FLYING COLORS のレビュー

FLYING COLORS / Third Degree

2019,USA

スティーヴ・モーズ(G)、ケーシー・マクファーソン(Vo)、ニール・モーズ(Key)、デイヴ・ラルー(B)、マイク・ポートノイ(Dr)から成る5人組シンフォ・バンドFLYING COLORSの3rdアルバムThird Degree。

意表を突く転調からのサビのスケール感が強力なハード・ロック#1。
ミステリアスなリフがどことなくDEEP PURPLE風と思っていると終盤のニール・モーズによるシンセ・ソロもドン・エイリーっぽく聴こえる#2。
メロトロンやストリングスのアレンジ、テーマ・メロがSPOCK’S BEARD風な北米シンフォ・チューン#3。
7拍子を感じさせないマイルドな序盤、ハード・ポップなサビ、デイヴ・ラルーのベース・ソロをフィーチュアした解放感広がる中間部のインスト・パートなど意匠を変えながらポジティブなムードで展開する#4。
テーマ・メロディを各所に散りばめて展開する10分超えのエピック・チューン#5。
スウィング感が心地よいシンフォニックAORチューン#6。
ハート・ウォーミングなシンフォニック・バラード#7。
メロディ、コーラス、ビート等々、70年代ポップのテイスト満載で楽しい#8。
ドラマティックなギター・ソロが聴きどころ。長尺の随所でクラシカルなモチーフがベースになっており端正な印象を受ける#9。

ニール・モーズの色が出るとどうしてもSPOCK’S BEARDやTRANSATLANTICがチラつくが、ベテランらしく隙の無いアレンジと十二分にテクニカルな人達が楽曲第一のアンサンブルに徹する姿勢が清々しいアメリカン・ハード・シンフォ。

Track List

1. The Loss Inside
2. More
3. Cadence
4. Guardian
5. Last Train Home
6. Geronimo
7. You Are Not Alone
8. Love Letter
9. Crawl

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