KAIPA のレビュー

KAIPA / Inget Nytt Under Solen

1976,SWEDEN

長尺の構成力も発揮したKAIPAの1976年2ndアルバムInget Nytt Under Solen。

自身のペンになる21分超の組曲#1ではピアノ、シンセ、オルガン、ストリングス、クワイヤ、マリンバ等様々な音色をハンス・ルンディン(Key)が縦横無尽に駆使。執念でドラマティック&シンフォニックな世界を構築。適度にスリリングなパートを介して、盛り上げる所など本家英国のプログレ・バンドに倣いつつもそれをも凌ぐ驚異の熟練度。
ロイネ・ストルト(G)のメロディアスなギターも絶好調。ロイネ・ストルトのソロ・アルバムThe Flower Kingの叙情インスト#5 The Pilgrims Innの原曲とも言える#6では、イントロのアルペジオや後半のキメ、メロディの一部に既にそのオリジナルを見出す事ができます。The Pilgrims Innという曲の良さは、こうしたパーツ単位の完成度に拠るものなんだと、改めて感じ入ります。
間に挟まれたその他の楽曲もユーモラス有り(#2,#4)、叙情有り(#5)で楽しめます。 マイナー調でも決してジメッとしないポジティブな空気感が瑞々しくて良いです。

Track List

1. Skenet Bedrar
2. ÖMsom Sken
3. Korståg
4. Stengrodornas Parad
5. Dagens Port
6. Inget Nytt Under Solen

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カテゴリー: KAIPA

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