北欧メタル のレビュー

EUROPE / Europe

1983,SWEDEN

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの1983年1stアルバムEurope。

ジョーイ・テンペスト(Vo/Key)、ジョン・ノーラム(G)、ジョン・レヴィン(B)、トニー・レノー(Dr)の4人組。
ジョーイの伸びやかなハイトーンを活かしたメロディアスなハード・ロック/ヘヴィ・メタルは後に北欧メタルの代名詞ともなりました。ジョン・ノーラムのリフやソロのフレージングには多分にマイケル・シェンカーの影響が見て取れます。(マシンガン・ピッキングにはゲイリー・ムーアも)

疾走メタル・チューン#1、3連のリフがカッコ良い#9など、メタルでありつつ北欧ならではの凛と澄み切ったイメージのメロディアス路線は多くのフォロワーを生みました。デビュー・アルバムということで、ジョーイの歌唱は上ずり気味だしアレンジもシンプルだが、その分逆に勢いを感じさせま。
又、端整なピアノのアルペジオで始まる代表曲#3のドラマティックな様式美などに既に大物の予感も漂わせています。

Track List

1. In the Future to Come
2. Farewell
3. Seven Doors Hotel
4. King Will Return
5. Boyazont
6. Children of This Time
7. Words of Wisdom
8. Paradize Bay
9. Memories

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SILVER MOUNTAIN / Shakin’ Brains

1983,SWEDEN

スウェーデンのネオ・クラシカル風味なメタル・バンドSILVER MOUNTAINの1983年1stアルバムShakin’ Brains。

ラ・マルセイエーズのフレーズを一瞬挿入した#1からアツさ全開。中心人物ヨナス・ハンソン(G/Vo)の歌唱がイタい。ギターもいまいちヘボだったりする。ジャケ裏のアー写も超ダセェ。
しかし曲と方向性は最高なのだ。#2なんて超カッコ良い。全編でクラシカルなフレーズ弾きまくりのキーボードは勿論あのイェンス・ヨハンソン(Key)、弟アンダース・ヨハンソン(Dr)も在籍。#6終盤のキーボード・ソロはイェンスの最高傑作だと思う。北欧メタルを語る際、避けては通れないアルバムです。

Track List

1. 1789
2. Aftermath
3. Always
4. Necrosexual Killer
5. Destruction Song
6. Vikings
7. Looking for You
8. Spring Maiden
9. King of the Sea

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EUROPE / Wings of Tomorrow

1984,SWEDEN

スウェーデンの4人組ヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの2ndアルバムWings of Tomorrow。

印象的なテーマ・メロディを軸に端整に仕上げたオーソドックスなハード・ロック#1。
トレブリーなトーンの単音ギター・リフとツー・バスが牽引するアップテンポの#2。
後にリメイクされる、クラシカルなテイストを漂わせたパワーバラード#3。
ジョン・ノーラム(G)が弾きまくる、ブルーズをベースにした#4。手癖風な早弾きで時折ゲイリー・ムーア風フレーズも登場。
ジョン作曲の叙情的なインストゥルメンタル・ナンバー#5。
妖しいムードを漂わせつつメロディアスにまとめた#6。
クラシカルなメロディのハーモナイズ・ギター・ソロがハイライトとなった、勇壮なリフを薄いベールのようなシンセが包み込んだ#7。
疾走するハード・ロック・ナンバー#8。
透明感あるメロディアスなバラード#9。
ジョーイのパワフルな歌唱、ジョンのマシンガン・ピッキングで押し捲る#10。

世界的大ブレイク前夜ということで、楽曲の練り、ジョーイの歌唱、ジョンのフレージングといった部分にまだまだ荒削りな所もありB級な雰囲気も漂いますが、クラシカルな気品に甘い声のキャラクターやギターのテクニックといった素材は既に一級品。あとは、強力な楽曲と程好いキャッチーささえあれば・・・

Track List

1. Stormwind
2. Scream of Anger
3. Open Your Heart
4. Treated Bad Again
5. Aphasia
6. Wings of Tomorrow
7. Wasted Time
8. Lyin' Eyes
9. Dreamer
10. Dance the Night Away

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EUROPE / The Final Countdown

1986,SWEDEN

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの3rdアルバムThe Final Countdown。

ドラマーがイアン・ホーグランド(Dr)に交代、専任鍵盤奏者としてミック・ミカエリ(Key)が加入しバンドは5人編成となりました。
世界中で大ヒットした#1の代名詞とも言えるシンセのテーマ・フレーズや代表曲#2のオルガン、シンセの煌びやかなトーンが楽曲の透明感を強調するバラード#3、#4の渋いオルガン・ソロ、ギターとのユニゾンでのブ厚いリフとクラシカルなメロディのソロを聴かせる#6など、キーボードが効果的に使用され、従来のストレートで硬質なメタル・サウンドから転換。
ジョーイ・テンペスト(Vo)の歌唱もハスキーなハイトーンでパワフルに迫るだけでは無く、レンジの広がった音域をうまく使って時にマイルドな感触も打ち出すようになり、楽曲のポップ化に対応。
『北欧メタル=透明感に程良い叙情フレーバーをまぶしたメロディアスなヘヴィ・メタル』、という一つのジャンルを定義づけたアルバムです。

そんなサウンドの変化に不満を感じたジョン・ノーラム(G)は本作を持ってバンドを脱退しますが、スリリングにまとめた構築性の高い#1のソロ、得意のマシンガン・ピッキングを披露する#2、ヨーロピアンな叙情とエキサイトメントを同居させた#5、モーダルなフレーズから印象的な叙情フレーズを経てペンタトニックの早弾きでまとめたマイケル・シェンカー風な#8、ゲイリー・ムーアのヴァイブを感じさせる#9など、ここぞの場面ではギター・ソロの名演を残しています。
ジョン・ノーラム ファンとして若干残念なのは、バッキング時のギターの音量が全体的に心持ち小さ目なところですかね。

Track List

1. The Final Countdown
2. Rock The Night
3. Carrie
4. Danger On The Track
5. Ninja
6. Cherokee
7. Time Has Come
8. Heart Of Stone
9. On The Loose
10. Love Chaser

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DA VINCI / Da Vinci

1987,NORWAY

ノルウェーのメロディアス・ハード・ロック・バンドDA VINCIの1987年デビューアルバム。透明感のあるサウンド、爽やかなメロディ、サビのハーモニー、キラキラしたシンセがお約束のいわゆるひとつの北欧メタルです。

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JOHN NORUM / Total Control

1987,SWEDEN

スウェーデンのメロディアスなHR/HMバンドEUROPEを脱退したジョン・ノーラム(G)の1stソロ1987年作Total Control。

カヴァー以外はジョンとベースで参加したマルセル・ヤコブとの共作となっています。
ジョンのギターは師匠ゲイリー・ムーア譲りのブルージーかつ時々マシンガン・ピッキングに、マイケル・シェンカー風叙情味を加えた全編エモーショナルなプレイで楽しませてくれます。
なかなか上手いボーカルも聴かせていますが、#2、#5、#6はスウェーデンの便利屋シンガー ヨラン・エドマンが素晴らしいハイトーンで頑張ってます。
楽曲はPOPになっていくEUROPEと相反してギター・オリエンテッドで、カッコ良いメロディアス・ハード・ロックが満載。
#2の展開がなんとなくEUROPEのThe Final Countdown風だったり、#7がモロにWHITESNAKEのStill of the Nightなのはご愛嬌でしょうか。
タイトル通り炎のように熱い#5。
ジョン愛用のギターが盗まれてそれを必死で取り戻すまでのストーリーが、単純ながらもギタリストであることを主張して高感度高いビデオクリップとなったVINNY VINCENT INVASIONのカヴァー#6。
抑えたトーンでの枯れたプレイから早弾きと激情の1音半チョーキングなど、欧州的なメロディの叙情インストゥルメンタル#10。
フィル・ライノットそっくりの歌唱と一人ツイン・ギターが良い感じの日本盤ボーナス・トラックのTHIN LIZZYのカヴァー#11。

ギタリスト=ジョン・ノーラムの嗜好をはっきりと主張したアルバムでありながら、自己満足に終わらないクオリティの高さも兼ね備えた良質のハード・ロック・アルバムです。

Track List

1. Let Me Love You
2. Love Is Meant to Last Forever
3. Too Many Hearts
4. Someone Else Here
5. Eternal Flame
6. Back on the Streets
7. Blind
8. Law of Life
9. We'll Do What It Takes Together
10. In Chase of the Wind
11. Wild One

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TNT / Tell No Tales

1987,NORWAY

ノルウェーのヘヴィ・メタル・バンドTNTの1987年3rd。

アメリカ人シンガー トニー・ハーネル(Vo)の突き抜ける超ハイ・トーンがいきなり度肝を抜くオーソドックスなハード・ロック・チューン#1。スケールの大きなグルーヴ感を持つシャープなリフとキャッチーなサビが融合した北欧メタルでも珠玉の名曲#2。イントロのリフから歌メロに入る部分でマイナーなアルペジオによる冷ややかな感触にもって行きながら、明るく開放的なサビでハジける、という構成も見事に決まってます。メロディアスなハード・ポップで畳み掛ける#3。ハープシコードのクラシカルな旋律に促され、ロニー・ル・テクロ(G)によるQUEENのブライアン・メイのようなギター・オーケストレーションを聴かせつつコンパクトにまとめたインストゥルメンタル#4。ロニーの中音域のマイルドなトーンも楽しめるパワー・バラード#5。叙情を湛えたクラシック・ギターの独奏小品#6。アメリカンなポップさに欧州人らしい構築されたメロディアスなギター・ソロがアクセントの#7。ザクザクしたリフとバッキングにトニーの伸びやかな歌唱が乗る#9。アーミングを使用した個性的なギター・ソロとロニーの情感たっぷりの歌唱が印象的なバラード#9妖しいムードから大仰に盛り上がるインスト#10をイントロ的に配し、攻撃的なリフとロニーのスクリームでハイスピードに駆け抜けるメタル然とした#11。メロディアスでキャッチーな中に北欧らしい透明感と翳りを併せ持ったEUROPEの世界的大ブレイク後の典型的な北欧メタルをベースに、ロニーのテクニカルかつ変態的なギター・プレイとトニーの超絶ハイ・トーン・ボーカルの2枚看板で個性的なサウンドを創出しています。

Track List

1. Everyone's a Star
2. 10,000 Lovers (In One)
3. As Far as the Eye Can See
4. Sapphire
5. Child's Play
6. Smooth Syncopation
7. Listen to Your Heart
8. Desperate Night
9. Northern Lights
10. Incipits
11. Tell No Tales

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EUROPE / Out of this World

1988,SWEDEN

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの4thアルバムOut of this World。

脱退したジョン・ノーラムの後任にキー・マルセロ(G)が加入。#1での譜割りのキッチリとしたクリアな早弾き、緩急とタッピングでメロディとテクニックを高次元で融合した#2、フラッシーなフレーズをサラリと聴かせきってしまう#4など、ジョン・ノーラム同様に構築性は高いが、前任者のようなロックな熱さよりもクールでモダンかつテクニカルなプレイがバンドの新しいサウンドにジャスト・フィット。
オリジナルのどこか素朴な叙情性がゴージャスなバラードに変身した、2ndアルバムWings of Tomorrow収録曲のリメイク#3に顕著なように、産業ロック化が進むバンド・サウンドに最適なギタリストといえるでしょう。
楽曲のスタイルとしては1st~2ndの頃に近い#6での斬新なプレイ、従来のEUROPEに無かったタイプのスケールの大きな#8での変幻自在のフレージングなど、耳を引くプレイがてんこ盛り。

シンセがリードする#4、ピアノにオルガン、パッド系、キラキラ系と多彩な音色をセンス良く使い分けた#7、ギターとのバトルを繰り広げた#10、などミック・ミカエリ(Key)の功績も大。

ポップ化が進んだということで世間の評価はあまり高くないようですが、キー・マルセロの超絶プレイやミック・ミカエリのナイスな装飾をはじめとして、楽曲のクオリティ・メロディ・バンドとしての一体感など、EUROPEの最高到達地点と言っても良いと思います。

Track List

1. Superstitious
2. Let The Good Times Rock
3. Open Your Heart
4. More Than Meets The Eye
5. Coast To Coast
6. Ready Or Not
7. Sign Of The Times
8. Just The Beginning
9. Never Say Die
10. Lights And Shadows
11. Tower's Callin'
12. Tomorrow

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STAGE DOLLS / STAGE DOLLS

1988,NORWAY

ノルウェーの3人組ハード・ロック・バンドSTAGE DOLLSの1988年3rdアルバム。北欧メタル・ブームに乗り本作にて日本でも紹介されました。
北欧らしい透明感に、ゴスペル風コーラスによるデコレイトやギターのちょっとしたリックといったアメリカンなテイストも加味し、キャッチーなサウンドを展開しています。
とりわけTorstein Flakne(G/Vo)の歌唱がブライアン・アダムスっぽいハスキーな感じで、哀愁のメロディーに抜群の相性を見せています。
特に繊細さと力強さを幅広く表現した#2が良いですね。
アルバム随一のキラー・チューン#5ではキラキラした80年代風シンセがシンプルなサビのギター・リフとナイスに融合、適度に冷ややかでウェットな中にも開放感のある胸キュン・メロディーが心に刺さる最高のハード・ポップに仕上がってます。
それにしても#6や#8で聴かれるシンセのサウンドが懐かしい感じですね。これはコルグのM1やローランドのD50といったハイブリッド・タイプでしょうかね。サンプルしたアタック音にシンセサイズした持続音をミックスするやつ。まだメモリーがバカ高かったのでフルにサンプリングできなかった時代のアイディアの結晶ですよね。

Track List

1. Still in Love
2. Wings of Steel
3. Lorraine
4. Waitin' for You
5. Love Cries
6. Mystery
7. Don't Stop Believin'
8. Hanoi Waters
9. Ammunition

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DA VINCI / Back in Business

1989,NORWAY

曲作りが大幅にバージョンアップしたDA VINCIの1989年2nd。至る所にに北欧らしい透明感が満載。クラシカルな要素もある#1や、LAメタル風に爽快な#4や#5などメロディアスでキャチーなハード・ロック。

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TNT / Intuition

1989,NORWAY

ノルウェーのヘヴィ・メタル・バンドTNTの3rdアルバム。

大仰でファンタジックなムードのイントロ#1に続く、ザクザクした単音リフのハード・ロック・チューン#2で早くもトニー・ハーネル(Vo)の超ハイトーンが炸裂。ロニー・ル・テクロ(G)のメロディアスかつ奇妙なフレージングのギター・ソロも豪快にキマってます。#3は叙情味溢れるキャッチーなメロディが映える北欧メタルの名曲。グリーグのペールギュント組曲 ソルヴェイクの歌を引用したギター・ソロが楽曲の世界観に見事にマッチした、壮大なスケールの美しいバラード#4。軽快なリフにシンセの程好いデコレイトが効いたキャッチーなタイトル・チューン#5。メタル然とした単音リフと突き抜けるハイトーンが融合した#6。キャッチーな中にも胸キュンな美メロが突き刺さる#7。ロニー・ル・テクロが歌う場末のバーとお伽噺のムードが同居した不思議な感触の楽しい小曲#8。シンセをセンス良く導入したハード・ポップ#9。1/4音階を演奏可能なクウォーター・ステップ・ギターを使用したと思しき壮絶なギター・ソロをフィーチャーした、クラシカルなプログレッシブ・ロック#10。白夜とはかくや、と思わせる凛と張り詰めた透明感の中、QUEENのコーラスとギター・オーケストレーションをこざっぱりとアップデートしたような独特のサウンドが楽しめる北欧メタルの超名盤です。

Track List

1. A Nation Free
2. Caught Between the Tigers
3. Tonight I'm Falling
4. End of the Line
5. Intuition
6. Forever Shine On
7. Learn to Love
8. Ordinary Lover
9. Take Me Down (Fallen Angel)
10. Wisdom

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EUROPE / Prisoners in Paradise

1991,SWEDEN

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドEUROPEの5thアルバムPrisoners in Paradise。

前作Out of this Worldが思うようなセールスを上げる事ができず、正念場を迎えたバンドはレコード会社の提案を受け入れることに。
それはRATT等でお馴染みのプロデューサー ボー・ヒルの起用と外部ライターとの楽曲共作でした。
冒頭#1~#3と#10が共作ですが、単にアメリカンで凡庸な楽曲。ジョーイ・テンペスト(Vo)ら、メンバー自身のペンになる楽曲も方向性はほぼ同様なので、バンドにも焦りがあったのかも知れません。
空間処理も前作での適度なウェット感が取り払われ、カラっとドライに。キー・マルセロ(G)のギターもエッジが立ったようなサウンドに変わり、ミック・ミカエリ(Key)のキーボードも大幅に減少しました。
これがポップ過ぎた前作の反省に基づくものだとすると、それはあまりにも単純というか早計というか、ともかくこの路線変更により、ヨーロピアンな叙情とか気品といった従来のEUROPEらしさまで失われてしまいました。

それでも、QUEENばりのギター・オーケストレーションがドラマティックかつメロディアスな#7や緊張感ある展開からメロディアスなサビに繋がる#12など、素晴らしい楽曲も存在しているだけに、路線変更ミスが惜しい1枚。
バンドはこの後1992年に活動停止。事実上の解散状態に陥ってしまいます。

Track List

1. All Or Nothing
2. Halfway To Heaven
3. I'll Cry For You
4. Little Bit Of Lovin'
5. Talk To Me
6. Seventh Sign
7. Prisoners In Paradise
8. Bad Blood
9. Homeland
10. Got Your Mind In The Gutter
11. 'Til My Heart Beats Down Your Door
12. Girl From Lebanon
13. Government Man
14. A Long Time Comin'

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STAGE DOLLS / Stripped

1991,NORWAY

STAGE DOLLSの1991年4thアルバムStripped。

#2のタイトル”Life in America”の通りアメリカンなサウンドに転換。ギター中心のサウンドでハスキーなボーカル、サビの強力なメロディとコーラスワークなど、前作のスタイルをほとんどそのまま継続。ただ、哀愁が後退した分をアメリカンな爽快さを増量して穴埋め。良質なハード・ポップに仕上がっている。

Track List

1. Stand By You
2. Life In America
3. Left Foot Boogie
4. Love Don't Bother Me
5. Money
6. Sorry (Is All I Can Say)
7. In The Heat
8. Let's Get Crazy
9. Goodbye to Amy
10. Rock This City
11. Living On Borrowed Time
12. Down On Me

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JOHN NORUM / Face the Truth

1992,SWEDEN

元EUROPEのスウェーデン人ギタリスト ジョン・ノーラム(G/Vo)の2ndアルバムFace the Truth。
1stではエラン・エドマンを使ったり自分で歌ったりしていましたが、今回は何と第3期DEEP PURPLEでお馴染みのグレン・ヒューズ(Vo)を起用、彼の抜群の表現力を活かしたメロディアスなハード・ロックが全編で堪能できます。

後半に一瞬ゲイリー・ムーア風フレーズも飛び出す弾き捲くりソロを擁する、リフ・オリエンテッドなハード・ロック#1。
ブルージーなテイストの#2。
転調しての丁寧なフレージングによるギター・ソロが円熟を感じさせる、メランコリックなアルペジオがリードするパワー・バラード#3。
ジョンがフィル・ライノットのお経ボーカルを真似て歌うTHIN LIZZYのカヴァー#4。
EUROPEの盟友ジョーイ・テンペストと共作しコーラスも委ねたキャッチーな#5。サビがWHITESNAKEのHere I Go Againにそっくりなのは毎度お馴染みのご愛嬌。
THIN LIZZYっぽいヴァイブを持つシャッフル・ナンバー#6。
ワウを掛けたエモーショナルなソロで幕を開ける#7はDON DOKKENでの相棒、ビリー・ホワイト(G)が作曲とバッキング・ギターで参加。
リズムのトリックがフックとなった渋いハード・ロック・チューン#8。
ジョンの独特な音使いと流麗な早弾きが堪能できる、弾き捲くりのインストゥルメンタル・チューン#9。
グレン・ヒューズに敬意を表したか、HUGHES THROLLのカヴァー#10。オリジナルよりも若干テンポを速目にアレンジ、本アルバムのムードにもぴったり合ってます。
疾走するリフがリードする#11。

躍動するハード・ロック#1,#6、ソウルフルで味のある#2,#3,#7など、幅広い引き出しで素晴らしい歌唱を聴かせるグレンの参加で安心してギターに集中できるようになったからか、ジョンのフレージングに絶妙な押しと引きが加わり味わい深くなりました。バッキング・ギターのガッツィーなサウンドもイイ感じです。ベタな欧風叙情味が減ったのは少々残念ですが・・・

Track List

1. Face the Truth
2. Night Buzz
3. In Your Eves
4. Opium Trail
5. We Will Be Strong
6. Good Man Shining
7. Time Will Find the Answer
8. Counting on Your Love
9. Endica
10. Still The Night
11. Distant Voices

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TNT / Realized Fantasies

1992,NORWAY

TNTの1992年5thアルバム。

ドラマーが代わった(アメリカ人)。これでノルウェー2名、アメリカ2名体制に。だからではないだろうが中途半端なハード・ポップで当時はがっかり。音楽性と合わせてか、サウンド・プロダクションもドライに変化。曲作りは巧みだし悪くは無いハード・ロックなんですが、グッとくるメロディが減退。ロニー・ル・テクロ(G)は相変わらず変態プレイを色々やって楽しませてくれるんですが・・・

Track List

1. Downhill
2. Hard to Say Goodbye
3. Mother Warned Me
4. Lionheart
5. Rain
6. Purple Mountain's Majesty
7. Rock n' Roll Away
8. Easy Street
9. All You Need
10. Indian Summer

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JOHANSSON / The Last Viking

1999,SWEDEN

北欧はスウェーデンが誇るネオ・クラシカル兄弟=アンダースとイェンスのヨハンソン兄弟のプロジェクトJOHANSSONの1999年作The Last Viking。

ヨラン・エドマン(Vo)、SYMPHONY Xのマイケル・ロメオ(G/Bも兼任)が参加。このメンツなら間違い無しの全編純度100%なネオクラシカルの嵐。タイトルもラスト・サムライみたいでカッコええ。イェンス・ファンにはたまりませんなー、これ。空間系エフェクト処理が少なめで生々しいB級ちっくなところがヴァイキングの猛々しさを表しているようで、それはそれで逆に好印象。

Track List

1. The Last Viking
2. Burning Eyes
3. Valhall Scuffle
4. Fading Away
5. Forest Song
6. In The Mirror
7. Close To You
8. Carry Me
9. Winter Battle
10. Alone

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EUROPE / Bag of Bones

2012,SWEDEN

スウェーデンのロック・バンドEUROPEの9thアルバムBag of Bones。
2004年の再結成からだと4作目。

イントロのワウを掛けたリフで予感させた通りのベーシックなブルーズ・ロック#1。ジョン・ノーラム(G)のギター・ソロはゲイリー・ムーア・フレーズも飛び出すエネルギッシュなフレージング。平凡な楽曲の中で鮮烈な印象を残している。
中近東メロディのフック入りミディアム・テンポのブルーズ・ロック#2。
緊張感ある攻撃的なイントロからフリジアン・メジャーを使った浮遊感のあるボーカル・パートを経てビッグなサビに至る#3。シタール風な音をまぶした中近東風な中間部トリップ・パートから抑えの効いたギター・ソロへ移行するインスト・パートを含め、アルバム中で最もアイディアが詰まった楽曲。
アコギのアルペジオとスライド・ギターをバックにしたシブい序盤、うっすら聴こえるトレモロを掛けた70年代風なエレピがトリップ感をもたらす#4。
ピアノが提示するリフがギターに引き継がれヘヴィに展開する#6。ヘヴィになってからのダーティなオルガンが良い感じ。
冒頭のオルガンのグリッサンドがカッコ良い。サビがメロディアスな#7。
LED ZEPPELINのフレーバーを感じさせるアコースティック・チューン#8。
定番リフに乗せた#9。ダイナミックなサビがWHITESNAKEのよう。
ハード・ロックンロールの#10。オルガンのチープなサイケ調オブリガードが良い。終盤のシンセ・ブラスのヒットは蛇足か。
メロウなバラードの#11。

寄る年波かそれともルーツへの回帰か、ブルージーなリフを軸にしたオーソドックスでオールドスクルールな楽曲が中心。ヘアバンドと揶揄されつつもMTVを席巻したかつてのEUROPEはもはや存在しない。

しかしさすがEUROPE。キャッチーなサビや円熟味を増したジョーイ・テンペスト(Vo)の歌唱にEUROPEらしい個性は健在。ツボを心得た起伏ある展開で、ここぞという場面で炸裂させる早弾きが効果的なジョン・ノーラムのギター・ソロ。主にオルガンをプレイ、グリッサンドやレズリーの回転数チェンジなどロック・オルガンの基本に忠実なプレイが好感なミック・ミカエリ(Key)など。脇を固めるプレイヤーも自然体でロックしている姿勢に今のバンドの良好な状態が伺えます。

Track List

1. Riches to Rags
2. Not Supposed to Sing the Blues
3. Firebox
4. Bag of Bones
5. Requiem
6. My Woman My Friend
7. Demon Head
8. Drink And A Smile
9. Doghouse
10. Mercy You Mercy Me
11. Bring It All Home

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ERIKA / Deaf Dumb & Blonde

2016,SWEDEN

1990年リリースの名盤Cold Winter Nightで知られるスウェーデン人シンガー エリカの18年振りとなる6thアルバムDeaf Dumb & Blonde。

へヴィなギターとコンテンポラリーなシンセによる鮮烈な幕開け。続くメロウなパートからコーラスが美しい激情のサビに至る構成が名曲Together Were Lostを彷彿させる#1。
#1同様に扇情的なコーラスが1stのテイストを漂わせる#2。静と動で巧みに歌唱を使い分けるエリカの歌唱は全くブランクを感じさせない。
ギターのザクザクしたリフがカッコ良い王道ハード・ポップ・ナンバー#3。
デュエットの男性ボーカルが暑苦しいパワー・バラード#4。ウィスパーやファルセットも交えた多彩なスタイルで熱唱するエリカ一人に焦点を絞った方が100倍良い。
EUROPEの名バラードCarrieを思わせるクラシカルなコード進行が気品に満ちた美バラード#5。
ポップなシンセが甘口のアクセントとなったアップテンポのハード・ロック・ナンバー#6。
ドラマティックな展開にエリカの表情豊かなボーカルが活きる、サビに往年のムードを纏った#7。
ダウン・チューニングのギターによるヘヴィなリフにパワフルなエリカの歌唱が乗る#8。
ソフトな歌唱が楽しめるメロウな#9。
アップテンポな激情ハード・ロック#10。
エキゾチックなシタールのフレーズがフックとなったミディアム・テンポの#11。
妖艶なムードの#12。

イェスパー・ストロムブラード(G/元IN FLAMES)やミック・ミカエリ(Key/EUROPE)等が脇を固めて作曲とバッキングをサポート。
イントロやエンディングを必要以上に拡張しないコンパクトな構成、3分程度の尺にドラマティックな場面転換を用意した絶妙なアレンジと、エリカありきで彼女の魅力と歌唱力を最大限にフィーチュアしている。
初期のエリカを知る実力者達の献身と、何よりエリカ自身の硬軟織り交ぜた変わらぬ健康的セクシー歌唱により、抒情を帯びたメロディアス・ハード・ポップの佳作に仕上がっている。

Track List

1. Killer
2. Heroes of Heartbreak
3. Suckerpunch
4. Drama
5. Hearts gone bad
6. Sleeping with a memory
7. Once upon A time
8. Go Down
9. Us Fools
10. One for the road
11. Start your engine
12. Warhoney

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