WITHIN TEMPTATION のレビュー

WITHIN TEMPTATION / Mother Earth

2000,NETHERLANDS

オランダのゴシック・メタル・バンドWITHIN TEMPTATIONの2nd。

1stではダークなサウンドに男女ボーカルによる美醜の対比で展開する典型的なヨーロピアン・ゴシック・メタルをやっていた彼らですが、この2ndでは男声グロウル・ヴォイスを排除しシャロン・デン・アデル(Vo)の透き通ったソプラノ・ヴォイスと磨きの掛かった歌唱力を大フィーチュア。それを支えるバンド・サウンドもケルト風味やフォークロア風味を加えた雄大でポジティブなムードに大変身。
マタイン・ウェスターホルト(Key)によるシンセ・ストリングスの壮麗なオーケストレーションに、宗教的とすら言える厳かなクワイヤを配した堂々たるゴシック・メタル#1。
包容力をも感じさせるシャロンのソプラノ・ヴォイスが天空高くこだまするスケールの大きな#2。
ピアノと弦の美しい調べをバックに透明感溢れる歌声が映える美しいメロディのバラード#3。
ケルト風パイプの郷愁を誘う音色がアクセントとなったイントロから、力強さを交えたシャロンの幅広い歌唱表現が楽しめるゴシック・メタルに展開する#4。
エッジの立ったギター・リフにシンセのオーケストレーションが絡む壮大なインストゥルメンタル・パートを挿入した8分の大作#5。
ピアノの流れるようなアルペジオをバックに伸びやかな歌唱で綴る3拍子のバラード風ナンバー#6。
セルフ・ハーモナイズさせたシャロンの美声がストリングスの上をたゆたう序盤のボーカル・パートから、メロディアスなゴシック・メタルに移行する#7。
不協和音を交えた妖しいメロディが反復する小品#8。
#8をイントロに配し、スライドバーやツイン・ギターのハーモニーを使用した彼らにしては珍しいギター・ソロを盛り込んだ、壮麗で神秘的なムードの#9。
ハープのアルペジオをバックにマイルドで優しい歌唱を聴かせる#10は、もはやヒーリング・ミュージックの域。

実の所、ヘヴィな要素は#1や#4など所謂ゴシック・メタルらしい楽曲以外では各曲の特定パートにしか存在せず、全体としてはメロディを活かしたシンフォニックでソフトなテイストが濃くなり、メインストリームでも勝負できそうな仕上がりに。その為かヨーロッパで大ヒット。傑作となる次作でさらなる大ブレイクを果たす足場が固まりました。

Track List

1. Mother Earth
2. Ice Queen
3. Our Farewell
4. Caged
5. The The Promise
6. Never-Ending Story
7. Deceiver of Fools
8. Intro
9. Dark Wings
10. In Perfect Harmony

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