OPETH のレビュー

OPETH / Still Life

1999,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・デス・ゴシック・メタルバンドOPETHの1999年4thアルバムStill Life。

バンドのブレイン ミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)はもう天才と言っていいでしょう。パワフルかつ無慈悲なデス・ヴォイスと70年代英国ロック風なクリーン・ヴォイスの使い分け、リリカルでいて時に不気味で奇妙な旋律を奏でるアコギ、確かなテクニックに支えられたツボを得たメロディアスなギター・ソロと独自の個性的なディストーション・リフを吐き出すエレキ・ギター。これら清濁/静動の対比が複雑な曲展開と相まって自在に配されており、唯一無二の個性を完成させています。
各曲に必ず必殺の叙情テーマ・メロディが用意されており、時には歌唱、時にはギターでと表現手段を変えながら長尺曲の随所に完璧に配置され緊張感を持続させると共に、楽曲のアイデンティティを明確にする効果ももたらしています。基本はデス・メタルかもしれませんが、アコギ主体のフォーク #3での神秘的な叙情性をはじめ、楽曲の構築性など全体に流れるムードは70年代っぽいんです。素敵なジャケは勿論トラヴィス・スミスによるもの。

Track List

1. Moor
2. Godhead's Lament
3. Benighted
4. Moonlapse Vertigo
5. Face of Melinda
6. Serenity Painted Death
7. White Cluster

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