アンビエント のレビュー

GATHERING / Black Light District

2002,NETHERLANDS

2002年に自身のレーベルPsychonautから出したEP。ここに来てさらにアンビエント感増量で次回作の予告編のような感じ。

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GATHERING / Souvenirs

2003,NETHERLANDS

オランダのゴシック/トリップ/アンビエント・バンドTHE GATHERINGの7thアルバムSouvenirs。

少ない音数で荒涼としたムードを演出するピアノ、無機質なドラムのビートに、アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)によるますます表現力を増したボーカルが乗る#1。
歪んだトーンでの16分単音刻みやノイズなど、フレーズというよりはもはやパーツと化したギターが印象的な暗鬱チューン#2。
中低域が中心だった前2曲から打って変わり、アネクのレンジの広く優しい歌唱が楽しめる#3。レネ・ルッテン(G)の寂寥感を感じさせる枯れたトーンのアルペジオが良い感じです。
アネクのロングトーン中心の伸びやかな美声をフューチュアした#4。ここまでのダークなムードから一転して、清涼感が感じられるフォーク・タッチのオーガニックなナンバー。
枯れたアルペジオと印象的なリフレインがリードするダークでクールな中にも、ボーカル・メロディに温かみの感じられるタイトル・チューン#5。
オクターブ違いの歌唱をダブルトラックでユニゾンしたボーカル・パートが、何となくオリエントっぽいエキゾチックなメロディにマッチして不思議なムードを醸し出す#6。
全体的にはアンビエントな空気ではあるが、エモーショナルなサビに往年のゴシック・メタルの薫り漂う#7。
浮遊するシンセと深い残響効果のギターが妖しいトリップ感を演出する#8。
シンプルなギターやピアノ以外に、ゴースト・ノイズや様々なサウンドスケープをコラージュした#9。
スペイシーなイントロに続いて、ノルウェーのバンドULVERのTrickster Gとアネクがデュエットを聴かせるダークな#10。

長らく在籍したCentury Mediaを離れ、自己のレーベルPsychonaut Recordsからのリリースとなっています。
作風は、前作”If Then Else”でのややゴシック・メタルに回帰しつつ管弦楽を取り入れたオーガニックな作風から一転、改めてアンビエント方面の追求を目指したテイストに。先行シングル”Black Light District”に引き続いて、プロデューサーにSONIC YOUTHなどを手がけたZlaya Hadzichを迎えて制作した事が大いに影響しているようです。

Track List

1. These Good People
2. Even The Spirits Are Afraid
3. Broken Glass
4. You Learn About It
5. Souvenirs
6. We Just Stopped Breathing
7. Monsters
8. Golden Ground
9. Jelena
10. A Life All Mine

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GATHERING / Home

2006,NETHERLANDS

THE GATHERINGの2006年8thアルバムHome。

アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)在籍ラスト・アルバム。ゴシック・メタルからアンビエント方面へ徐々にサウンドを変化させてきた彼らの到達点。
思えばアネクの歌は時代を問わず最高だった。Mandylionに始まるゴシックの頃は女帝のような威厳と格調に満ちた歌いっぷりで。そしてこのHomeを含む近作では母性をも感じさせる慈愛に満ちた優しくなめらかなテイストも漂わせて。
表現力では当代No.1だと思います、個人的に。#3,#4,#7あたりを聴いてるとうっとりします。 全体のサウンドもゴシック期から持っていたクールな物悲しさをエレクトロニックな装飾を使用してシンプルに、それでいてより深く表現できており、アネクの今の歌唱とも相性抜群。なお、アネクは新バンドAGUA DE ANNIQUEを結成。

Track List

1. Shortest Day
2. In Between
3. Alone
4. Walking Hour
5. Fatigue
6. Noise Severe
7. Forgotten
8. Solace
9. Your Troubles Are Over
10. Box
11. Quiet One
12. Home
13. Forgotten (Reprise)

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GATHERING / The West Pole

2009,NETHERLANDS

THE GATHERINGの2009年9thアルバムThe West Pole。

2007年に歌姫 アネク・ヴァン・ガースバーゲンの脱退がアナウンスされた時は正直GATHERINGも終わったと思ったが、やってくれました。
ノルウェー人の女性ヴォーカリストSilje Wergelandが新加入。デス・メタル~ゴシック・メタル~エレクトロニカと変遷し、オーガニックで普遍的なロックに辿り着いたアネク在籍ラスト作となった前作Home の音楽性そのままに、アネク同様にクリア且つ滑らかに歌いこなす力量で不安を一掃。素晴らしい出来映えとなりました。
ゲストで#6にオランダのアマチュア・シンガーAnne van den Hoogen嬢が天使のような歌声を、#8ではオランダのゴシック・メタルバンドSTREAM OF PASSIONのシンガーMarcela Bovio嬢が負けじと透明感ある伸びやかな歌唱を聴かせています。
これらゲスト陣の参加が、アルバムのアクセントともなっています。
特に#6は、ダブル・トラッキングされたウィスパー気味のヴォーカルが時にユニゾンで浮遊感を、そして時にハーモニーで美しく迫る英国トラッド風な新機軸で、エンジェリック女性ヴォーカル・ファン必聴。

Track List

1. When Trust Becomes Sound
2. Treasure
3. All You Are
4. The West Pole
5. No Bird Call
6. Capital Of Nowhere
7. You Promised Me A Symphony
8. Pale Traces
9. No One Spoke
10. Constant Run

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GATHERING / Disclosure

2012,NETHERLANDS

オランダのアンビエント/ゴシック・ロック・バンドGATHERINGの10thアルバム Disclosure。
ノルウェー人女性シンガー シリェ・ヴェルヘラント(Vo)加入後2作目。

躍動感あるアップテンポのリズムをバックに、語りかけるような中音域から絹のような高温ファルセットまでを自在に操り、メランコリックなメロディを流麗に紡ぎ出す#1。
インダストリアル風リズムに導かれ、ウィスパーな女性ボーカルと男性ボーカルのデュオで進行するGATHERINGでは珍しいパターンのヴァースからシリェ・ヴェルヘラント単独に移行しヨーロピアンな叙情を感じさせるサビを迎えるキャッチーな#2。トランペットによる哀愁のソロを挟んでムードはさらに一変、ウィスパー歌唱とトランペットが切々と迫る静かなパートに。キャッチーさと展開の妙を盛り込んだ傑作です。
A音でチューニングしているかのようなストリングスの清楚なムードを突如突き破り、妖しいブラスのフレーズが登場し一気に無国籍なフレーバーが広がる#3。スローテンポな中、滑らかで優しい歌唱が神秘的にフィーチュアされています。
ストリングス、ルネ・ルッテン(G)によるテルミンとお馴染みの枯れたアルペジオ、フランク・ブーイエン(Key)のシンセなどからなるアンビエントな空間にシリェ・ヴェルヘラントの美声がたゆたうバラードの前半。そして中盤からは左右にパンニングされたマンドリン風なシンセのシーケンス・フレーズが寂寥感と同時にトリップ感を生み出す10分超の#4。時折挿入されるトランペットがペーソス感を増量。
ローファイなエフェクトを掛けたアンニュイな歌唱のヴァースから、サビではバックの盛り上がりと共に透明感あるソプラノに変化する#5。音像こそ違えど、展開や醸し出すムードはゴシック・メタル期のそれに通ずるものも。
ピアノなどによるシンプルなバックに、リラックスしたシリェ・ヴェルヘラントの歌唱をフィーチュアした#6。
淡々としたリズム・パターンに清廉なコーラスを中心に進行する前半から、トライバルな肉弾ビートをバックにテルミンなどによるノイズが渦巻く中、テーマ・メロディを延々リフレインするトリップ/トランス系の#7。
#5のメロディを透明感あるソプラノでリプライズする#8。霧のようなパッド系シンセやストリングス、クリーンなエレキのアルペジオ等、インスト陣も繊細でヘヴィな印象の#5と対照的な面を見せています。

一部ゲストの女性シンガーを起用(シリェ・ヴェルヘラントが作詞していない2曲)したりと様子見感もあった前作から一転、ツアーなどでその実力を充分に把握できたからか、今作はシリェ・ヴェルヘラントの個性を前面に打ち出し、フェミニンな魅力に溢れる新機軸GATHERINGを完成。
もはや完全にオリジナルなサウンドを確立したバンマス ルネ・ルッテンが引き続きプロデュースも行い、バンドの状態を反映した充実した作品を届けてくれました。

Track List

1. Paper Waves
2. Meltdown
3. Paralyzed
4. Heroes For Ghosts
5. Gemini I
6. Missing Seasons
7. I Can See Four Miles
8. Gemini II

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NECROMONKEY / Necroplex

2013,SWEDEN

ANGLAGARDのマティアス・オルソンとGOSTA BERLINGS SAGAのデイヴィッド・ルンドベリによるユニットNECROMONKEYの1stアルバムNecroplex。

メロトロンを中心にクレッシェンドする幻想的なオープニング#1。
#1の雰囲気を銅鑼の一撃で一変、忙しない無機質なマシン・ビートが支配する前半からムーディでどこか古臭い感じのシンフォニック・パートに移行する#2。
マシン・ビートに乗ったリフレインがトリップ感を誘う#3。
チューバやトランペットの断片的なフレーズをコラージュした#4。
郷愁をそそる古びたピアノの音で奏でられるメランコリックなフレーズにメロトロンが絡む#5。
マシン的シークエンスにチェロという意外な組み合わせが面白い前半から、クラリネットがペーソスを醸すダークな後半に移行する#6。
フレットレス・ベースのまろやかなソロをフィーチュアした静謐な#7。
断続的に繰り返す自動伴奏のフレーズに謎めいた語りを加えた前衛チューン#8。
サスペンス映画のサントラに使えそうなクールな#9。シンセやドラムマシンにトランペットやクラリネットが自然に溶け合ったサウンドが新鮮。
空間系エフェクトをたっぷり掛けたバリトン・ギターのナチュラル・トーンのソロ#10。
ギターによる5拍子のアルペジオ・パターンをベースに、フィルターを効かせまくったシンセやCASIOのミニ鍵盤によるピコピコ音やドラム・マシンが音色を変えながら絡みつきシンフォニックに変貌していく近未来プログレ#11。
バス・クラリネットのデュオ#12。
#5のモチーフ・メロディに妖しいメロトロン・クワイヤや加工した子供の声も加え美しく不気味に幕を閉じる#13。

無機質なシークエンス・パターンに手弾きシンセや管弦といったオーガニックな要素を融合させ、マシンっぽいのにどこか暖かみのある新しいようで郷愁も誘う不思議な感触のサウンドを醸成。
シークエンスもヴィンテージな家庭用伴奏付き鍵盤楽器の類(メロトロンも元々はこれ)のプリセットなのか、最新デジタル機材で打ち込んだものにローファイなエフェクトを掛けたものなのか判然としないが、おそらく両方やっていると思われる。
テーマやモチーフを繰り返したりデコレーションを変えて行ったりといった手法を取った各楽曲は、普通の展開・進行が一切無く、はっきりとしたメロディを感じさせるものもある反面、SEやサウンドスケープあるいはアイディアのスケッチ風な部分もある。
ここでの試みは間違いなくマティアス・オルソンの新プロジェクトKAUKASUSに活かされている。

Track List

1. Pea
2. Asshole Vote
3. Elements
4. Tuba Melt
5. Small Rome
6. Every Dead Indian
7. Empty Traps and Nightfall
8. Spoken
9. The Utopian and the Teaspoon
10. Winds Over Iceland
11. Knock Knock Hornets Nest
12. Notebook Memory
13. Last Entry

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