LONELY ROBOT のレビュー

LONELY ROBOT / The Big Dream

2017,UK

IT BITESFROSTで活躍するジョン・ミッチェル(G/Vo)によるソロ・プロジェクト2ndアルバム。
FROSTの同僚クレイグ・ブランデル(Dr)やゲストの女性ボーカル以外のパートは自らプレイ。

スペイシーなイントロ#1。
イントロを継承するスペイシーかつドラマティックなミディアム・スロー・ナンバー#2。クレイグ・ブランデルの叩き出すヘヴィなビートが底辺をがっちりと支えている。
#2と同じようなテンポながらポップ・ソングの定番進行でよりキャッチーな#3。深遠さを垣間見せるインスト・パートでもクレイグ・ブランデルの小技が効いている。
サビにおける女性ボーカルのユニゾンが柔らかい印象を付加。神秘的でありながらキャッチーにまとめられたバラード#4。
ズ太いシンセが加わればFROSTの楽曲になりそうなリフを持つコンパクトなモダン・シンフォ#5。
サビに仄かな抒情を含んだメジャーセブンスが爽やかで洒落たポップ・チューン#6。
#6を継承するメジャーセブンスに頭打ちのリズム、ギターソロでのワーミーペダルの使用や構築度の高いスリリングなフレーズが印象的な#7。
ウーリッツアー風のエレピがどこか郷愁を誘う希望的メロディのバラード#8。
ナレーションが好奇心を掻き立てる深遠かつ壮大なインストゥルメンタル#9。
マシンのクールなビートによる寂寥感が男女ユニゾン・ボーカルのオーガニックさを引き立てるバラード#10。
アイリッシュ・ホイッスルによるエキゾチックなメロディが印象的なエピローグ#11。

ドラムを除く全パートが自身による演奏なので当然だが、ジョン・ミッチェルが意図したアレンジを忠実なアンサンブルで表現。全体のスペイシーな音像やムードも統一されており、楽曲やアルバム通してのストーリー展開に自然に引き込まれる。
ダミ声にもかかわらず爽やかな独特の声質や自在のタッチで様々なトーンを弾き出すギターも記名性に溢れ、改めてIT BITESやFROSTにおけるジョン・ミッチェルの存在感を思い知らされる。

Track List

1. Prologue - Deep Sleep (2:12)
2. Awakenings (5:10)
3. Sigma (5:06)
4. In Floral Green (5:08)
5. Everglow (4:58)
6. False Light (5:33)
7. Symbolic (5:06)
8. The Divine Art Of Being (5:38)
9. The Big Dream (8:02)
10. Hello World, Goodbye (3:52)
11. Epilogue - Sea Beams (2:48)

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