CONCEPTION のレビュー

CONCEPTION / State Of Deception

2020,NORWAY

ノルウェーのプログレッシブ・メタル・バンドCONCEPTIONの5thアルバムState Of Deception。
2018年のバンド再始動後23年ぶりのフルレンス・アルバム。

徐々に盛り上がるオーケストレーションが壮大なイントロ#1。
執拗に反復するリフにダーティなオルガンが絡む緊張感の高いヘヴィ・チューン#2。
リフとシンセのオーケストレーションを軸にヘヴィかつ深遠に展開するバックにロイ・カーン(Vo)の様々な表情を見せる歌唱が乗るミッド・テンポの#3。
要所でシュレッドを爆発させるトゥーレ・オストビー(G)のギター・ソロ、躍動感と妖しいエキゾチックさが往年を彷彿させるCONCEPTION流プログ・メタル・チューン#4。
メランコリックな中にも希望的な優しいメロディがたゆたうパワー・バラード#5。ロイ・カーンによる情感あふれる歌唱、ゲスト参加のエリーゼ・リード(AMARANTH)のフェミニンな美声など、胸に染み入る要素が満載の#5。
一聴するとオールド・スクールなブルース風リフだがメロトロンの響きを纏うことでクールかつビッグなスケールに仕上がった#6。オクターヴァーを使用した硬質なソロも面白い。
バラード・パートの静とヘヴィネス・パートの動によるコントラストを演出するメロトロンが効いている#7。
CONCEPTIONらしいグルーヴィなスパニッシュ・メタル・リフをベースにメロディアスなサビに展開する#8。トゥーレ・オストビー(G)によるディ・メオラばりのシュレッド・ソロも健在。
5拍子を自然な流れで聴かせて印象に残すアレンジが秀逸な儚くも美しいバラード#9。

ゲストの女性シンガー オーロラ・アマリー・ヘイムダルがバック・ボーカルだけでなく#2や#8のソング・ライティングにも参加、その他にも鍵盤奏者などゲストによるスパイスが散漫にならない程度に程よく多彩さを醸成。各楽曲がコンパクトに構築されておりアルバム総尺40分程度ではあるが、漲る緊張感からすると丁度良い。緊張感と美メロの解放感の対比がクセになり、何回も聴きたくなる感じ。

Track List

1. in: Deception
2. Of Raven and Pigs
3. Waywardly Broken
4. No Rewind
5. The Mansion
6. By the Blues
7. Anybody Out There
8. She Dragoon
9. Feather Moves

CONCEPTION / State Of Deception のレビューを見る

CONCEPTIONの他の記事

フォローもよろしくお願いします!

Search

Twitter

Facebook

TOP