PAIN OF SALVATION のレビュー

PAIN OF SALVATION / In The Passing Light of Day

2017,SWEDEN

連鎖球菌感染症から復帰したダニエル・ギルデンロウ(G/Vo)率いるスウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドPAIN OF SALVATIONの9thアルバム。

ギターによる奇数音シークエンスがメインのリズムとシンクロしたりズレたりするポリリズム展開が気持ち悪くも心地よい#1。10分超えの長尺だが、メロトロンやオーボエを使用した静謐パートから怒涛のヘヴィ・パートへのドラマティックな移行、メロディアスなサビと魂を振り絞るような熱いダニエルの歌唱など、スリリングかつ感動的に聴かせる。
寂寥感溢れるピアノ・バラードから一転してヘヴィなリフがのたうち回る#2。
屈折したムードのヴァースとメロディアスなサビが対比、重低音リフとスクリームが強烈な印象のパワー・バラード#3。
くぐもったピアノと生々しいダニエルの歌唱で綴るメロウなバラード#4。
ポリリズムをフックにした静と動の起伏ある展開とキャッチーなコーラスが融合、初期のサウンドを彷彿させるプログレッシブ・メタル・チューン#5。
メロディアスなコーラス、重低音リフ、メロウ・パートなど様々な要素が絡み合う唯一無二のサウンドを持つ#6。
メロウネスにリズムのトリックを交えた序盤~中盤とエモーショナルなギター・ソロが舞う後半からなる#7。
エレピをバックに淡々としたヴァースからジワジワと盛り上げ、サビで一気にヘヴィに変化する#8。
オートハープがフォークな彩を加える郷愁を誘うバラード#9。
#9のムードを引継いだ温かみのあるプログレッシブ・フォークの前半からスケールの大きなロック・パートに移行する#10。

尺の長短を問わずしっかりと楽曲にドラマ性を持たせ、一筋縄ではいかないポリリズムでリスナーの好奇心を煽る。プログレッシブな感触ではあるが、初期の表層的なものとはまた次元の違う深みに到達した感がある。
生々しいサウンドは前2作の傾向を継承しながも、ダニエルの感性から自然と湧き出てきたものにSFや土着フォークロアなどキャリアを通じて得たエッセンスをそこかしこに滲ませた素晴らしい復活作。

Track List

1. On a Tuesday
2. Tongue of God
3. Meaningless
4. Silent Gold
5. Full Throttle Tribe
6. Reasons
7. Angels of Broken Things
8. The Taming of a Beast
9. If This Is the End
10. The Passing Light of Day

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