FLOWER KINGS のレビュー

FLOWER KINGS / Desolation Rose

2013,SWEDEN

スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドFLOWER KINGSの12thアルバムDesolation Rose。
前作からのインターバルが非常に短く、バンド活動再開後の好調ぶりが伺える。

アルバム・タイトルに含む「Desolation=荒廃」を象徴するのようにダークな色調でスタートする#1。前作より加入のフェリックス・レーマン(Dr)の快活なドラミングがエンジンとなってバンドをドライブ。Flower Kingsにしては地味なオープニングながら、時折挿入されるスペイシーなパートや後半のギターとシンセによるハーモニー・フレーズなど典型的なFlower Kingsフレイバーを散りばめてドラマティックに展開していくオープニング・ナンバー。
#1の余韻を引き継ぎ雷鳴のSEを加えて始まる#2。独特の引っ掛かりを生む7拍子、ロイネ・ストルト(G/Vo)の歌唱がダークなリフに乗る序盤から終盤はメジャーに移行するコンパクトな楽曲。
ダークな色調を継承しながら、昇り詰めるような希望的なメロディーとメロウなパートを持つ#3。
シンプルな歌モノにSEや不穏な雰囲気を煽るトマス・ボディン(Key)の豊富な音色による鍵盤群が彩を加える#4。アップテンポに移行してからのギター・ソロはロイネらしい良く歌う名演。
ナイロン弦ギターの爪弾きが効いたメランコリックなバラード#5。スペイシーなシンセのオブリガードやワウを掛けたギター・ソロがアクセントとなっている。中盤にはワクワクするような展開のインスト・パートを挿入。楽曲のムードにメリハリを付けるドラミングが素晴らしい。
希望的なメロディーが際立つ#6。
5拍子のリフがリードするミステリアスな#7。叙情的なサビにロイネの枯れた歌唱が良く合っている。ロング・トーンを活かしたギター・ソロのフレージングもさすが。適材適所のオブリガードでカラフルに楽曲のムードを増幅するトマスの職人技も冴えている。
タイトル通り不気味な#8。暗黒リフとロイネが歌う叙情的なサビが対比し互いの印象を強烈にしている。
緩やかなバラード#9。
冒頭の静けさから徐々に盛り上げ、スペイシーにアルバムの最後を飾る#10。3分にも満たないのが惜しい。

13分超の#1以外は比較的コンパクトな楽曲で構成。
全盛期の壮大さや弾ける桃源郷ムードに比べると随分と落ち着いた印象ではあるが、確立されたFlower Kings節はしっかりと健在。
逆にその安定感の反面、アルバム全体のカラーを統一するためなのか、突き抜ける爽快感があまり感じられないのも事実。
TRANSATLANTICAGENTS OF MERCYなど、今後のロイネの課外活動が次作にどのような影響を及ぼすか注目。

Track List

1. Tower One
2. Sleeping Bones
3. Desolation Road
4. White Tuxedos
5. The Resurrected Judas
6. Silent Masses
7. Last Carnivore
8. Dark Fascist Skies
9. Blood Of Eden
10. Silent Graveyards

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カテゴリー: FLOWER KINGS

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