シンフォニック のレビュー

KAIPA / Inget Nytt Under Solen

1976,SWEDEN

長尺の構成力も発揮したKAIPAの1976年2ndアルバムInget Nytt Under Solen。

自身のペンになる21分超の組曲#1ではピアノ、シンセ、オルガン、ストリングス、クワイヤ、マリンバ等様々な音色をハンス・ルンディン(Key)が縦横無尽に駆使。執念でドラマティック&シンフォニックな世界を構築。適度にスリリングなパートを介して、盛り上げる所など本家英国のプログレ・バンドに倣いつつもそれをも凌ぐ驚異の熟練度。
ロイネ・ストルト(G)のメロディアスなギターも絶好調。ロイネ・ストルトのソロ・アルバムThe Flower Kingの叙情インスト#5 The Pilgrims Innの原曲とも言える#6では、イントロのアルペジオや後半のキメ、メロディの一部に既にそのオリジナルを見出す事ができます。The Pilgrims Innという曲の良さは、こうしたパーツ単位の完成度に拠るものなんだと、改めて感じ入ります。
間に挟まれたその他の楽曲もユーモラス有り(#2,#4)、叙情有り(#5)で楽しめます。 マイナー調でも決してジメッとしないポジティブな空気感が瑞々しくて良いです。

Track List

1. Skenet Bedrar
2. ÖMsom Sken
3. Korståg
4. Stengrodornas Parad
5. Dagens Port
6. Inget Nytt Under Solen

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BARCLAY JAMES HARVEST / Octoberon

1976,UK

BARCLAY JAMES HARVESTの1976年スタジオ7thアルバムOctoberon。

フォーク・タッチのサウンドで叙情フレーバー溢れるコンパクトな楽曲を中心としていた前作から一転、オーケストラを復活させクワイヤをもプラスしてシンフォニック度とスケールを大幅アップ。

静かでゆったりとした哀愁フォークが、バンドとオーケストラによって徐々にスケールを増していく#1。
煌びやかなアルペジオをバックにした繊細なパートから、ギターのエッジ、オルガンのグリッサンドといったロックなパーツを付加したサビに発展し、混声合唱団による厳かなクワイヤにオーケストラまで加わった感動的な終盤で圧倒する#2。
オルガンと美しいコーラスが印象的な切々としたボーカル・パートを、バンドとオーケストラが一体となっての重厚で大仰なパートでサンドした#3。
叙情的なサビが素晴らしい哀愁ナンバー#4。
シンセのデコレーションがアクセントになった、ハギレ良いエレキ・ギターのカッティングがリードする明朗なロックン・ロール#5。
中間部にメロトロンを中心としたインストゥルメンタル・パートを挿入した、ジェントルな歌声によるひねりの効いた叙情メロディが胸キュンな#6。
穏やかでポジティブなムードに叙情マイナー・フレーズを織り込んだ淡い感動が、意味深な効果音と共に幕を降ろす#7。

バンド中心のコンパクトなポップ・チューン#4,#6での胸キュン・メロディと、それ以外の長尺ナンバーのシンフォニックな感動がバランス良く配置されています。

Track List

1. The World Goes On
2. May Day
3. Ra
4. Rock 'n Roll Star
5. Polk Street Rag
6. Believe In Me
7. Suicide

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GENESIS / A Trick of the Tail

1976,UK

フロントマン ピーター・ゲイブリエル脱退の穴をフィル・コリンズ(Dr/Vo)が見事に埋めた新生GENESISの1976年8thアルバムA Trick of the Tail。

全体的にゲイブリエルのアクが抜けて洗練された雰囲気の好盤に仕上がってます。
ゲイブリエル在籍最後の作品となった前作The Lamb Lies Down On Broadwayにおいて、ゲイブリエル着想による難解なストーリーを音像化してきた実績を経てバンドの演奏はよりタイト且つスケールも大きくなっています。

タイトル通り火山のように熱い7拍子の鬼気迫る展開とシンフォニックなメインリフの対比がクールな#1やドッシリしたリズムが印象的な#3等の新機軸に加え、スティーブ・ハケット(G)の繊細なアルペジオが美しい#2やピアノとメロトロンが醸しだす#4の叙情性等、従来の魅力も継続。
#5の歌パートのアレンジや#6のサビ、#7全体にPOPな要素の萌芽も感じられ、後にメガヒット・バンドへと化ける過程が垣間見れます。

Track List

1. Dance on a Volcano
2. Entangled
3. Squonk
4. Mad Man Moon
5. Robbery, Assault and Battery
6. Ripples...
7. Trick of the Tail
8. Los Endos

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RENAISSANCE / Live at Carnegie Hall

1976,UK

英国プログレッシブ・ロックの華、RENAISSANCEのライブLive at Carnegie Hall。
1975年6月20日から3日連続で行われたニューヨークはカーネギー・ホールでの公演を収録。
曲目はアニー・ハズラム(Vo)期RENAISSANCEのそれまでのアルバム4枚(Prologue,Ashes are Burning,Turn of the Cards,Scheherazade)からの選曲となっており、ほぼベストといえるもの。

ライブでも完璧なアニー・ハズラムの美声、厚いコーラス、ジョン・キャンプ(B)がインプロビゼーションでがんばるDISC2 #2などライブ・バンドとしての力量を証明するナンバーも興味深いですが、最大の聴き所はやはりニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラを従えたDISC1 #3,#5,#6といったシンフォニックなナンバー、そしてやはり極めつけは大作DISC2 #1でしょう。
ミックスの影響なのかメリハリに今イチ迫力を欠いていたり、ブラス系がちょこちょこ音をはずしたりと、オーケストラが精彩を欠いている所も見受けられますが、スタジオ作ではアルバム毎に微妙に質感やテイストの異なっていたオーケストラ・パートを各曲同条件で聴けるのはうれしいですね。

Track List

DISC 1
1. Prologue
2. Ocean Gypsy
3. Can You Understand
4. Carpet of the Sun
5. Running Hard
6. Mother Russia

DISC 2
1. Song of Scheherazade
2. Ashes are Burning

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RENAISSANCE / Novella

1976,UK

RENAISSANCEの7thアルバムNovella。

従来の牧歌的なフォーク色は減少したものの、オーケストラとの融合がより進んだことでドラマティックさとスケールが大幅に増量。そこにアニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスが神秘的な香りを漂わせて物語を紡ぐRENAISSANCEの最高傑作。

特に混声合唱団を加えてダイナミックに展開する13分超の#1と、その余韻をひきずりながら叙情を湛えて神々しさすら感じさせる静かな#2という、シンフォニックな冒頭2曲の完成度が素晴らしいです。
続く#3もマイケル・ダンフォード(G)によるアコギのカッティングをジョン・タウト(Key)のピアノや鐘の音が包み込む、エキゾチックなムードを帯びた静かなるシンフォニック・チューン。
そして、ジョン・タウトの素晴らしいタッチのピアノをバックにアニーの美声が滑らかに響く美しい#4と続き、ラストは再びオーケストラを加えた壮大な#5で締め。
バンドの演奏を中心に適所にストリングス等を加えたロマンティックな序盤から、アコギとジョン・キャンプ(B)のゴリゴリしたベースをバックにシンセやピアノのソロを聴かせるインストゥメンタル・パートを経て、テレンス・サリヴァン(Dr)のフィルをきっかけにオーケストラが徐々に様々な音色を増して行きスリリングに展開する終盤とその緊張からの開放、そして興奮と絶頂に上り詰めるエンディング・・・・・

芸術的な構成の楽曲群とアルバム構成でありながら、メロディは勿論、起伏や緩急によるキャッチーともいえるフックの数々が耳を捕らえて離さない至福の40分が味わえます。

Track List

1.Can You Hear Me?
2.Sisters
3.Midas Man
4.Captive Heart
5.Touching Once (Is So Hard to Keep)

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ENGLAND / Garden Shed

1977,UK

英国のプログレ・バンドENGLANDの1977年デビュー作Garden Shed。

GENESISの叙情とYESっぽいシンフォニックな感じが高次元で融合。哀愁の美メロと起伏ある曲展開で飽きずに一気に聴かせます。メロトロンは勿論のこと場面場面で音色を微妙に変えたオルガンが非常に効果的に大活躍してます。
特に、息つく暇も無くドラマティックに展開していくタイトル通りに組曲構成の#3はもう鳥肌モノ。それでいて口ずさめる程にキャッチーな歌メロやリフがてんこ盛り。各所に計算しつくされたフックの数々を配置するアレンジのセンスも完璧。

Track List

1. Midnight Madness
2. All Alone (Introducing)
3. Three Piece Suite
4. Paraffinalea
5. Yellow
6. Poisoned Youth

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YES / Going for the One

1977,UK

YESの1977年8thアルバムGoing for the One。

前作Relayer1枚のみでYESを去ったパトリック・モラーツの穴を埋めるべく何とリック・ウェイクマン(Key)が復帰。1973年の超大作Tales from Topographic Oceans(海洋地形学の物語)と同じメンツながら時代はパンクの嵐吹き荒れる1977年ということもあってか、難解な長尺曲は姿を消しコンパクトな楽曲中心に構成されたキャッチーなアルバムとなりました。

冒頭のスティーヴ・ハウ(G)によるラップ・スティールのフレーズが一瞬サーフ・ロックか?と耳を疑うが、良く聴けば絡み付くようなギターとキーボードで紡がれたアレンジにジョン・アンダーソン(Vo)の無垢なボーカルが乗るYESらしいナンバーとなった#1。
トーン、フレージング共に素晴らしいアコギと美しいピアノの調べにオートハープの装飾音が加わりファンタジックに盛り上がる#2。
重厚なチャーチ・オルガンのリフに乗ってクリス・スクワイア(B)のベースが唸るスクワイア作のPOPな#3。
瑞々しい美しさに溢れたヒット・ナンバー#4。
緊張感と桃源郷的ファンタジーが絶妙のバランスで融合した、往年の大作を彷彿させる15分超のシンフォニックな#5。

ジャケット・アートもこれまでのロジャー・ディーンによる有機的ファンタジック路線からヒプノシスによる無機的、幾何学的なものになり、バンドの前進しようとする意欲を感じさせます。

Track List

1. Going for the One
2. Turn of the Century
3. Parallels
4. Wonderous Stories
5. Awaken

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ANTHONY PHILLIPS / The Geese And The Ghost

1977,UK

GENESISの初代ギタリスト アンソニー・フィリップスがGENESIS脱退後に発表した1stアルバムThe Geese And The Ghost。

アルバム全体の序曲的な#1に続く、フィル・コリンズの歌唱をフューチュアした#2。ジェントルなフォーク・タッチの中にハッとするコード進行を織り交ぜ、各種ギターの控え目ながらも効果的なアンサンブルも秀逸。
チューダー朝をテーマにした厳かでドラマティックな組曲#3。ナイロン弦やスティール弦アコギ、12弦など各種ギターが織り成す神秘的なアルペジオと繊細かつ威厳のあるファンファーレ、クワイヤがクラシカルで叙情的な物語を紡ぐ。
ヴィヴィアン・マコーリフの可憐な歌唱がドリーミー度を増幅するフォーク#4。
イントロ的な#5に続き、ギターやダルシマー、ブズーキなどが煌びやかに響く組曲#6。リズムが入るパート2の前半はGENESISのようなムードも。
オーケストラも加えた優しくセンチメンタルな#7。
アルバムを締めくくる優しいアウトロ#8。

GENESISの音楽性に多大な影響を与えた12弦ギターはここでも効果的に使われており、数本のギターによるアンサンブルだけで繊細さや広がりを醸し出すところにフルートなどの管が絶妙にブレンドされ、英国の良心ともいえる幻想的なサウンドを聴かせる。
フィル・コリンズ、作曲も手伝ったマイク・ラザフォードの参加もあり、むしろGENESISよりも純粋な英国情緒やファンタジーに溢れた名盤。

Track List

1. Wind-Tales
2. Which Way The Wind Blows
3. Henry: Portraits From Tudor Times
i Fanfare
ii Lute's Chorus
iii Misty Battlements
iv Lute's Chorus Reprise
v Henry Goes To War
vi Death of A Knight
vii Triumphant Return
4. God If I Saw Her Now
5. Chinese Mushroom Cloud
6. The Geese And The Ghost
i Part I
ii Part II
7. Collections
8. Sleepfall: The Geese Fly West

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BARCLAY JAMES HARVEST / Gone to Earth

1977,UK

BARCLAY JAMES HARVESTの1977年10thアルバムGone to Earth。

甘く優しいメロディと美しいハーモニーが絶妙な空間処理によるプロダクションでさらに引き立てられ、全編瑞々しいサウンドで全く古さを感じさせません。
#3等アメリカンなテイストを感じさせる曲もあるが、単にC調なPOPに陥らないのはきっちり構築されたアレンジと独特の間が醸し出す英国ならではの気品が健在だからだと思います。

凛としたアコギのカッティングに導かれる序盤から、いつしか雄大なシンフォニック・チューンへと変貌する#1。
メロトロンがむせび泣く思いっきり叙情的なナンバー#4。
甘いヴォーカルが胸キュンな#5。
オーケストレーションがヴォーカル・ハーモニーと見事に溶け合う荘厳な#6。
静けさの中に暖かみのあるハーモニーが心に染み入る#9。
等々、捨て曲一切無しの良く練られたアルバム構成も見事。
冬の澄んだ空気の中で聴くと体中が浄化されるかのような清涼感が味わえます。

Track List

1.Hymn
2.Love Is Like a Violin
3.Friend of Mine
4.Poor Man's Moody Blues
5.Hard Hearted Woman
6.Sea of Tranquility
7.Spirit on the Water
8.Leper's Song
9.Taking Me Higher

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GENESIS / Wind & Wuthering

1977,UK

GENESISの1977年9thアルバムWind & Wuthering。

意地を見せ付けた前作に感じられた硬さが抜け、本来の英国叙情をアップデートさせた形でキーボード大増量のシンフォニック・サウンドによって具現化。

シンセのテーマ・メロディから始まり、フィル・コリンズ(Dr)のドラム中心にドラマティックかつダイナミックに展開する#1。
歌メロ部分は翳りを伴った叙情を漂わせながら、インストパートではトニー・バンクス(Key)が鍵盤群を駆使した怒涛のシンフォニック攻撃で壮大に迫る#2。
キャッチーなバラード#3。
トニー・バンクス得意のシンセによる反復フレーズも聴かれるスペイシーで爽快なインストゥルメンタル小曲#4。
ちょっとした変拍子を交え、3連中心に緩急と静動でダイナミズムを生み出す#5。
イントロ部でのスティーヴ・ハケット(G)が奏でるクラシック・ギターの美しい詩情に続き、霧のように敷き詰められたストリングスがリスナーを英国叙情に耽溺させる#6。
そして#7~#9のメドレーが終盤のハイライト。静かな#7に続きバンドが一体となってタイトかつシンフォニックに迫るインストゥルメンタル#8。アルバム冒頭でも登場したメイン・テーマを盛り込み、スケールの大きい圧巻のシンセ・ソロが高揚感をもたらしています。
そしてフィナーレに相応しく壮大に締めるバラード#10。

とにかく全編トニー・バンクスの見せ場。
スタインウェイ、アープ、ハモンド・オルガン、メロトロン、ローランド・シンセ、フェンダー・ローズと鍵盤大集合で使い放題使っております。
機材の発達をいち早く応用し、楽曲や場面に応じて音色を使い分けるセンスも素晴らしいです。音色のバリエーションは豊かなんですが、トーンやムードは統一されているんですよね。

Track List

1. Eleventh Earl of Mar
2. One for the Vine
3. Your Own Special Way
4. Wot Gorilla?
5. All in a Mouse's Night
6. Blood on the Rooftops
7. Unquiet Slumbers for the Sleepers...
8. ...In That Quiet Earth
9. Afterglow

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LOCANDA DELLE FATE / Forse Le Lucciole Non Si amano piu

1977,ITALY

イタリアのプログレッシブ・ロック・バンドLOCANDA DELLE FATEの1stアルバムForse Le Lucciole Non Si amano piu 邦題「妖精」。

変拍子を交えたスリリングなアンサンブルのイントロから、マイルドなフルートとやわらかいシンセのシンフォニックなパートに移行するドラマティックなインスト#1。
ピアノ、チェンバロ、フルート、ギターが織り成す精緻なバッキングに独特のボーカルが乗る#2。典雅なチェンバロとハードなギターという意外な組み合わせでの印象的なインスト・パートや、ツイン・ボーカルなど様々な仕掛けで10分弱の長尺をダレさせずに聴かせます。
ファンタジックなサウンドにイタリアらしいおおらかでキャッチーなボーカル・パートが融合した#3。
雫が転がるようなタッチのピアノ、アコギのアルペジオ、エレキのボリューム奏法が瑞々しいムードを醸成する#4。
ピアノとフルートがユニゾンで奏でるテーマ・メロディのメランコリーに、技巧を凝らした硬質なアンサンブルで起伏を付けた#5。

CHELESTEみたいな優しいボーカルをフィーチュアしたメランコリックなフォーク#6。
フルートとギターの泣きに、ダークなパートとの落差でドラマ性を増強した#7。ピアノとフルートのユニゾンでリフレインする中間部のキメや、フィルターでミュンミュンいわせるシンセなどインスト・パートにも流麗な流れがあり、テクニックとエモーションが共存。クセのある歌声を活かした明朗なボーカル・パート、ダークでメランコリックなインスト・パートという対比も効果的です。
再び優しいボーカルでアルバムをマイルドに締めくくる#8。

ツイン・ギター(内1人はフルート兼任)、ツイン・キーボードの7人編成。
軽やかなピアノ、ボリューム奏法を使用したギター、フルートが織り成すロマンティックなサウンドに、プログレらしいシンセやハード・ロックを思わせる激しさを加えたアレンジ。キャッチーなメロディを陰で支える職人技に、70年代前半のロック/プログレ爛熟期を経過しての整理された洗練が感じられます。

Track List

1. A Vlle Un Instante Di Quiete
2. Forse Le Lucciole Non Si Amano Piu
3. Profumo Di Colla Bianca
4. Cercando Un Nuovo Confine
5. Sogno Di Estunno
6. Non Chiudere A Chaive La Stelle
7. Vendesi Saggezza

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KAIPA / Solo

1978,SWEDEN

スウェーデンのシンフォニック・プログレ KAIPAの1978年3rdアルバムSolo。

ベーシストがロイネ・ストルト(G)の学友Mats Lindbergに交代。更に、専任ボーカルとしてMats Lofgrenが加入し5人編成となった。
ポリ・ムーグを新たに取り入れたサウンドは、よりシンフォニックさを増強。その一方で、11曲中7曲を作曲するなど当時18~19才の青二才だったロイネの存在感が飛躍的にアップ。
プレイ面では、#3のピッキングによる繊細なトーン・コントロール。ソング・ライティング面では冒頭から13拍子の変態リフがクールな#1、#2や#5でのユーモラスなフィーリングといったFLOWER KINGSでお馴染みなロイネ節が既に炸裂。
これで20才前とは・・・・恐れ入ります。
自信を付けたロイネはこのアルバムを最後にKAIPAを脱退、80年代をPOPやフュージョンを取り入れたソロ活動で過ごし、後のFLOWER KINGSで開花する音楽性の幅を広げていく事に。KAIPAはその後メンバーを補充して3枚のアルバムを制作するも、1982年にその活動を休止することになる。

Track List

1. Skrattande Grevinnan
2. Sen Repris
3. Flytet
4. Anar Dig
5. Frog Funk
6. Visan I Sommaren
7. Taijgan
8. Respektera Min Värld
9. En Igelkotts Död
10. Total Förvirring
11. Sist På Plan

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RENAISSANCE / A Song for All Seasons

1978,UK

RENAISSANCEのスタジオ1978年8thアルバムA Song for All Seasons。

オーケストラが醸し出すムードが前作に近いしっとりとした感じの#1。
#1のモチーフを引き継ぎながらオーケストラとバンドの演奏が一体となって溌剌としたプログレッシブ・ロックを展開する#2。サビでの高揚感とアニー・ハズラム(Vo)の素晴らしいクリスタル・ヴォイスが堪能できます。中間部の7拍子に乗ったジョン・タウト(Key)のシンセ・ソロも聴き所。6分過ぎからのアニーのボーカル・パートは、いつ聴いても感動する美しさです。
アニーの優しい歌唱がマイケル・ダンフォード(G)のアコギによるカッティングに乗るフォーク小品#3。ジョン・キャンプ(B)のフレットレス・ベースでの滑らかなオブリガードも効いてます。
切ないイントロに続き、ジョン・キャンプがマイルドな歌声で切々と歌う哀愁のフォーク#4。これもサビでの美しいメロディとコーラスに感動必至。
TVドラマの主題歌にもなったポップな#5。
ジョン・キャンプがオーケストラをバックに歌う#6は、本来ならアニーの出番であろう所をあえて男性ボーカルに、という試みが面白いですね。
アニーの美声をフィーチャーした爽やかなムードの#7。アコギのカッティング、エレキのアルペジオ、シンセのオブリガード、ソリーナのストリングスが透明感に溢れたサウンドを醸成しています。
オーケストラとバンドが一体となってのインストゥルメンタル・パートを序盤に配し、後半はアニーの歌唱をフィーチャーしたシンフォニックな大作#8。

前作Novellaでの重厚な中にもしっとりとした神秘性から、ファンタジックながらも、よりキャッチーでコンテンポラリーな作風に変化。RENAISSANCEのアルバムはどれも素晴らしいですが、聴き易さはこれが一番かも。Prologueでロブ・ヘンドリーが弾いて以来かと思えるエレキ・ギターや使用頻度が目立ってきたシンセのもたらすブライトな感触の効果も大きいです。オーケストラ・アレンジはELOや後のOZZY OSBOURNEとの仕事でもお馴染みのルイス・クラーク。カラフルでポップなジャケット・アートなヒプノシス。

Track List

1. Opening Out
2. Day of the Dreamer
3. Closer Than Yesterday
4. Kindness (At the End)
5. Back Home Once Again
6. She Is Love
7. Northern Lights
8. Song for All Seasons

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RENAISSANCE / Azure d’Or

1979,UK

RENAISSANCEの1979年スタジオ9枚目アルバムAzure d’Or。

時代を反映してかクラシカルなテイストは大幅に減少しキャッチーな要素が前面に出ては来ましたが、マイケル・ダンフォード(G)とマーガレット・サッチャー(作詞)の黄金コンビは不変。#1や#4,#9などポップでキャッチーな中にも滲み出るドラマティックなムードと英国的な気品は隠せません。さらに本作ではジョン・キャンプ(B/Vo)が作曲で大活躍。
ジョン・キャンプのジェントルな歌唱と、ジョン・タウト(Key)のアープ・ストリングス・アンサンブル+ヤマハCS80のみで紡ぎ上げた清廉で神秘的な#3。
アニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスを活かした曲調に、タウラス・ベースペダルを操るキャンプ、ピアノやシンセに加えクラビネットなど鍵盤総動員のタウト、ティンパニやチャイムも叩くテレンス・サリヴァン(Dr)とライブでの奮闘を思わせる各プレイヤーの活躍で素晴らしいプログレッシブ・ポップに仕上がった#6。
冒頭で一瞬前作のOpening Outっぽいボーカル・メロディが飛び出すシンフォニックなバラード#7。
叙情的でドラマティックなインストゥルメンタル・ナンバー#8。
など、バラエイティに富みつつもRENAISSANCEらしさを残したソング・ライティングが光ります。
そして、サウンド面ではジョン・タウトが大忙し。もはやオーケストラを一切排したこの時期のライブ音源でもお馴染みのバンドだけの編成で、彼が操るヤマハのCS80/CS30、アープのストリングス・アンサンブル/プロ・ソロイスト、ピアノ等鍵盤群がシンフォニックなサウンドを生み出し、プログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEとしての矜持がひしひしと伝わってきます。

Track List

1. Jekyll And Hyde
2. The Winter Tree
3. Only Angels Have Wings
4. Golden Key
5. Forever Changing
6. Secret Mission
7. Kalynda (A Magical Isle)
8. The Discovery
9. Friends
10. The Flood At Lyons

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YES / Drama

1980,UK

YESのスタジオ1980年10thアルバムDrama。

ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退したYESでしたが、その大ピンチを救ったのは何とテクノなポップ・グループTHE BUGGLESの2人、トレヴァー・ホーン(Vo)とジェフ・ダウンズ(Key)。前作がシングル・ヒットを狙ったかのようなポップと従来のYESらしさが融合しきらず、まだら模様のような中途半端な作風だったのがウソのように、心機一転、スッキリしたサウンドが耳に心地良いです。

ダークなテーマ・メロディから始まり、ギターのトリッキーな3連フレーズで桃源郷メジャー・サウンドに変貌するオープニング・チューン#1。明暗、動静、緩急、など相反する要素を巧みに織り込み、キャッチーでありつつもプログレッシブな意匠も忘れない見事なトラックです。
神秘的な中にスケール感も感じさせる小曲#2。
ベース・リフに絡むシンフォニックなシンセとタイトなリズム、そこに変拍子のヒネリを加えた#3。
ヴォコーダーと歌メロが醸し出すムードがBUGGLESのようにポップな#4は、そこにYESならではのドラマティックな展開とスティーヴ・ハウ(G)のガチャガチャしたプレイが絶妙に融合したプログレッシブ・ポップな傑作。
ジェフ・ダウンズのカラフルなシンセとスティーヴ・ハウのマンドリンやギターのオブリガードで紡ぐ#5。
ランニングするベース・リフ、THE POLICEのようなシャープなカッティングがリードする#6は、オルガンが鋭く切れ込みバンドが一体となって迫るプログレ・パートがカッコ良いコンパクトなナンバー。

ジョン・アンダーソンのような無垢なフィーリングにはほど遠いながら、なかなか健闘しているトレヴァー・ホーンに、ソツ無くチーム・プレイに徹しつつも各曲で必ず印象的な素晴らしい鍵盤群を聴かせるジェフ・ダウンズ。
クラシック・ラインナップのYESと産業ロック路線で大ヒットした90125YESの狭間にたった1枚で終わったメンツ、と言うことで地味な扱いを受けてますが、キャッチーなプログレという誰も成し得なかった金字塔を打ち立てたエポック・メイキングなアルバムですよ、これは。ジャケット・アートも久しぶりにロジャー・ディーンに回帰しております。

Track List

1. Machine Messiah
2. White Car
3. Does It Really Happen?
4. Into The Lens
5. Run Through The Light
6. Tempus Fugit

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MIKE OLDFIELD / Crises

1983,UK

マイク・オールドフィールドの8thアルバムCrises。

70年代からの流れを汲む大作と商業的なポップ性が同居したアルバム。

瑞々しい美しさに溢れたケルティックなテーマのメロディを持つアナログA面を占める20分超の#1。次々と表情を変える組曲で構成。シンフォニックなパートでは、フェアライトCMI、ローランドRS-202、オーバーハイム、プロフェット5など、時代を反映したシンセの名機達が活躍。
アナログB面はバラエティに富んだ小品集。
後にアニー・ハズラムがソロ・アルバムでカヴァーした、マギー・ライリー(Vo)を起用したキャッチーな名曲#2。
ジョン・アンダーソン(Vo)が歌う幻想的な#3。
ミステリアスなシンセのシーケンス・フレーズをバックにマギー・ライリーが歌う#4。
マイク自らアコギ、バンジョー、マンドリンなどを駆使したラテンなインスト#5。
FAMILYのロジャー・チャップマンが歌うハード・ロック#6。

#1でのシーケンサーを使用した山びこのようなパートは、機材の持つ可能性を芸術に昇華させた好例と言える。
一方で、リズムが躍動する同曲終盤でテーマ・メロディを奏でるギターのタッチが何となくイリアン・パイプを模しているようにも聴こえ、先端技術と伝統を表現手段としてフラットに捉えたマイク・オールドフィールドの俯瞰的な視線が伺えます。

Track List

1. Crisis
2. Moonlight Shadow
3. In High Places
4. Foreign Affair
5. Taurus 3
6. Shadow On The Wall

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IQ / Tales from the Lush Attic

1983,UK

70年代末の英国に勃興したNWOBHMムーブメントに呼応するかのように起こったプログレッシブ・ロック再興ムーブメント=ポンプ・ロック。そのシーンの代表格であるIQの1983年デビュー作Tales from the Lush Attic。

ピーター・ゲイブリエル期GENESISのシアトリカルなヴォーカルと、ゲイブリエル後GENESISが確立したシンフォニックなプログレの型を融合したサウンドは非常にありがちながら、いきなりの19分超チューンである#1から見せる巧みな場面転換による長尺の構成力はなかなかなものです。曲想優先でヴォーカルのメロディがイマイチついて行っていない所は若干の苦笑も禁じえませんが・・・そんなぎこちないヴォーカルと固めのシンセ・サウンドが折角の叙情味を殺いでいる所も若さ故か。
キャリアを重ねる事で表現力を増して行ったピーター・ニコルス(Vo)のヴォーカルも、マァこれが1stだし仕方が無いとしても、キツ目の矩形波っぽいシンセ・サウンドがもうちょいポルタメントとかエコー処理で滑らかだったら印象もかなり変わったと思いますね。

Track List

1. The Last Human Gateway
2. Through The Corridors
3. Awake And Nervous
4. My Baby Treats Me Right ‘Cos I’m A Hard Lovin’ Man All Night Long
5. The Enemy Smacks

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MIKE OLDFIELD / Discovery

1984,UK

マイク・オールドフィールドの9thアルバムDiscovery。

マギー・ライリーの素晴らしい歌唱、ケルトの香りを漂わせるどこか郷愁を誘うメイン・メロディ、マンドリンのトレモロも効いている#1。
バリー・パーマー歌唱、神秘的な静とパワフルな動を織り交ぜた#2。
クールな中にもキャッチーなサビが印象的なマギー・ライリー歌唱の#3。
自身のメロディアスなギターソロをフィーチュア、マギーとバリーのデュエットを聴かせるアップテンポの#4。
バリー・パーマーのハスキーなシャウトをヘヴィなバッキングで支えるロック・チューン#5。
#1のメイン・メロディを引用しつつ浮遊感あるバッキングでムーディに仕上げた#6。
センチメンタルなメロディのファンタジックなパートから壮大なサビに展開する#7。
12分超のインストゥルメンタル・ナンバー#8。

シンガーにバリー・パーマーとマギー・ライリー、共同プロデューサーにサイモン・フィリップス(Dr)を迎え、ドラム以外を全て自身が演奏。ギターやベース、フェアライトに加え、ローランドのアナログ・ギターシンセGR-300も使用されている。前作収録のMoonlight Shadowのヒットに気を良くしたヴァージン・レコードによる、同様なポップ作品の制作をというプレッシャーに応えた作品。
ポップな#1~7と、サンプリングしたマギー・ライリーのスキャットをシーケンサーで走らせるなど実験的要素も含むドラマティックな大作#8を共存させ、レコード会社の要求と自身の芸術性の折り合いを高次元で実現。

Track List

1. To France
2. Poison Arrows
3. Crystal Gazing
4. Tricks of the Light
5. Discovery
6. Talk About Your Life
7. Saved by a Bell
8. The Lake

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IQ / The Wake

1985,UK

英国のプログレッシブ・ロック・バンドIQの1985年2ndアルバムThe Wake。

GENESIS影響下のポンプ・ロック勢の例に漏れず、このIQもピーター・ニコルズ(Vo)のピーター・ゲイブリエルをよりデフォルメしたような歌唱とマーティン・オフォード(Key)のシンセ・ストリングスを中心としたシンフォニックなアンサンブルが特徴。
ハイトーンに付いていけず”しゃくる”ような歌唱になってしまう#1のように少々辛い部分もあるピーター・ニコルズですが、アイデンティティ確立の過程での試行錯誤の1ページということでしょうか。

軽快な5拍子に乗ってシンセ・ストリングスとクリーンなアルペジオがリードする#1。中間部では7拍子にシフト・チェンジしてテーマ・メロディをギターやシンセでアレンジして聴かせる等、定番の手法ながら考え抜かれた構成が見事です。
ミステリアスなシンセのリフレインからドッシリしたビートで堂々としたアンサンブルを展開する#2。80年代らしく、キャチーなテイストも織り交ぜています。
序曲的な#2の余韻に繋げたシンセのぶ厚いイントロから軽快な7拍子、まろやかなフレットレス・ベースがたゆたう歌唱パート、とめまぐるしく展開する#3。サビでは#2のメロディが再登場し関連性を持たせ、スペイシーなギターのシンフォニックなソロでフェイドアウト。
スティール・ドラムのような音色のシンセとエレクトリック・シタールをフィーチャーした無国籍風エキゾチックな#4。
クリーン・ギターの7拍子アルペジオに絡むムード抜群のフルート系シンセとぶ厚いパッド系シンセが織り成す翳りある冒頭から、シンフォニックかつスリリングに発展する9分超の#5。希望的な歌メロを補完するパワフルなドラムが楽曲のダイナミクスを増強しています。
ギターの軽快なカッティングとシンセ・ストリングスがリードするキャッチーなボーカル・ナンバー#6。単にポップに終わるのではなく、少々捻ったインスト・パートを挿入するセンスも素晴らしいです。
ラストを飾る#7は伝統的英国叙情を漂わせた静かな冒頭から、ヘヴィなビートに乗せたスケール練習のようなGENESIS風シンセ・ソロとギター・ソロに続き、#1のモチーフを長3度メジャー版にしたフレーズが登場、アルバムとしての統一感を醸し出しています。ラストのフォークロア風味を感じさせるギターのリフレインも良い感じ。

自然に聴かせる変拍子やここぞという場面でのキメ・フレーズなど、テクニックに走らずメロディとアンサンブルを大切にした等身大のシンフォニック・ロックが好感度高し。彼らのクラシックとも評される1枚です。

Track List

1. Outer Limits
2. The Wake
3. The Magic Roundabout
4. Corners
5. Widow's Peak
6. The Thousand Days
7. Headlong

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VERMILION SANDS / Water Blue

1987,JAPAN

RENAISSANCEやSOLSTICEの影響を感じさせる、女性ボーカルをフィーチュアした日本のプログレッシブ・ロック・バンドVERMILION SANDSの唯一作。

トラッドをアレンジした荒涼としたムードがオープニングにぴったりなワクワク感をもたらす#1。本家もお得意なリディアン・モードの神秘的な歌メロに変拍子、アコギ、マンドリン等アコースティック楽器に太いアナログ・シンセ、ピアノも総動員して先人達のコピーに止まらない独自のオーガニックでシンフォニックな世界を構築した大作#2。叙情的なエレクトリック・フォーク#3。透明感あるスキャットによる伸びやかなパートとヴァイオリンやベースがユニゾンでスリリングなアンサンブルを聴かせるインスト・パートを持つ#4。日本語詩を活かした叙情的なムードに、フレットレス・ベースのまろやかなソロが印象的な#5。軽快で高揚感に溢れる#6。清楚なボーカルがシンセ・ストリングスの海をたゆたう#7。等々、珠玉の楽曲群で蝋山陽子(Vo)のソプラノ・ヴォイスが時に優しく、時に神秘的な美声を聴かせます。

Track List

1. My Lagan Love
2. 時の灰(Ashes of the Time)
3. In Your Mind
4. Coral D~The Cloud Sculptors
5. 北本
6. Living in the Shiny Days
7. The Poet

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