L.A. GUNS のレビュー

L.A. GUNS / Cocked & Loaded

1989,USA

L.A.GUNSの1989年2nd。

リフ主体のストレートなハード・ロックン・ロールな芸風はそのままに、キャッチーなハード・ロック#3や#5、ファンキーな#4、ヘヴィな#6、甘酸っぱいフォーク風バラード#7、メタリックな#11など音楽性の幅が広がりました。フィリップ・ルイス(Vo)の力量の限界を逆手に取り、ボーカル・パートはセクシーなテイストで演出。サビはコーラス・ハーモニーでバンド一丸となって弱点をカバー。これが功を奏しアルバム全体のナイスな空間処置とともにかなり聴きやすくなりました。何よりもトレイシー・ガンズ(G)ががんばってます。生々しいプレイを聴かせる#4や#5の鮮烈なオブリガードに加え、#6ではテルミン、#8ではシタールとバンド・サウンドにバリエーションを加える多彩なプレイ。そしてソング・ライティング面では、L.A.GUNSがストレートなだけのハード・ロックから脱却したこのアルバムの好印象を代表する#8。妖しいシタールが醸し出すエスニックなムードの冒頭、ミステリアスなボーカル・メロディと疾走するリズム・パターンに絡むアコギのアルペジオ、ドラマティックなギター・ソロ、と叙事詩的要素が満載。この1曲で彼らの才能を見直しましたよ。#7の次という配置も効いてますね。

Track List

1. Letting Go
2. Slap in the Face
3. Rip and Tear
4. Sleazy Come Easy Go
5. Never Enough
6. Malaria
7. The Ballad of Jayne
8. Magdalaine
9. Give a Little
10. I'm Addicted
11. 17 Crash
18. Showdown (Riot on Sunset)
19. Wheels of Fire
20. I Wanna Be Your Man

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カテゴリー: L.A. GUNS

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