THE TANGENT のレビュー

THE TANGENT / The Slow Rust of Forgotten Machinery

UK,2017

アンディ・ティリソン(Key/Dr/Vo)率いるTHE TANGENTの9thアルバムThe Slow Rust of Forgotten Machinery。

ミニマルなオルガンのフレーズや女性コーラスがカンタベリーなテイストを漂わせる#1。ここぞで登場する突き抜けたシンセが爽快感抜群。アンディ・ティリソンの素朴な歌唱、スリリングなインスト・パート、抒情を帯びたメロディとTHE TANGENTらしいシンフォニック・ナンバーとなっている。
各パートが緻密に絡み合うアンサンブルと滑らかなインプロヴァイズで聴かせるジャズ・ロック#2。アームを巧みに駆使した官能的なフレージングから超絶シュレッドまで弾きまくるルーク・マシン(G)をフィーチュアしつつ、クールに抑えたプレイで支えるテオ・トラヴィス(Sax/Fl)の職人技も光る。
随所に印象的なフックを配して静と動、陰と陽の起伏を付けて進行する歌唱パート、シンフォニックなインスト・パートの2軸が交差する22分超の大作#3。
ヨナス・レインゴールド(B)のベース・ソロやアンディ・ティリソンによる40秒程のドラム・ソロを含むソロ・パートがテクニカルでスリリングな#4。
心地よいグルーヴと仄かな抒情を交えたAOR風ジャズ・ロック#5。ホルストの木星からの引用は色んな所で手垢が付き過ぎて今更感も。
4つ打ちのバスドラとハンドクラップで一瞬ダンス系?と驚くも柔らかな音色で舞うシンセのメロウネスにほっとするエンディング・ナンバー#6。

ヨナス・レインゴールド、テオ・トラヴィス、ルーク・マシンといったお馴染みのメンバーに、ルーク・マシンとはMASCHINEでのバンドメイトであるマリー・イヴ ド・ゴルティエ(Key/Vo)が参加。4thアルバムNot As Good As The Book以来の女性ボーカルが、NATIONAL HEALTHHATFIELD AND THE NORTHの可憐な女性コーラスを彷彿させ、シンフォニックなカンタベリー風ジャズ・ロックという独自路線の確立に貢献。
場面に応じて適材適所のプレイを披露するルーク・マシンはプロデュースも担当。多彩な技巧に加えエモーショナルな表現力も増し、バンド内での存在感を強めている。

Track List

1. Two Rope Swings 06:32
2. Dr. Livingstone (I Presume) 11:58
3. Slow Rust 22:31
4. The Sad Story Of Lead and Astatine 16:00
5. A Few Steps Down The Wrong Road 17:31

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