DEEP PURPLE のレビュー

DEEP PURPLE / Perfect Strangers

1984,UK

黄金の第2期メンバーで再結成されたDEEP PURPLEの1984年第一作Perfect Strangers。

イントロのストリングスによるバビロン風フレーズが若干RAINBOWっぽいものの、オルガンとギターのユニゾン・リフにイアン・ギラン(Vo)の声が乗ればやはりDEEP PURPLEな#1。
オルガンのリフにらしさを残しつつも、割とストレートなロックン・ロール#2。
何となくWho Do We Think We Areのヴァイブを感じるブルージーなリフを中心とした#3。
オルガンとギターのユニゾン・リフがリードするシャッフル・ナンバー#4。リッチー・ブラックモア(G)の艶っぽいトーンによるソロが良い感じ。
バビロン風クラシカルなキメが威厳すら感じさせる、ミディアム・テンポのタイトル・トラック#5。このテイストは以前の彼らでは無かった要素ですが、醸し出すムードはやはりDEEP PURPLE以外の何物でも無いのが面白いです。
イアン・ギランの歌唱が活きる上質なGILLANと言った風情のロックなボーカル・パートと、PURPLE王道パターンのオルガンとギターが絡むクラシカルなインスト・パートが融合したノリノリのナンバー#6。
リッチーによる繊細なタッチのギター・ソロをフィーチュアしたメロウなバラード#7。
クラシカルな単音リフと、ボトルネック奏法をアクセントにしたバッキング・ギターの感じがRAINBOWっぽい#8。
テンポ・チェンジがフックとなったメロディアスなハード・ロック#9。
繰り返すシンプルな叙情パターンをバックに、リッチーとジョン・ロード(Key)を中心にジャムったインストゥルメンタル・ナンバー#10。

自身のバンドでの活動を抱えたメンバー本人達の意向よりも、マネージメントやレコード会社など大人の事情を優先させて実現した再結成であることは間違い無いでしょうが、できあがった作品はさすがの出来。
ソフィスティケイトされたブルーズ・ロックを完成させた往年の財産をベースに、メンバーがそれぞれのバンドで培った経験とHR/HMがメインストリームにあった80年代という時代を背景に、ボーカル・メロディをフィーチュアしたキャッチーなハード・ロック作品に仕上がってます。

Track List

1. Knocking At Your Back Door
2. Under The Gun
3. Nobody's Home
4. Mean Streak
5. Perfect Strangers
6. A Gypsy's Kiss
7. Wasted Sunsets
8. Hungry Daze
9. Not Responsible
10. Son Of Alerik

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カテゴリー: DEEP PURPLE

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