MASTODON のレビュー

MASTODON / Crack the Skye

2009,USA

アメリカはアトランタ出身のヘヴィ・メタル・バンドMASTODONの2009年4thアルバムCrack the Skye。

たった3音で人を不安な気分にさせる秀逸なリフで軽く「オッ」と思わせつつ、その後のめくるめく変拍子攻撃にさらされた頃には既にハマってしまっている#1をはじめ、現代的なヘヴィネスの意匠を巧みに纏った深遠な音楽がここにはありますね。
プログレッシブな薫り漂うメタルではありますが、これ見よがしなテクニックに走るわけでは無く、あくまでも楽曲展開の妙とリフの音使いで聴かせ切ってしまうところが凄いです。
例えば同じくプログレッシブなメタルだとOPETHなんかが思い浮かびますが、OPETHがメロトロンやハモンドといった機材の持ち味やアコギやクリーン・ヴォイスによる叙情フレーバーの挿入で陰影を浮かび上がらせているのとは対照的に、MASTODONはギター2本とリズム隊による轟音パート中心の外連味無い展開だけでここまでの起伏を表現しているのが素晴らしい。
メタル然としてカッコ良い#2などは良く聴けばかなり凝った方なのに、この#2が霞むくらいの濃厚な楽曲で満たされております。
4部構成の組曲#4は勿論、5分程度の#6にしてもエキゾチックな要素を巧く消化して楽曲のキャラを立たせた濃密な時間が味わえます。
#2を除いて中長尺な楽曲中心ながら、冗長なパートが全くといって良い程無いのも珍しいですね。アメリカのバンドだと思って甘く見てましたが驚きました。

Track List

1. Oblivion
2. Divinations
3. Quintessence
4. The Czar
I. Usurper
II. Escape
III. Martyr
IV. Spiral
5. Ghost of Karelia
6. Crack the Skye
7. The Last Baron

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