CURVED AIR のレビュー

CURVED AIR / Air Cut

1973,UK

妖艶な歌姫ソーニャ・クリスティーナ(Vo)率いる英国のプログレッシブ・ロック・バンドCURVED AIRの4thアルバムAir Cut。

新メンバー カービー・グレゴリー(G)による疾走感あるギターのカッティングがリードする#1。
トラッド風メロディをベースに少々ヒネリを加えた神秘的な#2。
フックとなるキャッチーなリフレインを複数配し静と動を交えた劇的な場面転換で進行する、後のスーパーバンドUKの薫り漂うプログレッシブ・チューン#3。VCS3の太い音色から構築度の高いオルガン・ソロ、リズミカルなピアノまで、多彩な鍵盤群を多彩な奏法で操るエディ・ジョブソン(Vln/Key)がアレンジ及び作曲能力をいかんなく発揮。
場末のバーかパブっぽい雰囲気の猥雑かつ洒落た小品#4。ソーニャ・クリスティーナの個性にマッチした独特のサウンドにエディ・ジョブソンの軽妙なヴァイオリンが絶妙なアクセントを加えている。
ヴァイオリンをフィーチュアしたロック・インストゥルメンタル#5。
ギターのリフがリードしつつも、メロトロンが登場する静謐なパートを中間部に配し、一筋縄ではいかないプログレッシブ・ハード・ロック#6。
マイク・ウェッジウッド(B)がリード・ボーカルを取るロック・ナンバー#7。
トリッキーなリズムのインスト・パートを内包し、ズ太いシンセ・ソロが吼えるヘヴィ・バラード#8。

前作で散々好き放題やらかしたインスト面の2枚看板であるダリル・ウェイとフランシス・モンクマンを含むオリジナル・メンバーが3人抜け、新メンバーを補充。
ダリル・ウェイのイメージを引き継ぎつつも、シンセだけで無くヴァイオリンでもクラシカルに止まらない攻撃的なフレーズを繰り出す若きエディ・ジョブソンが、躍動感あるプレイを繰り広げるカービー・グレゴリーとともにロック・オリエンテッドな本作に貢献。

Track List

1. The Purple Speed Queen
2. Elfin Boy
3. Metamorphosis
4. World
5. Armin
6. U.H.F.
7. Two-Three-Two
8. Easy

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