STRAWBS のレビュー

STRAWBS / Bursting at the Seams

1973,UK

STRAWBSの1973年6thアルバムBursting at the Seams。

脱退したトニー・フーパー(G/Vo)に代わり、デイヴ・ランバート(G/Vo)が加入。ハード・ロックっぽいエレクトリック色が濃くなった。その反面、霧のようなメロトロンに絡む#1のバンジョーやインド風味なフォークの#2、ジプシー調の#7中盤といったエキゾチックかつアコースティックな要素も健在。
アルバムのクライマックスはロンドン・シンフォニー・オーケストラが参加したドラマティックなメドレーの#4~#5。
特に#5は、期待感が膨らむエレキギターとピアノのユニゾン・リフによるオープニング、アコギとメロトロンをバックにしたフォーキーなヴォーカルパート、一転してフィードバック寸前のディストーション・ギターによるコード・カッティングをバックにしたハード・ロックパート、そして最後は壮大な管弦楽でスケールの大きな盛り上がりを見せる、といった目まぐるしい展開のプログレッシブ大作に仕上がってます。
その他全体的には、#9をはじめソフィスティケイトされたキャッチーで美しいヴォーカル・ハーモニーに売れ線狙いも垣間見れますが、フォークをベースに様々なテイストによる楽曲がゴッタ煮状態で混在しつつも独特の牧歌的な雰囲気が醸し出すSTRAWBSのアイデンティティは隠しようも無い結局ブリティッシュな名作。

Track List

1. Flying
2. Lady Fuschia
3. Stormy Down
4. The River
5. Down By The Sea
6. Part Of The Union
7. Tears And Pavan
8. The Winter And The Summer
9. Lay Down
10. Thank You

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カテゴリー: STRAWBS

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