NECROMONKEY のレビュー

NECROMONKEY / Necroplex

2013,SWEDEN

ANGLAGARDのマティアス・オルソンとGOSTA BERLINGS SAGAのデイヴィッド・ルンドベリによるユニットNECROMONKEYの1stアルバムNecroplex。

メロトロンを中心にクレッシェンドする幻想的なオープニング#1。
#1の雰囲気を銅鑼の一撃で一変、忙しない無機質なマシン・ビートが支配する前半からムーディでどこか古臭い感じのシンフォニック・パートに移行する#2。
マシン・ビートに乗ったリフレインがトリップ感を誘う#3。
チューバやトランペットの断片的なフレーズをコラージュした#4。
郷愁をそそる古びたピアノの音で奏でられるメランコリックなフレーズにメロトロンが絡む#5。
マシン的シークエンスにチェロという意外な組み合わせが面白い前半から、クラリネットがペーソスを醸すダークな後半に移行する#6。
フレットレス・ベースのまろやかなソロをフィーチュアした静謐な#7。
断続的に繰り返す自動伴奏のフレーズに謎めいた語りを加えた前衛チューン#8。
サスペンス映画のサントラに使えそうなクールな#9。シンセやドラムマシンにトランペットやクラリネットが自然に溶け合ったサウンドが新鮮。
空間系エフェクトをたっぷり掛けたバリトン・ギターのナチュラル・トーンのソロ#10。
ギターによる5拍子のアルペジオ・パターンをベースに、フィルターを効かせまくったシンセやCASIOのミニ鍵盤によるピコピコ音やドラム・マシンが音色を変えながら絡みつきシンフォニックに変貌していく近未来プログレ#11。
バス・クラリネットのデュオ#12。
#5のモチーフ・メロディに妖しいメロトロン・クワイヤや加工した子供の声も加え美しく不気味に幕を閉じる#13。

無機質なシークエンス・パターンに手弾きシンセや管弦といったオーガニックな要素を融合させ、マシンっぽいのにどこか暖かみのある新しいようで郷愁も誘う不思議な感触のサウンドを醸成。
シークエンスもヴィンテージな家庭用伴奏付き鍵盤楽器の類(メロトロンも元々はこれ)のプリセットなのか、最新デジタル機材で打ち込んだものにローファイなエフェクトを掛けたものなのか判然としないが、おそらく両方やっていると思われる。
テーマやモチーフを繰り返したりデコレーションを変えて行ったりといった手法を取った各楽曲は、普通の展開・進行が一切無く、はっきりとしたメロディを感じさせるものもある反面、SEやサウンドスケープあるいはアイディアのスケッチ風な部分もある。
ここでの試みは間違いなくマティアス・オルソンの新プロジェクトKAUKASUSに活かされている。

Track List

1. Pea
2. Asshole Vote
3. Elements
4. Tuba Melt
5. Small Rome
6. Every Dead Indian
7. Empty Traps and Nightfall
8. Spoken
9. The Utopian and the Teaspoon
10. Winds Over Iceland
11. Knock Knock Hornets Nest
12. Notebook Memory
13. Last Entry

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