WITHIN TEMPTATION のレビュー

WITHIN TEMPTATION / Enter

1997,NETHERLANDS

オランダのゴシック・メタル・バンドWITHIN TEMPTATIONの1997年1st。

シャロン・デン・アデル(Vo)の清楚で美しいソプラノ・ヴォイスを中心に据え、耽美なピアノ、荘厳なリフを刻むギター、大仰なシンセ・ストリングスによって展開される様式そのままの典型的なゴシック・メタル。曲によってはシャロンの私生活でのパートナーでもあるロバート・ウェスターホルト(G/Vo)のグロウル・ヴォイスとの醜美の対比も。ボーカルのメロディにメジャーになってからのようなキャッチーさは無いし、オーケストレーションもまだシンフォニック度は低いが、それがかえって不器用ながらも耽美かつ清楚な雰囲気を醸し出す結果となっており、ゴシック・メタルとしての完成度は高いです。先にデビューしていた先輩格のノルウェーのゴシック・メタル・バンドTHEATRE OF TRAGEDYからの影響を感じさせながらも、マタイン・ウェスターホルト(Key)のキーボード・ワークが加えた彩りで単なるフォロワーに止まらない個性を打ち出す姿勢も感じられます。表現力はまだまだだが、シャロン嬢の美声の透明感はこの1stが一番かもしれません。

Track List

1. Restless
2. Enter
3. Pearls of Light
4. Deep Within
5. Gatekeeper
6. Grace
7. Blooded
8. Candles

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