FLOWER KINGS のレビュー

ROINE STOLT’S THE FLOWER KING / Manifesto Of An Alchemist

2018,SWEDEN

THE FLOWER KINGSのロイネ・ストルト(G)が凄腕たちのスーパー・バンドTHE SEA WITHINの作品に続いてリリースした新作。トマス・ボ-ディン(Key)が不参加なこともあってか、名義はROINE STOLT’S THE FLOWER KINGとなっている。

呪文のようなコーラスを繰り返す神秘的なインスト小品#1。
オーガニックな響きのドラム、オルガン、ギター、ベースが一丸となって躍動する#2。スペイシーなシンセ及びネバりまくるギターと渋い歌唱がロイネ節全開。珍しくカラっとアメリカンなサビがありながらメロウなパートには往年のFLOWER KINGSサウンドが。
ロイネの抑えた歌唱とエモーショナルなギターが堪能できる物悲しいバラード#3。
冒頭2分弱のフュージョン風イントロの器楽要素、桃源郷的歌唱パート、シンフォニックなインスト・パートで構成されたエピック・チューン#4。
スリルとメロディが満載の前半から静かな中にうっすらメロトロンで包み込む中盤、シンフォニックな後半と展開するインスト#5。
どこか郷愁を誘うメロウなナンバー#6。
エレピが醸し出すミステリアスなムードにサックスが舞い踊るインスト#7。
アコギやマンドリンにローファイなエフェクトがかかった歌唱が乗る優しいボーカル・ナンバー#8。
#8のムードを継承するインスト#9。
アルバム随一のダークな要素を盛り込みながらも希望的なメロディも忘れないバランス感覚が秀逸な#10。

躍動感と小技の安定感が光るマルコ・ミンネマン(Dr)、フレットレスの独特なサウンドでお馴染みヨナス・レインゴールド(B)らが個性を発揮しながらもバックを支えオーガニックなムードを創出。そこに乗るロイネの歌唱とギターがもたらすファンタジックでスペイシーなサウンドは初期FLOWER KINGSに近く、楽曲の表情がよりストレートに迫ってくる。

Track List

1. Rainsong
2. Lost America
3. Ze Pawns
4. High Road
5. Rio Grande
6. Next to a Hurricane
7. The Alchemist
8. Baby Angels
9. Six Thirty Wake-Up
10. The Spell of Money

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