WOBBLER のレビュー

WOBBLER / From Silence to Somewhere

2017,NORWAY

ノルウェーのプログレッシブ・ロック・バンド WOBBLERの4thアルバム。

フォークロアなテイストやメロトロンがフックとなる抒情~激情歌唱パートを中心に、木管までもが唸りを上げる攻撃的器楽パートを内包したエピック・チューン#1。
ダークな抒情インストゥルメンタル小品#2。
エナジードリンクを注入したYESのようなアグレッシブなバンド一体器楽パートで度肝を抜く序盤から、メランコリックな歌唱パートではパーカッシブなオルガンが静かに、盛り上がるにつれファズを効かせたギターやベースという具合に各楽器がテーマを継承して起伏を演出する#3。勿論、白玉メロトロンはダダ漏れ。
アコギやグロッケン、木管等で静かに紡ぐアンサンブルが幽玄からドリーミングまで様々な表情を醸し出し、エレクトリック楽器がパワーを付加してそれを継承。北欧フォークロアも薫る#4。

Hammond C3, Mellotron, Minimoog Model D, Chamberlin, Hohner clavinet, Rhodes MKII, spinet, ARP Axxe/Pro Soloist, Solina String Ensemble, optigan, Wurlitzer 200, Marxophone, grand piano等のヴィンテージ楽器を惜しげもなく動員し、YES風の硬質アンサンブルを聴かせる。
普遍的なメロディの質が不足しているところは特徴的な土着メロディで補いつつ独自性を出しており、ヴィンテージ楽器のトーンとの相乗効果で強く印象に残る。

Track List

1. From Silence to Somewhere (20:59)
2. Rendered in Shades of Green (2:05)
3. Fermented Hours (10:10)
4. Foxlight (13:19)

WOBBLER / From Silence to Somewhere のレビューを見る

フォローもよろしくお願いします!

Search

Twitter

Facebook

TOP