OPETH / Orchid
1995,SWEDEN
スウェーデンが生んだ異才ミカエル・オーカーフェルト率いるプログレッシブ・デス・ゴシック・メタル・バンドOPETHの1stアルバムOrchid。
ミカエルは1974年生まれだというから、この頃はまだ若干21歳。叙情的なツイン・リード・ギターが80年代NWOBHMの薫りをそこはかとなく感じさせつつも、端正にまとめられた長尺曲の展開には年齢を感じさせない落ち着きをも感じさせる脅威のデビュー作。デス声やサウンドの迫力不足といった点では後の充実した作品群に比べるべくも無いが、既に幽玄なアコギを絡めた深みのあるアレンジを聴かせているところがニクイ。全体に漂う冷ややかなムードも抜群。こうした既に完成した基本パーツと共に、後と比べるとまだまだ未熟な歌唱表現や味わいの薄いギター・ソロが同居している不思議なムードに覆われたアルバム。一歩間違うと、”イモ”なんだけど何かこう心に迫るものもあるという・・・
Track List
1.In The Mist She Was Standing
2.Under The Weeping Moon
3.Silhouette
4.Forest Of October
5.The Twilight Is My Robe
6.Requiem
7.The Apostle In Triumph