ALL ABOUT EVE のレビュー

ALL ABOUT EVE / Ultraviolet

1992,UK

前作”Touched by Jesus”がセールス的に振るわず、レコード会社をフォノグラムからMCAに移籍。プロデュースもバンドのセルフ・プロデュースとなり、勝負を掛けたALL ABOUT EVEの1992年4thアルバムUltraviolet。

サイレンのようなSEがリードするジュリアンヌ・リーガン(Vo)のウィスパー歌唱が衝撃の#1。
モジュレーションを掛けたギターのアルペジオがもたらす浮遊感にウィスパー歌唱が絶妙のマッチングを見せるゴシックなムードの#4。
サビが神秘的な美しさを持つ、沈み込むような#6。
ジュリアンヌがシタールやメロトロンもプレイし、モーダルで独特なムードを醸成する#7。
静と動を行き来し、動のパートでは英国ハード・ロック風ダイナミズムも感じさせる#8。
とても英国的な翳りを湛えた8分超の大作#11。
等、バラエティに富みつつも全体のイメージはアンニュイなムードで統一。
そしてそんな中にもALL ABOUT EVEらしいキャッチーなメロディとフックがキラリと光り、深みを増した音楽性により時代を超越した普遍的な魅力を持ったアルバムに仕上がりました。
しかし、ビデオ・クリップではジュリアンヌが濃い目のメイクに露出度の高いドレスを着用するなど、かなりのイメージ・チェンジと作風の違いで初期からのファンは戸惑ったのか、セールスも芳しく無くバンドは解散してしまいます。

Track List

1. Phased
2. Yesterday Goodbye
3. Mine
4. Freeze
5. The Things He Told Her
6. Infrared
7. I Don't Know
8. Dream Butcher
9 Some Finer Day
10. Blindfolded Visionary
11. Outshine the Sun

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