JACKSON HEIGHTS のレビュー

JACKSON HEIGHTS / Ragamuffin’s Fool

1972,UK

元NICEのリー・ジャクソン(B/Vo)が結成したブリティッシュ・ロック・バンドJACKSON HEIGHTSの1972年3rdアルバムRagamuffin’s Fool。

ボーカルとピアノの瑞々しい演奏にメロトロンがうっすらと加わる爽やかな#1。
白玉メロトロンがメランコリックなムードを演出するバラード・タッチの#2。
メジャー・セブンスに乗ったおしゃれな序盤から一転してエレピがジャジーに展開する#3。
澄んだトーンのピアノにアコギのカッティングが絡み、そこにジワジワとが加わるメロトロンがトリ肌の#4。
ジャジーなムードの#5。
ホンキー・トンク風ピアノがリードするリラックスした#6、#8。
メロトロンをバックにエチュードのようなピアノの伴奏がクラシカルで厳かな叙情を呼ぶ#7。
バンジョーとフィドルを使用したカントリー・ナンバー#9。
美しいコーラス・ハーモニーと煌びやかなピアノのオブリガードが印象的な#10。
等々、曲調はバラエティに富んでいながら、サウンドはブライアン・チャットン(Key)の優雅なピアノを中心にしたアレンジにメロディアスな歌メロが乗るスタイルで統一されており、キャッチーなフックを持ちつつもピアノの端整なフレージングがもたらす気品が格調高さすら醸し出す独特のメロディアス・ロックが楽しめます。

Track List

1. Maureen
2. Oh You Beauty
3. As She Starts
4. Be Bop
5. Catch a Thief
6. Ragamuffin's Fool
7. Chorale(Five Bridges Suite)
8. Chips and Chicken
9. Poor Peter
10. Bellyfull of Water

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JACKSON HEIGHTS / Bump ‘n’ Grind

1973,UK

元NICEのリー・ジャクソン(B/Vo)が結成したブリティッシュ・ロック・バンドJACKSON HEIGHTSの1973年4thアルバムBump ‘n’ Grind。

ブライアン・チャットン(Key)の優雅なピアノを中心にしたアレンジは従来通りながら、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス総勢21名のストリング・セクションを導入し、シンフォニックな要素も大幅増量しております。

シンフォニックなストリングスに爽やかなボーカル・メロディが乗った#1。
アコギとピアノがリードしバンジョーやオルガンの隠し味も効いた#2。
ヴァイオリン・ソロが英国的なペーソス感を醸し出す#3。
スリリングなピアノとハープシコードのユニゾン・ソロに加え、キース・エマーソンから借りたモーグのソロまで飛び出すミステリアスなムードのアップテンポな#4。
ストリングスがドラマティックに盛り上げるタイトル・チューン#5。
クラビネットのグルーヴィーなリフに乗った#6。
ハープシコードの端整な響きとくぐもったオルガンをバックに、神々しいコーラスとピアノ・ソロが映える#7。
軽く歪んだピアネットのまろやかなサウンドと半音階を使ったヒネリあるアレンジが印象的な#8。
ホンキートンク風ピアノがリードするロックン・ロール#9。

基本は爽やかでキャッチーなメロディに彩られたポップ・ミュージックなんですが、気品すら漂う真面目で端整なテイストに独特の翳りを少々加えたサウンドが非常に英国らしいムードを発散しています。
効果的に使用された各種鍵盤やマイケル・ジャイルズ(Dr)、イアン・ウォーレス(Dr)の参加といった要素も見逃せません。

Track List

1. I Could Be Your Orchestra
2. Spaghetti Sunshine
3. Long Necked Lady
4. Public Romance
5. Bump and Grind
6. Cumberland County
7. It's a Shame
8. Ladies in the Chorus
9. Whatever Happened to the Conversation

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