T2 / It’ll All Work Out in Boomland
1970,UK
英国の3人組ハード・ロック・バンドT2の1970年唯一作。
キース・クロス(G/Key)のナチュラルにほど良く歪んだ轟音ギター・サウンドが爽快です。細かい反復フレーズでの多少の荒さも、勢いで聴かせてしまうパワーが眩しい。メロトロンがうっすらと立ち込める#2や#3、#4に見られる静寂パートのフォークっぽいタッチが、叩きまくるドラムと暴虐エレキ・ギターからなるハードなパートと絶妙の対比を見せ、ハード・ロックながら、あまりそのルーツたるブルーズ色を感じさせない独自の方法論でヘヴィなロックをやってます。 #1と#3が8分超で#4は何と21分超の超大作という規格外のアルバム構成が、実験精神に溢れた良き時代を象徴。意外とメロディアスなフォーク由来のハーモニーや、サウンドの隙間を埋めるベース・ライン等々聴き所が盛り沢山です。
Track List
1. In Circles
2. J.L.T.
3. No More White Horses
4. Morning