THE TANGENT のレビュー

THE TANGENT / Comm

2011,UK

英国のプログレッシブ・ロックバンドTHE TANGENTの6thアルバム Comm。

タイタニック号が客船カルパチア号に送った遭難信号から現代のウィキペディアまで、コミュニケーション手段の様々な側面をテーマとしたコンセプト・アルバム。元IT BITESのフランシス・ダナリーからの影響が見て取れる若干21歳のルーク・マシン(G)が加入し、老獪なアンディ・ティリソン(Key/Vo)やテオ・トラヴィス(Sax/Fl)らと互角のインタープレイを披露。THE TANGENTに新鮮な息吹を注入しています。

ズ太いシンセのリフで幕を開け、ギターによる叙情的なテーマ・メロディ、シンフォニックなパートやハードなパートを織り交ぜた20分超の組曲#1。オブリガードでのさりげないスウィープ奏法やトーン・コントロールが見事なアコギ・ソロをキメるルーク・マシン、オルガンにシンセと変幻自在のプレイを聴かせるアンディ・ティリソンのプレイなど聴き所だらけの名曲。
ダークなムードの#2。ホールズワースやフランシス・ダナリーの系譜に連なるルーク・マシンの超絶変態フレージングが鮮烈なアクセントとなりつつ、朴訥なアンディ・ティリソンの歌唱とマイルドなテオ・トラヴィスのサックスでTHE TANGENTのテイストにまとめられています。
ジョナサン・バレット(B)のスムーズなフレットレス・ベースをフィーチュアしたメロウな#3。抑えたギター・ソロ、レズリーの回転をコントロールしたオルガンやペーソス漂うサックスなど味わい深い演奏が染み入ります。
オルガンのミニマルなリフにフルートが絡むカンタベリー・タッチの#4。お約束のファズ・オルガン単音ソロも登場。
叙情的なボーカル・メロディを中心に、静と動のダイナミズムを活かした起伏に富んだアレンジで構成した組曲の#5。

各パートが様々に表情を変えながら紡ぐアンサンブルと、確かなテクニックに支えられたギターやキーボードのツボを得たプレイが、静かなスリルを感じさせてくれる大人な作品です。名作!

ルーク・マシンは自身のプログレッシブ・メタル・バンドCONCRETE LAKE(PAIN OF SALVATIONからの影響モロ出しな微笑ましいネーミング。Tシャツも”BE”だし!)での作品リリースも予定している模様。
現代的なテクニックを活かした超絶技巧やアヴァンギャルドなフレージングから、少ない音数でセンス良く聴かせるプレイまで幅広くこなすこの男、今後注目されることになるかも。

Track List

1. The Wiki Man
2. The Mind's Eye
3. Shoot Them Down
4. Tech Support Guy
5. Titanic Calls Carpathia

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