元EUROPEのスウェーデン人ギタリスト ジョン・ノーラム(G/Vo)の2ndアルバムFace the Truth。
1stではエラン・エドマンを使ったり自分で歌ったりしていましたが、今回は何と第3期DEEP PURPLEでお馴染みのグレン・ヒューズ(Vo)を起用、彼の抜群の表現力を活かしたメロディアスなハード・ロックが全編で堪能できます。
後半に一瞬ゲイリー・ムーア風フレーズも飛び出す弾き捲くりソロを擁する、リフ・オリエンテッドなハード・ロック#1。
ブルージーなテイストの#2。
転調しての丁寧なフレージングによるギター・ソロが円熟を感じさせる、メランコリックなアルペジオがリードするパワー・バラード#3。
ジョンがフィル・ライノットのお経ボーカルを真似て歌うTHIN LIZZYのカヴァー#4。
EUROPEの盟友ジョーイ・テンペストと共作しコーラスも委ねたキャッチーな#5。サビがWHITESNAKEのHere I Go Againにそっくりなのは毎度お馴染みのご愛嬌。
THIN LIZZYっぽいヴァイブを持つシャッフル・ナンバー#6。
ワウを掛けたエモーショナルなソロで幕を開ける#7はDON DOKKENでの相棒、ビリー・ホワイト(G)が作曲とバッキング・ギターで参加。
リズムのトリックがフックとなった渋いハード・ロック・チューン#8。
ジョンの独特な音使いと流麗な早弾きが堪能できる、弾き捲くりのインストゥルメンタル・チューン#9。
グレン・ヒューズに敬意を表したか、HUGHES THROLLのカヴァー#10。オリジナルよりも若干テンポを速目にアレンジ、本アルバムのムードにもぴったり合ってます。
疾走するリフがリードする#11。
躍動するハード・ロック#1,#6、ソウルフルで味のある#2,#3,#7など、幅広い引き出しで素晴らしい歌唱を聴かせるグレンの参加で安心してギターに集中できるようになったからか、ジョンのフレージングに絶妙な押しと引きが加わり味わい深くなりました。バッキング・ギターのガッツィーなサウンドもイイ感じです。ベタな欧風叙情味が減ったのは少々残念ですが・・・