの大きなシンフォニック・ロック、というスタイルが確立されました。

ジョン・タウト(Key)のクラシカルなピアノ・ソロをオープニングに配した本アルバム最長9分34秒の#1から早くもクライマックス。オリジナルRENAISSANCEの2ndアルバムIllusionに収録されたMr. Pineのエキゾチックなパートがシンフォニックな装いで挿入されるなど、オーケストラを活用し壮大なスケールに仕上がってます。
ハープシコードが隠し味的に効いたバラード風の#2ではアニー・ハズラム(Vo)のまろやかな美声が堪能できます。
ジャジーなテイストとミステリアスなムードの序盤、アニーのクリスタル・ヴォイスによるスキャットがフィーチャーされた中盤、そして美しいボーカル・ハーモニーでポジティブなメロディを紡ぐ終盤と全てバンドのみの演奏で9分の長尺を描き切った#3。
アコギのアルペジオによる静かなオープニングから、ハープシコードが厳かな美を湛えるサビでドラマティックに盛り上がる#4。
チャーチオルガンをバックにアニーが切々とアダージョのメロディを歌い上げる#5。
オーケストラを使用した美しく壮大な#6は、エキゾチックなメロディとアニーの渾身の歌唱が感動を呼ぶ9分超の大作。またもやアニーのクリスタル・ヴォイスによるスキャットが華を添えております。

大作と小品をバランス良く配したアルバム構成も素晴らしいです。

Track List

1. Running Hard
2. I Think of You
3. Things I Don't Understand
4. Black Flame
5. Cold Is Being
6. Mother Russia

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RENAISSANCE / Scheherazade and Other Stories

1975,UK

英国70年代プログレッシブ・ロックの華 RENAISSANCEの6thアルバムScheherazade and Other Stories。

リディアン・モードの印象的な旋律を歌うアニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイス、ジョン・タウト(Key)のチェレステや足踏みオルガンが醸し出すお伽噺のような幻想的なムード、ソロパートではピアノによる転がるように軽快なフレーズも連発!そして5拍子のキメといったおいしすぎるプログレッシブなネタが盛りだくさんの#1は私のフェイバリット・ソング。
伸びやかな美声が堪能できるアップテンポな#2。
まどろむようなオーケストラとアニーの美しすぎる歌唱が美を極めた叙情ナンバー#3。
そして、アラビアン・ナイトでお馴染み「千一夜物語」の語り部=賢くて美しい少女シェヘラザードが王妃の裏切りで凶悪になったスルタンに見出されて王宮に招かれ、窮地を凌ぐために毎夜毎夜、不思議なエピソードを物語る内にスルタンも元に戻り、シェヘラザードと幸せになるという様を描いたフルオーケストラ参加のシンフォニック大作#4。

RENAISSANCEの代表作にして最高傑作との呼び声高い名作です。

Track List

1.Trip To The Fair
2.The Vultures Fly High
3.Ocean Gypsy
4.Song Of Scheherazade
a) Fanfare
b) The Betrayal
c) The Sultan
d) Love Theme
e) The Young Price And Princess as Told By Scheherazade
f) Festival Preparations
g) Fugue For The Sultan
h) The Festival / Finale

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RENAISSANCE / Live at Carnegie Hall

1976,UK

英国プログレッシブ・ロックの華、RENAISSANCEのライブLive at Carnegie Hall。
1975年6月20日から3日連続で行われたニューヨークはカーネギー・ホールでの公演を収録。
曲目はアニー・ハズラム(Vo)期RENAISSANCEのそれまでのアルバム4枚(Prologue,Ashes are Burning,Turn of the Cards,Scheherazade)からの選曲となっており、ほぼベストといえるもの。

ライブでも完璧なアニー・ハズラムの美声、厚いコーラス、ジョン・キャンプ(B)がインプロビゼーションでがんばるDISC2 #2などライブ・バンドとしての力量を証明するナンバーも興味深いですが、最大の聴き所はやはりニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラを従えたDISC1 #3,#5,#6といったシンフォニックなナンバー、そしてやはり極めつけは大作DISC2 #1でしょう。
ミックスの影響なのかメリハリに今イチ迫力を欠いていたり、ブラス系がちょこちょこ音をはずしたりと、オーケストラが精彩を欠いている所も見受けられますが、スタジオ作ではアルバム毎に微妙に質感やテイストの異なっていたオーケストラ・パートを各曲同条件で聴けるのはうれしいですね。

Track List

DISC 1
1. Prologue
2. Ocean Gypsy
3. Can You Understand
4. Carpet of the Sun
5. Running Hard
6. Mother Russia

DISC 2
1. Song of Scheherazade
2. Ashes are Burning

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RENAISSANCE / Novella

1976,UK

RENAISSANCEの7thアルバムNovella。

従来の牧歌的なフォーク色は減少したものの、オーケストラとの融合がより進んだことでドラマティックさとスケールが大幅に増量。そこにアニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスが神秘的な香りを漂わせて物語を紡ぐRENAISSANCEの最高傑作。

特に混声合唱団を加えてダイナミックに展開する13分超の#1と、その余韻をひきずりながら叙情を湛えて神々しさすら感じさせる静かな#2という、シンフォニックな冒頭2曲の完成度が素晴らしいです。
続く#3もマイケル・ダンフォード(G)によるアコギのカッティングをジョン・タウト(Key)のピアノや鐘の音が包み込む、エキゾチックなムードを帯びた静かなるシンフォニック・チューン。
そして、ジョン・タウトの素晴らしいタッチのピアノをバックにアニーの美声が滑らかに響く美しい#4と続き、ラストは再びオーケストラを加えた壮大な#5で締め。
バンドの演奏を中心に適所にストリングス等を加えたロマンティックな序盤から、アコギとジョン・キャンプ(B)のゴリゴリしたベースをバックにシンセやピアノのソロを聴かせるインストゥメンタル・パートを経て、テレンス・サリヴァン(Dr)のフィルをきっかけにオーケストラが徐々に様々な音色を増して行きスリリングに展開する終盤とその緊張からの開放、そして興奮と絶頂に上り詰めるエンディング・・・・・

芸術的な構成の楽曲群とアルバム構成でありながら、メロディは勿論、起伏や緩急によるキャッチーともいえるフックの数々が耳を捕らえて離さない至福の40分が味わえます。

Track List

1.Can You Hear Me?
2.Sisters
3.Midas Man
4.Captive Heart
5.Touching Once (Is So Hard to Keep)

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RENAISSANCE / A Song for All Seasons

1978,UK

RENAISSANCEのスタジオ1978年8thアルバムA Song for All Seasons。

オーケストラが醸し出すムードが前作に近いしっとりとした感じの#1。
#1のモチーフを引き継ぎながらオーケストラとバンドの演奏が一体となって溌剌としたプログレッシブ・ロックを展開する#2。サビでの高揚感とアニー・ハズラム(Vo)の素晴らしいクリスタル・ヴォイスが堪能できます。中間部の7拍子に乗ったジョン・タウト(Key)のシンセ・ソロも聴き所。6分過ぎからのアニーのボーカル・パートは、いつ聴いても感動する美しさです。
アニーの優しい歌唱がマイケル・ダンフォード(G)のアコギによるカッティングに乗るフォーク小品#3。ジョン・キャンプ(B)のフレットレス・ベースでの滑らかなオブリガードも効いてます。
切ないイントロに続き、ジョン・キャンプがマイルドな歌声で切々と歌う哀愁のフォーク#4。これもサビでの美しいメロディとコーラスに感動必至。
TVドラマの主題歌にもなったポップな#5。
ジョン・キャンプがオーケストラをバックに歌う#6は、本来ならアニーの出番であろう所をあえて男性ボーカルに、という試みが面白いですね。
アニーの美声をフィーチャーした爽やかなムードの#7。アコギのカッティング、エレキのアルペジオ、シンセのオブリガード、ソリーナのストリングスが透明感に溢れたサウンドを醸成しています。
オーケストラとバンドが一体となってのインストゥルメンタル・パートを序盤に配し、後半はアニーの歌唱をフィーチャーしたシンフォニックな大作#8。

前作Novellaでの重厚な中にもしっとりとした神秘性から、ファンタジックながらも、よりキャッチーでコンテンポラリーな作風に変化。RENAISSANCEのアルバムはどれも素晴らしいですが、聴き易さはこれが一番かも。Prologueでロブ・ヘンドリーが弾いて以来かと思えるエレキ・ギターや使用頻度が目立ってきたシンセのもたらすブライトな感触の効果も大きいです。オーケストラ・アレンジはELOや後のOZZY OSBOURNEとの仕事でもお馴染みのルイス・クラーク。カラフルでポップなジャケット・アートなヒプノシス。

Track List

1. Opening Out
2. Day of the Dreamer
3. Closer Than Yesterday
4. Kindness (At the End)
5. Back Home Once Again
6. She Is Love
7. Northern Lights
8. Song for All Seasons

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RENAISSANCE / Azure d’Or

1979,UK

RENAISSANCEの1979年スタジオ9枚目アルバムAzure d’Or。

時代を反映してかクラシカルなテイストは大幅に減少しキャッチーな要素が前面に出ては来ましたが、マイケル・ダンフォード(G)とマーガレット・サッチャー(作詞)の黄金コンビは不変。#1や#4,#9などポップでキャッチーな中にも滲み出るドラマティックなムードと英国的な気品は隠せません。さらに本作ではジョン・キャンプ(B/Vo)が作曲で大活躍。
ジョン・キャンプのジェントルな歌唱と、ジョン・タウト(Key)のアープ・ストリングス・アンサンブル+ヤマハCS80のみで紡ぎ上げた清廉で神秘的な#3。
アニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスを活かした曲調に、タウラス・ベースペダルを操るキャンプ、ピアノやシンセに加えクラビネットなど鍵盤総動員のタウト、ティンパニやチャイムも叩くテレンス・サリヴァン(Dr)とライブでの奮闘を思わせる各プレイヤーの活躍で素晴らしいプログレッシブ・ポップに仕上がった#6。
冒頭で一瞬前作のOpening Outっぽいボーカル・メロディが飛び出すシンフォニックなバラード#7。
叙情的でドラマティックなインストゥルメンタル・ナンバー#8。
など、バラエイティに富みつつもRENAISSANCEらしさを残したソング・ライティングが光ります。
そして、サウンド面ではジョン・タウトが大忙し。もはやオーケストラを一切排したこの時期のライブ音源でもお馴染みのバンドだけの編成で、彼が操るヤマハのCS80/CS30、アープのストリングス・アンサンブル/プロ・ソロイスト、ピアノ等鍵盤群がシンフォニックなサウンドを生み出し、プログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEとしての矜持がひしひしと伝わってきます。

Track List

1. Jekyll And Hyde
2. The Winter Tree
3. Only Angels Have Wings
4. Golden Key
5. Forever Changing
6. Secret Mission
7. Kalynda (A Magical Isle)
8. The Discovery
9. Friends
10. The Flood At Lyons

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RENAISSANCE / At the Royal Albert Hall Part1

1997,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの、1997年に突如リリースされたKING BISCUIT FLOWER HOURのライブAt the Royal Albert Hall。

1977年10月14日にイギリスはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで収録。
アニー・ハズラム(Vo)がジャケットのPART1の後にしばらく置いてからマイケル・ダンフォード(G)のPART2がリリースされ、やきもきさせました。
曲目はLive at Carnegie Hallのそれとダブる代表曲に加え、当時の最新アルバムNovellaからの3曲が聴ける貴重盤。KING BISCUIT FLOWER HOURというラジオ番組の放送用音源ということで録音は概ね良好。
時折ハウったり、裏でノイズが鳴りっぱなしの部分もありますが、そんなマイナス要因を払いのける程ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏が活き活きしてます。
そのオーケストラのがんばりもあって、PART1 #4やPART2 #4などスタジオ盤では神秘的な美しさを感じさせた楽曲が、ライブにおいてはオペラティックなまでに荘厳な迫力を伴って演奏される様は圧巻です。
収録曲、ダイナミックレンジの観点からRENAISSANCEのライブ・アルバムを選ぶとすれば断然このAt the Royal Albert Hall。特にSong of Scheherazadeの躍動感はLive at Carnegie Hallよりも数倍良いですよ。

PART2のラストには70年代末のスタジオ未発表曲Youもオマケで収録。
時代を反映したPOPな要素とプログレッシブなテイストが巧く融合しきらないもどかしさはあるものの、ドラマティックな要素もあるなかなかの佳曲。

Track List

1. Prologue
2. Can You Understand
3. Carpet of the Sun
4. Can You Hear Me
5. Song of Scheherazade

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RENAISSANCE / At the Royal Albert Hall Part2

1997,UK

RENAISSANCEのKING BISCUIT FLOWER HOURのライブAt the Royal Albert Hall Part2。

Track List

1. Running Hard
2. Midas Man
3. Mother Russia
4. Touching Once(is So Hard to Keep)
5. Ashes are Burning
6. Prologue
7. You

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RENAISSANCE / Songs from Renaissance Days

1997,UK

1997年にリリースされたRENAISSANCEの70年代後期からの未発表曲集。
チープなシンセ・サウンドと基準以下の楽曲群には往年の面影はどこにも無いのが残念。Youは何とか聴ける方。

Track List

1. Africa
2. Dreamaker
3. Northern lights
4. No beginning no end
5. Only when I laugh
6. The body machine
7. Writers wronged
8. Island of Avalon
9. America
10. You

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RENAISSANCE / Ocean Gypsy

1997,UK

マイケル・ダンフォード(G)がMICHAEL DUNFORD’S RENAISSANCE名義でステファニー・アドリントン(Vo)に往年の名曲を歌わせた1997年作。

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RENAISSANCE / BBC Sessions

1999,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの、1999年にリリースされたライブ・アルバムBBC Sessions。
収録曲は、75年5月8日、76年5月25日、77年1月6日、78年8月19日の4つの時期にBBCの放送用音源として録音されたマテリアルからセレクトされたものとなっています。

A Song for All Seasonsからの楽曲が収録されたのも、このライブ盤が初。
ライブというとオーケストラと共演したCarnegie HallやRoyal Albert Hallが思い浮かびますが、本作はオーケストラ無しで全てバンドのみの演奏。
やはりジョン・タウト(Key)がピアノ、シンセ、ソリーナと大活躍でオーケストラのパートを再現するのは当然としても、アニー・ハズラム(Vo)がスキャットで器楽パートを補完したり、テレンス・サリヴァン(Dr)がティンパニや銅鑼を轟かせたり、ジョン・キャンプ(B)がエフェクトで様々な音色を弾き出したり、スタジオ・バージョンでは気づかなかった男性陣のブ厚いコーラスなど、あの壮大な楽曲をバンドだけでどうやって再現していたのかという答えがここに。

オーディエンス・ノイズがカットされている部分があったりして、ライブとしての盛り上がりに欠けるきらいはありますが、オーケストラが排除されたことでメンバー個々のプレイが浮かび上がり、RENAISSANCEはライブ・バンドとしても凄かったという事を証明する資料的価値の高い作品です。

Track List

DISC 1
1. Prologue
2. Vultures Fly High
3. Midas Man
4. Day Of The Dreamer
5. Touching Once
6. Song Of Scheherazade

DISC 2
1. Can You Hear Me
2. Ocean Gypsy
3. Carpet Of The Sun
4. Mother Russia
5. Running Hard
6. Ashes Are Burning

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RENAISSANCE / Tuscany

2000,UK

再結成RENAISSANCEの第一弾アルバム2000年作Tuscany。

RENAISSANCEといってもジェーン・レルフの時代とアニー・ハズラム(Vo)の時代があるわけですが、この再結成はアニー期のもの。アニー、珠玉のメロディ・メイカー マイケル・ダンフォード(G)、テレンス・サリヴァン(Dr)のオリジナル・メンバーに、ミッキー・シモンズ(Key)を加えた4人を核に、ゲストでオリジナル・メンバーのジョン・タウト(Key)とアニーの昔の恋人ロイ・ウッド(B)らも参加。唯一ジョン・キャンプの不参加が残念です。

霧のように敷き詰められたパッド系シンセの中、アニーのクリスタルなスキャットが響くオープニングが感動的な#1。ピチカートを印象的に使用した本編の品のあるアレンジも良い感じです。
装飾音のタッチがジョン・タウトっぽいピアノだな、と思ってたらやっぱりジョン・タウトが弾いていた#2。リリカルなピアノと繊細なアコギのアルペジオに、一瞬ですがNovellaの頃のようなマジックを感じましたよ。
ミッキー・シモンズも負けじと良い仕事をしている#3は、彼とアニーによる叙情的で神秘的なコラボレーション。
仄かにエキゾチックな叙情を湛えたフォークから、キャチーにして壮大なサビに展開する#4。
希望的な美しいメロディにアニーの透明感ある歌声が良く合う#5。
アニーの中音域を中心とした優しい歌唱をフィーチュアしたバラード#6。
軽快なアップテンポのポップなナンバー#7。
ジョン・タウトのシンフォニックなキーボードとアニーのボーカルによる厳かなコラボレーション作#8。
アニーが大好きだというブラジルのサンバを取り入れた異色作#9。
起伏のある展開とRENAISSANCEらしいフックを織り込みながら、現代的シンセ・サウンドでモダンに仕上がったドラマティックな#10は70年代の彼らとはまた違った新鮮な魅力に溢れた佳曲。個人的にはこれが一番好きですね。

注目のアニーの歌唱は、中音域で震え気味な所に若干の衰えも感じますが、ハイトーンでのハリとクリスタル度は往年のそれを彷彿させる素晴らしさ。
サウンド面では、カギを握っていたジョン・タウトのフルタイム参戦がならなかった影響か、さすがにクラシカルで神秘的な往年のムードは望むべくもありませんが、マイケル・ダンフォードの紡ぎ出す気品を感じさせるメロディは相変わらず。
全体的には、大作度とオーケストラ度が低くなったA Song for All SeasonsやAzure D’orの頃のコンパクトでキャッチーな路線に近いものがありますね。

Track List

1. Lady From Tuscany
2. Pearls Of Wisdom
3. Eva's Pond
4. Dear Landseer
5. In The Sunshine
6. In My Life
7. The Race
8. Dolphins Prayer
9. Life In Brazil
10. One Thousand Roses

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RENAISSANCE / Day of the Dreamer

2000,UK

英国プログレッシブ・ロックの華RENAISSANCEの、2000年にリリースされたライブ・アルバムDay of the Dreamer。

クレジットが無いので推測ですが、曲目からいくと1978年のアルバムA Song for All Seasonsリリース後のライブを収録したものと思われます。
ライブ音源としては#4,#6が初出。この時期、Song of Scheherazadeは既にセットリストに入っていなかったのかも知れませんが、そのかわりに大作#3,#6が聴き応え充分。
全編オーケストラ無しでバンドのみの演奏ですが、ピアノを中心に多彩な鍵盤を操るジョン・タウト(Key)をはじめ、#3中間部の7拍子インストパートでアニー・ハズラム(Vo)がシンセとユニゾンのスキャットを決めたりとメンバーが奮闘。特に#3,#6でドライブ感抜群のプレイを聴かせるジョン・キャンプ(B)の様々なトーンが、あまり聴こえないマイケル・ダンフォード(G)のギター以上に存在感抜群で印象に残ります。

また、定番曲Can You Understandを冒頭2分少々のインストパートで切り上げ、The Vultures Fly Highに繋げる#5やジョン・タウトがピアノのイントロ・フレーズをトチっちゃう#9のように、ライブならではの演出やハプニングも興味深いです。

Track List

1. Can You Hear Me
2. Carpet of the Sun
3. Day of the Dreamer
4. Back Home Once Again
5. Can You Understand/The Vultures Fly High
6. Song for All Seasons
7. Prologue
8. Ocean Gypsy
9. Running Hard

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RENAISSANCE / Unplugged

2000,UK

1985年フィラデルフィアでのRENAISSANCE名義でのライブ。アニー・ハズラム(Vo)とマイケル・ダンフォード(G)以外はセッション・メンバー。曲目はまぁ往年のラインナップだが、音質悪いし、マニア向けの商品。

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RENAISSANCE / In the Land of the Rising Sun

2002,UK

再結成RENAISSANCEの2001年初来日公演、3月16日東京厚生年金大ホールの模様を収録したライブIn the Land of the Rising Sun。

オリジナル・メンバーのアニー・ハズラム(Vo)、マイケル・ダンフォード(G)、テレンス・サリヴァン(Dr)を含む6名体制。再結成での新作Tuscanyの楽曲をフィーチュアしつつ、往年の名曲も押さえたベスト選曲を2枚組で聴かせます。

Track List

Disc 1
1. Carpet of the sun
2. Opening out
3. Midas man
4. Lady from Tuscany
5. Pearls of wisdom
6. Dear Landseer
7. Northern lights
8. Moonlight shadow
9. Precious one
10. Ananda

Disc 2
1. Mother Russia
2. Trip to the fair
3. One thousand roses
4. I think of you
5. Ashes are burning

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RENAISSANCE / British Tour ’76

2006,UK

2006年リリースされたRENAISSANCEの1976年1月24日ノッティンガム大学でのライブBritish Tour ’76。

オーケストラ無しでバンドのみの演奏ということでジョン・タウト(Key)が奮闘。また、多彩な音色で#5ではソロも聴かせるジョン・キャンプの貢献度の高さも浮き彫りに。曲間のMCも収録されており、ほぼ当日の流れそのままだろう。定番ラインナップの曲目で臨場感抜群。ブックレットが貴重な写真多くてうれしい。

Track List

1. Can You Understand
2. Running Hard
3. Ocean Gypsy
4. Prologue
5. Song Of Scheherazade
6. Ashes Are Burning

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RENAISSANCE / Dreams & Omens live at the Tower Theatre

2008,UK

2008年リリースの英国プログレッシブ・ロックの華、RENAISSANCEのライブDreams & Omens live at the Tower Theatre。
1978年のフィラデルフィア公演でオーケストラは無し。

#5や#6はこの手のオフィシャル・ライブ作品では初の収録じゃないでしょうか。
#5はマイケル・ダンフォード(G)が1番のサビからエレキに変えてるみたいですね。2番のアルペジオから明らかにトーンが違いますもんね。これはレアですね。
#5、#6以外はライブではお馴染みの選曲ながら、オケ無し時のRENAISSANCEならではの味が楽しめます。何と言ってもジョン・タウト(Key)がピアノ、ストリングス・アンサンブル、シンセと大活躍。それに忘れちゃいけないのがアニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスによるスキャット。オーケストラ不在で音の厚みが薄くなるところを上手くカバーしてスタジオ・バージョンには無い、艶やかなテイストを醸し出してます。

それにしてもアニー。ライブを聴く度に思うんですが、音程・声の伸び・滑らかさと、どれをとっても完璧ですね。こんなお宝音源がまだあったとは。

Track List

1. Can You Hear Me
2. Carpet of the Sun
3. Day of the Dreamer
4. Midas Man
5. Northern Lights
6. Things I Don't Understand

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RENAISSANCE / The Mystic and the Muse

2010,UK

アニー・ハズラム(Vo)、マイケル・ダンフォード(G)を中心とし、2009年に40周年を記念したツアー活動を再開したRENAISSANCEのミニアルバムThe Mystic and the Muse。

ツアーでは過去の名曲オンパレードになるのは仕方が無いとしても、せっかく現在進行形で活動するのであればクリエイティブな部分を見せて欲しいところ。
そんなファンの期待に見事に応えてくれました。

8分弱の大作#1は、マイケル・ダンフォードならではのミステリアスかつメロディアスなメロディが印象的な、往年の名曲達を彷彿させるドラマティックな佳曲。アニー・ハズラムの超高音スキャットに現役バリバリの迫力を、シンセ中心のシンフォニックなアンサンブルにコンテンポラリーな感触を感じます。ツアーをこなすことで昔のケミストリーが蘇ったんでしょうか。2000年の再結成アルバムTuscanyの楽曲テイストよりも、新旧の魅力が自然に融合された感じがあります。
#2,#3はアニー・ハズラムの歌唱をフィ-チュア。
叙情的な曲調に合わせて優しく歌うバラード・タッチの#2。
Scheherazadeの一節を引用しながらシンフォニックに歌い上げる#3。
気品とキャッチーさを両立させた見事な仕上がりは、マイケル・ダンフォードの作曲センスによるところ大です。
欲を言えば、ここにジョン・タウトのリリカルなピアノとジョン・キャンプのバキバキしたベースがあれば最高なんだけどなぁ。
曲線とグラデーションが特徴的なジャケット・アートはアニー画伯によるものです。

Track List

1. The Mystic and the Muse
2. Immortal Belpved
3. Tonight

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RENAISSANCE / Grandine Il Vento

2013,UK

英国のプログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEの2000年作Tuscanyから13年ぶりとなるアルバムGrandine Il Vento。

2009年頃からの70年代ライブ音源や映像作品リリースを発端とし、ツアー活動にEPアルバムThe Mystic and Other Storiesの発表など、他の懐メロ集金バンド達とは一線を画した現役バンドらしい活動を行ってきたRENAISSANCE。全盛期のメンバーはアニー・ハズラム(Vo)とマイケル・ダンフォード(G)のみというのは寂しい部分もあるが、マイケル・ダンフォードが新曲を書きそれをアニー・ハズラムが歌う、というスタンスはこの近年の活動を正統なRENAISSANCEとして認めさせるに充分な説得力を持っていたのは事実。
そして、ツアーを続けながら基金サイトKICKSTARTERで衣装や楽器などお宝グッズと引き換えに基金を募り、新作の制作を進めているという情報も、現役バンドRENAISSANCEの復興に心躍らせる要因であった。
そんな中、2012年11月にマイケル・ダンフォードの悲報が・・・
活動が順調であっただけにショックは大きかったが、そんな苦難を乗り越えて新作を届けてくれた彼らにまずは賛辞を贈りたい。

ミステリアスなヴァースから感動のサビを経てインスト・パートへ至るいかにもマイケル・ダンフォードな進行を見せる12分超のオープニング・チューン#1。オルガンが入る劇的な場面切り替えも効果的で、霞がかかったようなコーラス部分も含め、70年代のヴァイブを見事に現代に蘇らせている。これでピアノがジョン・タウトの繊細なタッチでベースがジョン・キャンプのリッケンバッカーだったら、と思わず夢見てしまう。
アニーの美声をフィーチュアしたまどろみのフォーク#2。
Mother Russiaあたりを想起させる、重厚さと叙情を兼ね備えた#3。
サビのコーラスにAses Are Burningの頃の素朴さが薫る#4。
透明感ある明るいムードがNorthern Lightsを彷彿させる、イアン・アンダーソンがクセのあるフルートで客演の#5。
アコーディオン、タンゴっぽいリズムに男性(ベースの人か)とのデュエットと珍しい取り合わせの#6。
ピアノをバックにアニーとジョン・ウェットンが共演したバラード#7。ジョン・ウェットンが存在感ありすぎ。
先のEPで既におなじみの#8。マイケル・ダンフォードの未だ衰えぬ作曲技術を見せ付けたドラマティックなナンバー。ラストが少々あっさりしているのが惜しい。

事実上のラストアルバムとも言えるだけに、イアン・アンダーソンやジョン・ウェットンの強烈な個性に頼ることなく純粋にマイケルとアニーのRENAISSANCE色を出して欲しかったとの思いもあるが、楽曲自体は円熟の境地を見せるマイケル・ダンフォードの才能に満ち溢れている。

アニーは60代中盤とかなりの高齢にもかかわらず、気合の入った歌唱で高音部の伸びは往時のそれを彷彿させるものとなっている。反面、中低域の弱めの部分では若干ハリや柔らかさに欠ける印象も。しかしこれは、70年代のモヤがかかったような音像での神秘的なイメージと現代デジタル・レコーディングのによる解像度の違いからくるものかもしれない。

Track List

1. Symphony Of Light
2. Waterfall
3. Grandine il Vento
4. Porcelain
5. Cry To The World
6. Air Of Drama
7. Blood Silver Like Moonlight
8. The Mystic & The Muse

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RENAISSANCE / Academy Of Music 1974

2015,UK

英国のプログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEのライブ・アルバムAcademy Of Music 1974。
FM放送局主催で放送用に企画されたためか、珍しく24人編成のオーケストラを加えた演奏。

バンド全盛期にリリースされたLive at Carnegie Hall以降、90年代末からぽつぽつとリリースされるようになったRENAISSANCEのライブ・アルバム。経費の問題を考えると妥当だが、オーケストラ入りのライブはRENAISSANCEというバンドのイメージ程多くは無く、Live at Carnegie Hall(1975年録音)とAt the Royal Albert Hall(1977年録音)くらいしか無かったところにこの1974年録音のAcademy Of Music。オーケストラ入りということを含めても最初期のライブ盤となり、資料的価値も高い。特に#2、#4はこのAcademy Of Musicでしか聴けない貴重なライブ音源。ただ、オーケストラが24人編成という小規模な為か、管楽器が貧弱なのが惜しい所。しかし逆にマイケル・ダンフォード(G)の美しい12弦アコギがオケに埋もれることなく明瞭に聴こえるという副産物も。

3枚のアルバムからのレパートリーということで、バンドの演奏はこなれたもので、曲間MCでのアニー・ハズラム(Vo)の笑いっぷりにリラックスした感じも伺える。
そのアニーの歌声は後年のライブ音源で聴ける程の艶は無く、このライブの後リリースされるScheherazade and Other StoriesやNovellaといった名作の制作及びそれらアルバムを引っさげてのライブ・ツアーを経て磨かれていったものだろう。

Track List

DISC 1
1. Can You Understand
2. Black Flame
3. Carpet Of The Sun
4. Cold Is Being
5. Things I Don t Understand
6. Running Hard

DISC 2
1. Ashes Are Burning
2. Mother Russia
3. Prologue

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