WHITESNAKE のレビュー

WHITESNAKE / READY AN’ WILLING

1980,UK

元DEEP PURPLEのデヴィッド・カヴァーデール(Vo)のソロから発展したブルーズ・ロック/ハード・ロック・バンドWHITESNAKEの3rd。

ブルージーなバーニー・マースデン(G)、スライド・ギターの名手ミッキー・ムーディ(G)のツイン・ギターに、NATIONAL HEALTHやCOLLOSEUM II等ジャズ・ロック畑でお馴染みのニール・マーレイ(B)、そしてジョン・ロード(Key)、イアン・ペイス(Dr)という元PURPLE組を加えての6人編成。
ハード・ロック定番の5度重音リフ、ニールのメロディアスなウォーキング・ベース、マイナー・セブンスの胸を締め付ける響き、そしてメロディアスなバーニーのソロがハイライトとなった代表曲#1。
ツイン・ギターのハーモニーにジョン・ロードのオルガン・ソロをフィーチュアしたゴキゲンなロックン・ロール#2。
クラビネットが細かいスウィング感を醸成、オクターヴァーを掛けた様なメタリックな質感のトーンのミッキー・ムーディ(G)によるソロが印象的なブルーズ・ロック#3。
デイヴィッドの幅広い歌唱が楽しめるリラックスしたムードのソフトなブルーズ・ロック#4。
打って変わって、デイヴィッドの魂の歌唱とバーニーの泣きのソロが胸を打つ、DEEP PURPLEの”Soldier of Fortune”を彷彿させる美しい#5。
アコギのカッティングにマイルドなシンセのメロディが加わって広がりを生む序盤から、イアン・ペイスのスネアを合図にブルージーかつキャッチーに展開する#6。
渋いブルーズ・ロック#7。
場末の酒場でライブ録音されたかのような楽しいロックン・ロール#8。バッキングとソロに活躍するホンキートンク・ピアノ、サビでの一瞬の哀愁が溜まりません。
ブルージーな序盤からアップテンポのハード・ロックに展開する#9。エキセントリックでスペイシーなシンセ・ソロが若干クラシカルなテイストを漂わせているのがジョン・ロードらしいです。

勿論、主役のデイヴィッドの歌が中心で、その主役を引き立たせる的確でタイトなアンサンブルが肝ではありますが、それでいて個性を滲み出させた各メンバーのプレイにチーム・ワークの良さが感じられる好盤であり名盤。

Track List

1. Fool for Your Loving
2. Sweet Talker
3. Ready an' Willing
4. Carry Your Load
5. Blindman
6. Ain't Gonna Cry No More
7. Love Man
8. Black and Blue
9. She's a Woman

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WHITESNAKE / Come an’ Get It

1981,UK

WHITESNAKEの4th。

メンツは前作同様デイヴィッド・カヴァーデール(Vo)、バーニー・マースデン(G)、ミッキー・ムーディ(G)、ニール・マーレイ(B)、ジョン・ロード(Key)、イアン・ペイス(Dr)。
軽快なノリに余裕を漂わせた#1。
イアン・ペイスのちょっとしたドラム・ソロとジョン・ロードのオルガン・ソロをフィーチュアしたタテ乗りロックン・ロール#2。
オルガンのリフとバーニー・マースデンの哀愁のフギター・ソロが印象的な#3。
哀愁のサビ・メロが堪らないスローテンポのブルーズ・ロック#4。
ジョン・ロードのピアノがリードするロックン・ロール#5。ギタリスト2人による掛け合いソロも含めて楽しいムードが伝わる、この時期のWHITESNAKEの得意とするパターンのひとつです。
ドラマティックな起伏を持つスケールの大きな#6。
シンプルなリフがリードするブルーズ・ロックン・ロール#7。
ファンキーな薫り漂うブルーズ・ロック#8。この手のタイプの曲でジョン・ロードのクラビネットはWHITESNAKEの定番。
ミッキー・ムーディによるトーキング・モジュレーターとスライド・ギターがアクセントとなった#9。
アコギのカッティングにシンセ・ストリングスが絡み、スネア1発でバンド・インするキャッチーなナンバー#10。

等々、ヴェテラン揃いでメンバーの変更も無く制作された事で、悪く言えばマンネリ、良く言えば安定したバンド・アンサンブルを聴かせています。
ロックン・ロールの#5、ドロ臭いブルーズ・ロック#8、アコギが絡む雄大な#10など、前作の焼き直しのような楽曲が中心のラインナップも平均的で特に意外性も無いのが耳障りの良い反面、あっさりし過ぎの感も。

Track List

1. Come An' Get It
2. Hot Stuff
3. Don't Break My Heart Again
4. Lonely Days Lonely Nights
5. Wine, Women An' Song
6. Child Of Babylon
7. Would I Lie To You
8. Girl
9. Hit An' Run
10. Till The Day I Die

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WHITESNAKE / Saints and Sinners

1982,uk

WHITESNAKEの5th。

アルバム完成時にはギャラ等の問題でメンバー全員がデイヴィッド・カヴァーデール(Vo)に解雇されており、レコーディング・メンバーのクレジットは無いが、メンツは前作同様。一部バッキング・コーラスに後に正式メンバーとなるメル・ギャレイが参加しています。

溌剌とした中に叙情も織り込んだオープニング・ナンバー#1。ミッキー・ムーディ(G)のスライド・ギター・ソロをフィーチュアしたブギ#2。ロックン・ロール・ナンバー#3。ミディアム・テンポの#4。ヘヴィなブルーズ・ロック#5。軽快なシャッフルの#7。ジョン・ロードのピアノがバッキングとソロで活躍するロックン・ロール#8。ギターのハーモニー、オルガン・ソロをフィーチュアした、クラビネットの小気味良い16分刻みがリードする#9。ブルーズ・ロック#10。
等々、楽曲はWHITESNAKEお馴染みの黄金パターンによるブルージーなハード・ロックでソツ無くまとまっており、バンド内の問題を感じさせないヴェテランならではの円熟の出来映え。
そんな中、オルガンの厳かなバッキングからハード・ロックへドラマティックに展開するキャッチーな#6が異彩を放っています。#6は#5と共に後に1987年のWhitesnakeにてリメイクされます。

Track List

1. Young Blood
2. Rough an' Ready
3. Bloody Luxury
4. Victim of Love
5. Crying in the Rain
6. Here I Go Again
7. Love an' Affection
8. Rock an' Roll Angels
9. Dancing Girls
10. Saints an' Sinners

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WHITESNAKE / Slide It In

1984,uk

WHITESNAKEの6th。

前作で一度バンドをリセットしたデイヴィッド・カヴァーデール(Vo)がメンバーを再構成。ミッキー・ムーディ(G)、ジョン・ロード(Key)の出戻り組に、メル・ギャレイ(G)、コリン・ホッジキンソン(B)、MSGを脱退したコージー・パウエル(Dr)を加えたメンツで制作されました。

敏腕のジョン・カロドナー率いるゲフィンに移籍した効果か、サウンドが劇的に変化。前2作で漂っていたブルーズ・ロックをベースとしたソング・ライティング面のマンネリ感が払拭され、開放的で明快なメロディのハード・ロックが満載。メジャー感溢れるリフに乗ってキャッチーなサビを展開する#2,#5,#9,#10は勿論、ミッキー・ムーディのテイストが充満する#6、ロックンロールの#7までもがとにかくゴージャスに仕上がってます。

さらに、後にリリースされたUS盤では、脱退したミッキー・ムーディの代わりに加入した元TYGERS OF PAN TANG/THIN LIZZYのジョン・サイクス(G)のプレイを追加。ミックスもより抜けの良い感じに差し替えられダブル・プラチナの大ヒット。
実際、ジョン・サイクスがレコーディングしたのはバッキング中にワイルドなグリッサンドを追加したりとか、一部のギター・ソロをオリジナルのメロディに倣って弾き直しただけのようですが、これによって楽曲に勢いというか若々しさが加えられました。また、ジョン・サイクスにとっても良質な楽曲の構造を学ぶ機会ともなったようで、次作ではTYGERS OF PAN TANG/THIN LIZZY時代の作品からは想像できないくらいに成熟&充実した高品位な楽曲をデイヴィッドと共に作曲することになります。

Track List

1. Gambler
2. Slide It In
3. Standing In The Shadow
4. Give Me More Time
5. Love Ain't No Stranger
6. Slow An' Easy
7. Spit It Out
8. All Over Nothing
9. Hungry For Love
10. Guilty Of Love

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WHITESNAKE / Whitesnake

1987,UK

前作Slide It Inから参加の元THIN LIZZYのジョン・サイクス(G)が唯一のギタリストとなり、思う存分暴れまくってるWHITESNAKEの1987年作。

サイクスはレコーディング後脱退、MTVで各曲のクリップが流れ出した頃には全然別のメンツになっていた。ベースはニール・マーレイ、派手でヘヴィなドラミングを聴かせるのは元JOURNEYのエインズレー・ダンバーだ。最高のメンツでレコーディングされた最高のハード・ロック・アルバム。ドライヴィング・ハード・ロック・チューン#8はプロ野球好プレー珍プレーの「好プレー」BGMとしてもおなじみ。
他にも永遠の名曲#1,#3,#4,#5,#6など、とにかく名曲揃いな上、各メンバーのプレイが最高。サイクスのソング・ライティングもこの頃がピーク。

Track List

1. Crying in the Rain
2. Bad Boys
3. Still of the Night
4. Here I Go Again
5. Give Me All Your Love
6. Is This Love
7. Children of the Night
8. Straight for the Heart
9. Don't Turn Away

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WHITESNAKE / Good To Be Bad

2008,UK/USA

デイヴィッド・カヴァデール(Vo)率いるWHITESNAKE。バンド30周年にして10作目。

事前に心配されたダグ・アルドリッチ(G)のソングライティング能力については、「まぁ、ソツなくこなしたかな」という印象。ダグの「これだ!」という個性こそ感じられないが、今までに聴いてきたWHITESNAKEのフレイバーはそこかしこに漂っている。これはやはりデイヴィッド・カヴァデールの強力な個性の賜物といえよう。それは当然として、オルガンやスライド・ギター、ブルージーなフィーリング等アレンジもかなり練られている。実はこういう所こそ、ダグの能力が一番発揮される部分なんだと思う。おいしいパーツを上手くまとめるのが得意なのだ、この人は。しかも昔のような”モロそのまんま”じゃなく、適度にオブラートに包んでいるあたりに成長を感じる。しかし、ギターのグリッサンドがあまりにもジョン・サイクスを彷彿させて苦笑の場面も^^;(#2とか・・・)
それにしてもデイヴィッド・カヴァデール、今年で57歳を迎えるとは思えない声のハリです。さすがに昔みたいに高音シャウトは無いけど。元々、ディープ・ヴォイスで勝負する人だしね。この声と上手いギター、ヘヴィなドラム・・・もう理屈抜きに楽しめるアルバムですね、これは。
個人的には、カッコ良いリフにStill of the Nightの影がよぎる#3やギターのハーモニーをはじめ何となくTHIN LIZZYっぽい#6が好きですね。(でもサビは紛れも無くWHITESNAKEだ!)#6は本編のレブ・ビーチ・ソロver.とボーナス・トラックのダグ・アルドリッチ・ソロver.の2つが楽しめます。ハーモナイザーにクリケット奏法(アームの端をはじいてヴィブラート効果を出すアレです)、滑らかな早弾きで個性爆発のレブ・ビーチ。ワウを絡ませつつブルージー且つモダンなフレージングで盛り上げるダグ・アルドリッチ。
ライブでは多分二人とも弾くんだろうな~。
想像しただけで、ご飯3杯おかわり可能です。

Track List

1. Best Years
2. Can You Hear The Wind Blow
3. Call On Me
4. All I Want All I Need
5. Good To Be Bad
6. All For Love
7. Summer Rain
8. Lay Down Your Love
9. A Fool In Love
10. Got What You Need
11. `Til The End Of Time

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