LED ZEPPELIN のレビュー

LED ZEPPELIN / Led Zeppelin III

1970,UK

LED ZEPPELINの3rdアルバム。

ロバート・プラント(Vo)のターザンのような雄叫びに、オクターブの単音のみとシンプルながらも血沸き肉踊るジミー・ペイジ(G)のリフが緊張感をもたらす#1。ジャングル・ビートをビッグに叩きつけるジョン・ボーナム(Dr)のドラミングやジョン・ポール・ジョーンズ(B)のサビでのドライブ感溢れるランニング・ベースも聴き所です。
変則チューニングによるモーダルで奇妙なアコギのリフと不穏なストリングスが独特の世界観を醸し出している#2。
軽快なスライド・ギターに乗ったキャッチーな#3。
ジョンジーのオルガンとジミーの泣きのギターが印象的なブルーズ#4。
リフが主導しつつトリッキーなリズムの仕掛けがフックとなったハード・ロック#5。細かくスウィングするジョン・ボーナムのドラムがドライブ感抜群です。
そしてここからがアコースティック・サイド。
マンドリンの響きがトラッドなテイストの#6。
メロウでメロディアスな#7。
清涼感あるアコギのカッティングと神秘的なムードのサビが良い感じの#8。
リズムのトリックが耳から離れないアコギによるロックンロール#9。
ロイ・ハーパーに敬意を表したスライド・ギターの#10。

アナログ時代はアコースティックなB面について賛否両論ありましたが、LED ZEPPELINの歴史を振り返る上では彼らの幅広い音楽性を象徴するアルバムとも言えるんではないでしょうか。
又、それまでのブルーズに根ざしたものから一転して勇壮なヴァイキングを描いた#1の歌詞で、後年の「アキレス最後の戦い」あたりに通じる新機軸を打ち出しています。

Track List

1. Immigrant song
2. Friends
3. Celebration day
4. Since I've been loving you
5. Out on the tiles
6. Gallows pole
7. Tangerine
8. That's the way
9. Bron Y Aur stomp
10. Hats off to (Roy) Harper

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