SPOCK'S BEARD のレビュー

SPOCK’S BEARD / Beware of Darkness

1996,USA

アメリカのプログレッシブ・ロック・バンドSPOCK’S BEARDの1996年2ndアルバムBeware of Darkness。
日本人キーボーディスト奥本亮が参加、オルガンとメロトロンをプレイ。ライブでのニール・モーズ(Key/Vo)の負担を軽減すると共に表現力もアップ。日本版ボーナス・トラック#8のオルガン・ソロでの個性的なフレージングは本編でも随所に聴かれます。

奇妙でシンフォニックなSPOCK’S BEARDワールドを展開する#1は、何とジョージ・ハリスンのカヴァー。原曲を知らなかったので、クレジットをちゃんと読むまではオリジナルだと思ってました。
場面転換がミュージカル風な#2もまさしく彼ら独特の世界。古めかしいトーンのメロトロンが良い味を出しています。
テーマフレーズが、瑞々しいピアノ、シンセと曲中に様々な表情で引き継がれ、キャッチーな歌メロとともに展開していく#3。
クラシカルなタッチにコンテンポラリーなセンスをまぶしたアコギのソロ#4は楽器と作曲クレジットからすると、ニール・モーズ(Key/Vo)によるものでしょうか。落ち着いた叙情と流麗な演奏が素晴らしい小曲です。
オルガンがリードする序盤から、爽快でポジティブなムードの歌パート、フレットレス・ベースが浮遊する静かなパートを経てシンフォニックな広がりを見せる#5。
アコギをバックにした内省的な歌モノが、バンド演奏が加わる事でスケール感を増す#6。
随所にユニゾンやハーモニーにる印象的なメロディのフックを配し、何となくレトロなムードで16分超を紡ぎあげていく#7。

1stアルバムで見せた演劇的スタイルのSPOCK’S BEARDらしい楽曲展開がますます増量、独特のスタイルが確立されたアルバムです。

Track List

1. Beware of Darkness
2. Thoughts
3. Doorway
4. Chatauqua
5. Walking on the Wind
6. Waste Away
7. Time Has Come
8. On the Edge(LIVE)

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カテゴリー: SPOCK'S BEARD

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