MARILLION のレビュー

MARILLION / Script for a Jester’s Tear

1982,UK

フィッシュ(Vo)のシアトリカルな歌唱スタイルやサウンドの叙情性からGENESISのフォロワーと呼ばれる英国のプログレ・バンドMARILLIONの1982年1stアルバムScript for a Jester’s Tear。

例えば、主題を徐々に変奏・展開していく単音シンセによるフレーズはまさにGENESISの影響下にあるものと言えますが、GENESISがキーボード・ソロで聴かせていたのに対しMARILLIONの場合は楽曲のアンサンブルの一部として機能している所に大きな違いが有ります。つまり、GENESISの持ち味をパーツとして咀嚼してアンサンブルとして昇華させたわけですね。
このような部分で単なるコピー・バンドでは無いオリジナルな工夫を感じます。良く聴くとフィッシュのヴォーカル・ラインはあまりメロディアスではありませんが、これだけ豊かに叙情性を醸し出すのはキーボードによるアレンジとスティーヴ・ロザリー(G)のクサいまでにウェットなメロディによるギター・プレイの存在があるからでしょう。
独特の冷んやりした質感のサウンドによる叙情的な名盤に仕上がってます。

Track List

1.He knows you know
2.Web
3.Garden party
4.Chelsea Monday
5.Forgotten sons
6.Script for a jester's tea

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カテゴリー: MARILLION

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