THE WATCH のレビュー

THE WATCH / Seven

2017,ITALY

イタリアのGENESISフォロワーTHE WATCHの7thアルバムSeven。

ギター・ソロにおけるのっぺりしたトーンとシーケンス・フレーズがスティーヴ・ハケット本人かと思うほど特徴をコピー。奇妙なコード進行を持つ幽玄かつ抒情的な#1。
歌唱、歌メロ、バッキングのシンセ等、全てが怪しく進行しつつ、コーラスがどこか儚げなムードを演出する#2。
シンプルな歌モノにハケット風なエッジの立ったギターとメロトロンが加わり一気にGENESIS度が上がる#3。中盤のギター・ソロを経て終盤にシンフォニックにスケール・アップするアレンジも良い。
フルートとメロトロンの静謐パート、くぐもったエレピの音色のせいか軽快だが陰鬱なヴァース、シンセ中心の畳みかけ、等々ドラマティックに場面転換するシンフォニック・チューン#4。
アコギのカッティングをバックにしたメロウなナンバー#5。パーカッションやストリングス系シンセの使い方が上手く、シンプルだが単調にならない。
緩急や明暗でドラマティックな演出を施した#6。
何とご本人が12弦アコギでゲスト参加。スティーヴ・ハケットの1stソロVoyage of the Acolyte収録曲のカヴァー#7。終盤にシンセが入ってくる辺りはシンフォニック度マックスで感動的だが、意外とあっさりと終了するのも”らしい”感じ。
牧歌的なアコースティック・パートとエレクトリックなシンフォ・パートが同居する#8。7拍子のインスト・パートは元祖やフォロワーがさんざんやってきたパターンだが、THE WATCHがやると深みと説得力が一味違う。

最初の2,3回はそのあまりのアクの強さでアレルギーを起こしそうになるが、耳に馴染むとともに屈折したメロディや独特のコード進行がフックとなって耳から離れない。
GENESISを絶対的なルーツとしながらも独自路線を伺わせた前作から一転、再びピーター・ゲイブリエル在籍期GENESISの英国的な妖しい世界を再現。体に染みついてもうGENESISしかできなくなってしまったかのような、作曲、演奏、唱法。
もしGENESISがそのままの音楽性で存続していたらこんなアルバムを作っていた、と思わせるところが単なるモノマネを超越した職人バンドの矜持なのだろう。

Track List

1. Blackest Deeds
2. Disappearing Act
3. Masks
4. Copycat
5. It's Only a Dream
6. Tightrope
7. The Hermit
8. After the Blast

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