MR. SO & SO のレビュー

MR. SO & SO / Truths, Lies & Half Lies

2013,UK

1989年結成の元ポンプ・ロック・バンドMR. So & SOの5thアルバムTruths, Lies & Half Lies。

ビッグな轟音ギター・リフが度肝を抜く#1。ヴァースのエロクトロニックなシーケンスや爽快に突き抜けるキャッチーなサビなどフック満載のオープニング・チューン。
#1に続きギターのリフがリードする#2。グルーヴィなブルーズ・ロックの定番タイプのリフから、小気味良いカッティングに乗る男女ツインボーカルのブリッジを経てキャッチーなサビへと展開。ビッグなグルーヴとアンプの箱鳴りを感じさせるギター・サウンドが気持ち良くて、ついついボリュームを上げてしまう。
幽玄なアコギのアルペジオをバックにミステリアスなムードで進行する#3。サビでのストリングスが醸すムードががどことなく70年代ポップス風でクール。
エキゾチックな意匠を施したソフトなナンバー#4。
ピアノをバックにしたバラード#5。芯のしっかりした歌唱にファルセットを交え様々な表情を見せるシャルロット・エヴァンス(Vo)の歌唱をフィーチュア。
エキゾチックなムードの中に、キメや独特の感触の男女コーラスなど多彩なフックを織り交ぜた#6。
抑えた女性ボーカルが印象的にたゆたうメロディアスで少々メランコリックでもある#7。
再びシャルロットが主役のバラード・ナンバー#8。
中間部に神秘的な桃源郷パートを配した、ズ太いギター・リフを持つシャッフル・ナンバー#9。
テクノっぽいシーケンス・フレーズをベースに、スリリングなパートやシンセのシンフォニック・パートで場面転換しながら進行するネオ・プログレ・ナンバー#10。
クライマックスに向けてじわじわと盛り上がる男女ツインボーカルのバラード#11。

英国的な陰影を忍ばせたキャッチーなメロディラインを軸に、ベテランらしくツボを得た起伏やサウンド・メイキングで楽曲を構成。
メカニカルな部分とオ-ガニックな部分が自然に融合したモダンなウンドに、ユニークな男女ツインボーカルを組み合わせたアイディアが秀逸。新鮮なオリジナリティを感じさせるアルバム。

Track List

1. Paperchase
2. Apophis
3. Truths, Lies & Half Lies
4. House Of Dreams
5. Looking Glass
6. Jingo
7. You're Coming Home
8. Breathe
9. Time For Change
10. Compliance
11. Please

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