GIGANTI のレビュー

GIGANTI / Terra in Bocca

1971,ITALY

イタリアの4人組プログレッシブ・ロック・バンド I GIGANTIの1971年作Terra in Bocca。

マフィアを題材としたコンセプト・アルバムとなっており、ラジオ局で放送禁止になるほどの大胆な歌詞は実際に獄中の受刑者に取材して得られた素材を元にしたものという気合の入りよう。
場面に応じた複数のシンガーの起用、ナレーションや効果音、各曲が繋がった構成、など後世のロック・バンドが踏襲するコンセプト・アルバムの様式が既に70年代初頭のイタリアで完成していた事に驚きます。

妖しくもジャジーなピアノや叙情的メロディを聴かせるエレキ・ギターによる、壮大な序曲的インストゥルメンタル・チューン#1。
アコギの3フィンガーに乗った哀愁のテーマ・メロディ(後に#5冒頭や#7、#8終盤など各所にムードを換えて登場)が提示される#2。
軽快なアコギに乗ったほのぼのとした明るい地中海風パートから、低音ボーカル・パートを挟み、左右からメロトロンとピアノが押し寄せるドラマティックなサビに発展する#3。
アカペラの多層コーラスを冒頭に配し、左右交互にボーカルがやり取りする演劇的パートや軋んだメロトロンのリードするインスト・パートがスリリングな#4。
穏やかな中に叙情を潜ませたサイケな地中海風ポップスが、突如強烈な電子音で掻き消される#5。
メロウなパートと激しいパートが行き来するキャッチーな#6。
3拍子でクールな序盤、激しく盛り上がるサビ、静かなパートの随所でメロトロンが幽玄な彩を加える#7。
曲間でテープの走行エラーのような効果音で演奏が一瞬途切れ、混沌としたインスト・パートへ展開。ピアノとメロトロンをバックにしてのイタリア語のボーカル・メロディが哀愁を増幅する静かな序盤から、歌い上げるサビに発展する#8。
男女の会話シーンから、ピアノを中心にメロトロンやオルガンを加えたインストゥルメンタルに移行する#9。
モジュレーションを掛けたエレピをバックに浮遊感あるボーカルが乗る小品#10。
#2のアコギをバックにしたテーマがリプライズし、激しく盛り上がるサビを頂点に厳かなオルガンで静かに締めくくる#11。

楽曲それぞれに起伏とドラマが内包されており、先の予測できない展開が聴き手の集中力を持続させます。
しかし、特に難しい事をやっているわけでは無く、#5のサイケなメロディ感覚や#8サビ後に配された軽快なロックン・ロールのパートなどに垣間見られる60年代にビート・ロックを演っていた出自から来るおおらかさと、メロディアスなイタリア語歌唱の存在もあって非常に聴き易いです。

Track List

1. Largo Iniziale
2. Molto Largo
3. Avanti
4. Avanti Tutto-Brutto Momento - Plim Plim
5. Plim Plim Al Parossismo - Delicato Andante
6. Rumori - Fine Incombente
7. Fine Lontana - Allegro Per Niente
8. Tanto Va La Gatta Al Lardo- Su E Giu
9. Larghissimo - Dentro Tutto
10. Alba Di Note - Rimbalzello Triste
11. Rimbalzello Compiacente - Ossessivo Ma Non Troppo - Fine

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