OZZY OSBOURNE のレビュー

OZZY OSBOURNE / Blizzard of Ozz

1980,UK/USA

BLACK SABBATHを脱退したオジー・オズボーン(Vo)のソロ1st1980年作Blizzard of Ozz。

ボブ・デイズリー(B)、リー・カースレイク(Dr)とベテランを配しつつ、ギタリストは当時世界的には無名のランディ・ローズ(ex.QUIET RIOT)を抜擢。
彼の才能に後押しされ、オジーが本格的にシーンに復帰を飾ります。ライブでの定番曲#1、#2。ランディのクラシカルなフレージングが衝撃的な#6、#8など今やメタル・クラシックとも言える名曲満載。
母ドロレス捧げたクラシカルなアコギ小品#4にランディの優しさを、そして、炎の化身のように弾きまくる#6にランディの情熱を感じます。

Track List

1. I Don't Know
2. Crazy Train
3. Goodbye To Romance
4. Dee
5. Suicide Solution
6. Mr. Crowley
7. No Bone Movies
8. Revelation (Mother Earth)
9. Steal Away (The Night)

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OZZY OSBOURNE / Diary of a Madman

1981,UK/USA

OZZY OSBOURNEの1981年2ndアルバムDiary of a Madman。

レコーディングのメンツは1stと同様オジー・オズボーン(Vo)、ランディ・ローズ(G)、ボブ・ディズリー(B)、リー・カースレイク(Dr)。

破壊的なリフと周到にアレンジされたダブル・トラッキングのバッキング・ギター。そしてエキサイティングなギター・ソロ。ソロのラストでのピックスクラッチが鳥肌。もうオープニングの#1から既にKOされましたね。
天駆けるようなクラシカルなフレーズをライトハンド奏法で繰り出す#2。
アコギとエレキを巧みに絡めたギター・オーケストレーションで壮大なスケールを描く7分のエピック・チューン#3。
荘厳かつオカルティックなムードで独自のゴシカルな世界を表現した#4。
ヘヴィなミディアム・テンポのハード・ロックにキャッチーなサビを配した#5。
メロディックなバラードでエンディングのギター・ソロが泣ける#6。
ドラマティックな展開とカッコ良いリフで迫る3連ハード・ロック#7。
ELOでもお馴染みルイス・クラークによるストリングス・アレンジとクワイヤを加えゴシカルにしてプログレッシブに展開する7/8拍子の#8。

本作は作曲/アレンジ/プレイ/エフェクト使い、等々ランディの才能が遺憾無く発揮され、従来のオジーのカラーにアメリカンな開放的ムードも加え、後のメインストリームでのブレイクを予感させる傑作となりました。
ただ、その後のツアー中に飛行機事故によってランディは帰らぬ人となってしまいました。当時のインタビューで、充分な時間が無く一部のギター・ソロの練りが足りなかった(#5等)・・・みたいな事を言ってたので、もし納得行くまで制作できたらどんなに凄い事になるのか、と思ってましたが・・・とてもとても残念でなりません。

Track List

1. Over the Mountain
2. Flying High Again
3. You Can't Kill Rock & Roll
4. Believer
5. Little Dolls
6. Tonight
7. S.A.T.O.
8. Diary of a Madman

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OZZY OSBOURNE / Bark at the Moon

1983,UK/USA

OZZY OSBOURNEの3rdアルバムBark at the Moon。

ランディ・ローズ亡き後、ブラッド・ギルスやバーニー・トーメを伴いまさに”SHOW MUST GO ON”なツアーを行っていたオジー・オズボーン(Vo)が新作で誰をギタリストに迎えるのかが注目されましたが、さすがオジー、又やってくれました。
白羽の矢が当たったのは、LAでROUGH CUTTやRATTなどLAメタル周辺バンドへの在籍経験もある実力者ジェイク・E・リー(G)。

開放弦ルート刻みとストレッチしたフィンガリングによるコード・ワークを駆使した実は複雑な疾走リフと、ピッキング・ハーモニクスがアクセントとなったソロが聴き所の#1。
ソフトな叙情チューン#2。
硬質なリフがリードする#3。合いの手のようなドン・エイリー(Key)のシンセ・フレーズがシリアスなムードの中、少々場違いな感じも。ジェイク・フェイクのひとつ擬似ディレイから雄大に始まり、最後は駆け上がるフレーズで締めるソロが見事な完成度。
ドラマティックなギター・ソロ・パートを内包したシンプルなオジー流ロックン・ロール#4。
鐘の音、クワイヤ、チャーチ・オルガンによる荘厳なムードのイントロから邪悪なリフの疾走メタルに展開する#5。ソロではジェイクのモーダルなフレージングがカッコ良いです。
前作のタイトル・トラックに続き、又もやELOのストリングス・アレンジでお馴染みルイス・クラークがゴージャスなアレンジを施した甘いラブ・ソング#6。実はBEATLESファンであるオジーの正直なメロディアス志向が表れた影の名曲です。
この#6から、キャッチーなシャフル・ナンバー#7、ミュートした16分音符のリフが印象的なプログレッシブなエピック・チューン#8と来る終盤の流れが前作を彷彿させます。

ジャケット・アートでは特殊メイクまで施してやる気満々のオジーの期待に見事に応え、ホラーなムードを醸したソリッドなリフ・ワークとソング・ライティングでジェイクが大貢献。
キッチリした譜割のリフやソロのフレージングに、ネック・ベンドによる擬似アーミングなど、”ジェイク・フェイク”を駆使したトリッキーなオブリガードなど、ランディのエモーショナルなテイストとは又違った構築されたテクニカルな美を感じさせるプレイが新鮮です。

Track List

1. Bark At The Moon
2. You're No Different
3. Now You See It (Now You Don't)
4. Rock 'n' Roll Rebel
5. Centre Of Eternity
6. So Tired
7. Slow Down
8. Waiting For Darkness

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OZZY OSBOURNE / The Ultimate Sin

1986,UK/USA

OZZY OSBOURNEの4thアルバムThe Ultimate Sin。

MTVでのPV露出を考慮したルックス面の理由が大きいとは思いますが、前作から参加したジェイク・E・リー(G)に、ランディ・カスティロ(Dr)、フィル・スーザン(B)を加えた若々しいラインナップにバンドを一新。
音楽性もプロデューサーにヒット・メイカーのロン・ネヴィソンを迎え、アメコミ風なジャケット・アートに象徴される明快なアメリカン路線に変化。

ランディの叩き出すトライバルなビートで幕を開けるスケールの大きな#1。
オジー・オズボーン(Vo)によるサビのコーラス・ハーモニーがキャッチーなアップテンポの#2。
ジェイク・フェイクのひとつ、擬似ディレイを前面に出したリフ#3を持つ#3。
オジー流ロックン・ロール#4。
ジェイクの様々なオブリガードが楽しめる、シンプルなリフとキャッチーなサビの#5
溌剌としたバンドのパフォーマンスがPVにもなったLAメタルっぽいムードの#6。
ジェイクのアーティスティックな才能が開花したエピック・チューン#7。
ハーモニクスを活用したリフにジェイクのアイディアが光る#8。
ヘッド部分の弦を押して開放弦のハーモニクスのピッチをコントロールするジェイク・フェイクをさりげなく使ったフィル作曲のスマッシュ・ヒット曲#9。

より発言権を得たからか、冴えまくるジェイクのプレイが随所に楽しめる反面、オジーのキャリア中最もポップな音楽性が異彩を放つ異色作です。

Track List

1. The Ultimate Sin
2. Secret Loser
3. Never Know Why
4. Thank God For The Bomb
5. Never
6. Lightning Strikes
7. Killer of Giants
8. Fool Like You
9. Shot in the Dark

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OZZY OSBOURNE / Tribute

1987,UK/USA

1987年に突如リリースされたランディ在籍時の模様を収録したライブ。
#8に挿入されたギターソロ・タイムやBLACK SABBATHの名曲#10での天駆けるようなソロを聴くと、もっともっとランディのギターを聴きたかったとの思いがこみ上げてくる。

Track List

1. I Don't Know
2. Crazy Train
3. Believer
4. Mr. Crowley
5. Flying High Again
6. Revelation (Mother Earth)
7. Steal Away (The Night)
8. Suicide Solution
9. Iron Man
10. Children of the Grave
11. Paranoid
12. Goodbye To Romance
13. No Bone Movies
14. Dee - (Randy Rhoads studio out-takes)

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OZZY OSBOURNE / No Rest for the Wicked

1988,UK/USA

OZZY OSBOURNEの4thアルバムNo Rest for the Wicked。

ジェイクがクビになってどうなるのか心配されたが、1stビデオクリップにもなった#1で不安一掃。ビデオでは顔がはっきりしなかった新加入のベルボトム野郎ザック・ワイルド(G)も当時は痩身でかわいいルックスだった。プレイとサウンドとアクションは超骨太だが・・・。
内容は昔からのオジー・ファンだったザックがファンの求める音像を完璧に理解し楽曲として再現。
オカルトちっくなオジー・ワールドが全編を覆う、ある意味アルバムとしてのまとまりが一番ある作品。#1でさりげなくエコノミー・ピッキングをキメるザックは一躍ギター・ヒーローに。

Track List

1. Miracle Man
2. Devil's Daughter
3. Crazy Babies
4. Breaking All the Rules
5. Bloodbath in Paradise
6. Fire in the Sky
7. Tattooed Dancer
8. Demon Alcohol

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OZZY OSBOURNE / No More Tears

1991,UK/USA

オジー・オズボーン(Vo)がツアーからの引退を発表したことで話題となった(そしてその後の現役続行宣言で見事だまされた!)1991年作No More Tears。

前作でオジーの信頼を十二分に勝ち取ったザックが自分の趣味を出し始めた。
#3,#11のアメリカンな雰囲気はザックならでは。一方で壮大なタイトル曲#5やカッコ良いハード・ロック#2,#4,#6などバラエティに富んだ内容。
武道館でのフェアウェル公演で泣いた俺の気持ちなどまるで知るわけ無いオジーは早々に引退宣言を翻し現役続行。マネージング(特に奥方シャロン)の手腕を思い知らされた。

Track List

1. Mr. Tinkertrain
2. I Don't Want to Change the World
3. Mama, I'm Coming Home
4. Desire
5. No More Tears
6. S.I.N.
7. Hellraiser
8. Time After Time
9. Zombie Stomp
10. A.V.H.
11. Road to Nowhere

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OZZY OSBOURNE / Live & Loud

1993,UK/USA

引退宣言したオジーのフェアウェル・ツアー「NO MORE TOURS」の模様を収録したライブ・アルバムLive & Loud。1993年作。

オジー時代の代表曲は勿論、ライブ定番のSABBATHクラシックスも。
武道館もそうだったけど、ランディの旋律をほぼ崩す事無く再現してくれたザックに、ランディを愛する者としての同朋意識とザックのランディへのリスペクトを感じた。
終盤のBlack Sabbathでは往年のSABBATHオリジナル・メンバーが集結、”引退”に花を添える。同時に発売されたレーザーディスクでは終演後幼い息子をステージに上げたオジーが息子にステージでのロックスターの作法を教えるシーンでジーンときたもんだが・・・見事に騙されました。

Track List

Disc1
1. Intro
2. Paranoid
3. I Don't Want to Change the World
4. Desire
5. Mr. Crowley
6. I Don't Know
7. Road to Nowhere
8. Flying High Again
9. Guitar Solo
10. Suicide Solution
11. Goodbye to Romance

Disc2
1. Shot in the Dar
2. No More Tears
3. Miracle Man
4. Drum Solo
5. War Pigs
6. Bark at the Moon
7. Mama, I'm Coming Home
8. Crazy Train
9. Black Sabbath
10. Changes

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OZZY OSBOURNE / Ozzmosis

1995,UK/USA

OZZY OSBOURNEの1995年作Ozzmosis。

ザック・ワイルドがソロで一人立ちし、パートタイム的な関与に止まりつつ制作された。
様々な楽曲提供者の存在で焦点が定まっていない作風。選び抜かれたギタリストとの作曲における化学反応が最大の魅力だったので中途半端な印象しかない。

Track List

1. Perry Mason
2. I Just Want You
3. Ghost Behind My Eyes
4. Thunder Underground
5. See You On The Other Side
6. Tomorrow
7. Denial
8. My Little Man
9. My Jekyll Doesn't Hide
10. Old L.A. Tonight

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