プログレ のレビュー

ILLUSION / Illusion

1978,UK

ILLUSIONの1978年2ndアルバムIllusion。

ジム・マッカーティ(Vo/Per)とジェーン・レルフ(Vo)の美しいハーモニーとメロトロンをバックにしたピアノのリフレインが印象的で気品ある佇まいの#1。
アコギがリードする田園フォークからピアノとコーラスを交えた美しいアンサンブルに発展する#2。
これまた男女ヴォーカルのハーモニーがうっとりするほどの#4。
シンセとプリミティブなビートを融合させた実験作#5。
ムーディなジェーンのヴォーカルがエレピとメロトロンをバックに堪能できる#6。
壮大なオーケストレーションでドラマティックにエンディングを飾る#7。

ジョン・ホウクン(Key)のピアノをアンサンブルの中心に据えるスタイルは不変ながら、1stでの湿り気はやや後退し、爽やかとも言える美しいメロディで彩られたコンテンポラリーなサウンドに。そんな中にあって、ジェーン・レルフ(Vo)が切々と歌う#3が前作の#3”Beautiful Country”にも通ずる神秘性で異彩を放っています。

Track List

1.Madonna Blue
2.Never Be the Same
3.Louis' Theme
4.Wing Across the Sea
5.Cruising Nowhere
6.Man of Miracles
7.The Revolutionary

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KAIPA / Solo

1978,SWEDEN

スウェーデンのシンフォニック・プログレ KAIPAの1978年3rdアルバムSolo。

ベーシストがロイネ・ストルト(G)の学友Mats Lindbergに交代。更に、専任ボーカルとしてMats Lofgrenが加入し5人編成となった。
ポリ・ムーグを新たに取り入れたサウンドは、よりシンフォニックさを増強。その一方で、11曲中7曲を作曲するなど当時18~19才の青二才だったロイネの存在感が飛躍的にアップ。
プレイ面では、#3のピッキングによる繊細なトーン・コントロール。ソング・ライティング面では冒頭から13拍子の変態リフがクールな#1、#2や#5でのユーモラスなフィーリングといったFLOWER KINGSでお馴染みなロイネ節が既に炸裂。
これで20才前とは・・・・恐れ入ります。
自信を付けたロイネはこのアルバムを最後にKAIPAを脱退、80年代をPOPやフュージョンを取り入れたソロ活動で過ごし、後のFLOWER KINGSで開花する音楽性の幅を広げていく事に。KAIPAはその後メンバーを補充して3枚のアルバムを制作するも、1982年にその活動を休止することになる。

Track List

1. Skrattande Grevinnan
2. Sen Repris
3. Flytet
4. Anar Dig
5. Frog Funk
6. Visan I Sommaren
7. Taijgan
8. Respektera Min Värld
9. En Igelkotts Död
10. Total Förvirring
11. Sist På Plan

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カテゴリー: KAIPA

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NATIONAL HEALTH / National Health

1978,UK

カンタベリー・ミュージックの重要バンドNATIONAL HEALTHの1978年作。

音楽性が幾分構築度の強いジャズ寄りで、一聴すると敷居が高そうだがところがどっこい、天才デイヴ・スチュワート(Key)の存在がそんな不安を吹き飛ばす大活躍。デイヴの凄いのはオルガンやエレピ等、常に何か弾いていながらも、それが出過ぎず引き過ぎず程よいバランスと抜群の音色選択でアレンジを構築している所。キッチリ構成されたアレンジの上をデイヴのカラフルなオルガン、フィル・ミラー(G)のオーガニックなギター、アラン・ゴウエン(Key)のムーグシンセがクールなバトルを繰り広げます。
後に白血病で亡くなるアラン・ゴウエンも楽器としての表現力ではオルガンやギターに一歩譲るムーグを主戦に使用しながらも、そのハンディを物ともしないフレージングの妙で2人のソリストに対抗。
HATFIELDのコーラス3人娘”ノーセッツ”の一人、アマンダ・パーソンズ(Vo)の可憐なスキャットもオシャレでクールでたまりません。

Track List

1. Tenemos Roads
2. Brujo
3. Borogoves [Excerpt from Pt. 2]
4. Borogoves, Pt. 1
5. Elephants

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NATIONAL HEALTH / Of Queues and Cures

1978,UK

NATIONAL HEALTHの1978年2ndアルバムOf Queues and Cures。

ニール・マーレイがブルーズ・ロックバンドWHITESNAKEに加入するため脱退し後任にHENRY COWのジョン・グリーヴス(B)が参加。元HATFIELDのデイヴ・スチュワート(Key)、フィル・ミラー(G)、ピップ・パイル(Dr)+新加入のグリーヴスといったメインの4人に管弦楽器をゲストに迎えた編成。緻密なアレンジの大所帯ジャズ・ロック路線はそのままに、ドライヴ感や高揚感を増したプログレ的な展開も相まってカッコ良い傑作に仕上がってます。
HATFIELDの系譜であるオシャレでキャッチーな要素も受け継ぎつつ、ダークなテイストも加味。#5でのグリーヴスによるヘタウマ(っていうかはっきり言ってヘボ!)ヴォーカルはちょっとどうかと思いますが・・・グルーヴィーでシンプルなリフをバックにデイヴがワウやファズ等のエフェクトを絡めてエキサイティングにオルガンソロを弾きまくる#4、緊張感あるイントロから怒涛のプログレッシブ・ジャズ・ロック ワールドに展開する#7が個人的にはツボですね。

Track List

1.Bryden Two-Step (For Amphibians), Pt. 1
2.Collapso
3.Squarer for Maud
4.Dreams Wide Awake
5.Binoculars
6.Phlakaton
7.Bryden Two-Step (For Amphibians), Pt. 2

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RENAISSANCE / A Song for All Seasons

1978,UK

RENAISSANCEのスタジオ1978年8thアルバムA Song for All Seasons。

オーケストラが醸し出すムードが前作に近いしっとりとした感じの#1。
#1のモチーフを引き継ぎながらオーケストラとバンドの演奏が一体となって溌剌としたプログレッシブ・ロックを展開する#2。サビでの高揚感とアニー・ハズラム(Vo)の素晴らしいクリスタル・ヴォイスが堪能できます。中間部の7拍子に乗ったジョン・タウト(Key)のシンセ・ソロも聴き所。6分過ぎからのアニーのボーカル・パートは、いつ聴いても感動する美しさです。
アニーの優しい歌唱がマイケル・ダンフォード(G)のアコギによるカッティングに乗るフォーク小品#3。ジョン・キャンプ(B)のフレットレス・ベースでの滑らかなオブリガードも効いてます。
切ないイントロに続き、ジョン・キャンプがマイルドな歌声で切々と歌う哀愁のフォーク#4。これもサビでの美しいメロディとコーラスに感動必至。
TVドラマの主題歌にもなったポップな#5。
ジョン・キャンプがオーケストラをバックに歌う#6は、本来ならアニーの出番であろう所をあえて男性ボーカルに、という試みが面白いですね。
アニーの美声をフィーチャーした爽やかなムードの#7。アコギのカッティング、エレキのアルペジオ、シンセのオブリガード、ソリーナのストリングスが透明感に溢れたサウンドを醸成しています。
オーケストラとバンドが一体となってのインストゥルメンタル・パートを序盤に配し、後半はアニーの歌唱をフィーチャーしたシンフォニックな大作#8。

前作Novellaでの重厚な中にもしっとりとした神秘性から、ファンタジックながらも、よりキャッチーでコンテンポラリーな作風に変化。RENAISSANCEのアルバムはどれも素晴らしいですが、聴き易さはこれが一番かも。Prologueでロブ・ヘンドリーが弾いて以来かと思えるエレキ・ギターや使用頻度が目立ってきたシンセのもたらすブライトな感触の効果も大きいです。オーケストラ・アレンジはELOや後のOZZY OSBOURNEとの仕事でもお馴染みのルイス・クラーク。カラフルでポップなジャケット・アートなヒプノシス。

Track List

1. Opening Out
2. Day of the Dreamer
3. Closer Than Yesterday
4. Kindness (At the End)
5. Back Home Once Again
6. She Is Love
7. Northern Lights
8. Song for All Seasons

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UK / UK

1978,UK

ジョン・ウェットン(B/Vo)、アラン・ホールズワース(G)、エディ・ジョブソン(Key/Vln)、ビル・ブラッフォード(Dr)。

パンクの嵐吹き荒れる70年代末英国にて、プログレッシブ・ロック界のスーパー・スター達が結成したバンドUKの1978年1st。プログレ最後の意地を見せたアダルトな雰囲気漂う作品です。エディのヴァイオリンが所々で独特なアクセントとなっている。KING CRIMSON末期のメロウ・サイドを一身に背負っていたウェットンの魅力は健在。ともすれば違う惑星にでも行ってしまいそうなホールズワースのアクの強いプレイもソフトかつ男っぽい歌唱で中和。変拍子や複雑な曲構成に垣間見えるPOPな感覚は後のASIAで大いに開花することに。その為かジャズがやりたかったアランとビルはこの1枚で脱退してしまいます。

Track List

1. In the Dead of Night: In the Dead of Night
2. In the Dead of Night: By the Light of Day
3. In the Dead of Night: Presto Vivace and Reprise
4. Thirty Years
5. Alaska
6. Time to Kill
7. Nevermore
8. Mental Medication

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カテゴリー: UK

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YES / Tormato

1978,UK

YESのスタジオ9thアルバムTormato。

出戻りのリック・ウェイクマン(Key)を含めた前作と同じラインナップで、ジャケット・アートも引き続きヒプノシスが担当。

シンフォニックなアンサンブルとポップなボーカル・パートが同居した#1。
何とクジラをテーマにしたキャッチーな#2。
ハープシコードの典雅な響きを基調に、スティーブ・ハウ(G)のクラシカルなアコギやコーラスが繊細な美しさを醸し出す小品#3。
アラン・ホワイト(Dr)のドラム・ソロ(オーディエンス・ノイズ入り)をフィーチュアした、スリリングなYES流ロックン・ロールの#4。アレンジ面で面白い部分はあるものの、性急で軽いリズムと薄っぺらいシンセ・サウンドが難点。
未知との遭遇などSF映画からの影響なのか、UFOがテーマの#5。これも厚みの無いシンセが曲の印象を何とも安っぽいものにしてしまっているのが残念。
独特のオブリガードのギターとメロディアスなベースラインがボーカルと絡み、素朴で明るいムードから叙情パートに展開する#6。
オーケストラとスティーブ・ハウのミュートしたギターによるミニマル・リフをバックに、希望的な優しいボーカル・メロディが乗ったバラード#7。
ベース・リフにガチャガチャしたギターが絡む即興風な序盤から、軽快なリズムのボーカル・パートに移行する#8。

現実的なテーマを取り入れた#2、コンパクトな楽曲や軽いサウンドなどに、従来の壮大なプログレを奏でたバンドの面影は無い。
独自の創造性で時代を切り開いてきたバンドがいつしかマンネリに陥り、時代に迎合することでチグハグな印象になってしまった惜しい作品。

Track List

1. (i)Future Times
(ii)Rejoice
2. Don't Kill The Whale
3. Madrigal
4. Release, Release
5. Arriving UFO
6. Circus Of Heaven
7. Onward
8. On The Silent Wings Of Freedom

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カテゴリー: YES

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BRUFORD / One of a Kind

1979,UK

ビル・ブラッフォード(Dr)がソロ作品に参加していたメンツでバンドBRUFORDを結成。1979年作でオール・インストのアルバムOne of a Kind。

何と言ってもデイヴ・スチュワート(Key)の独壇場。 まろやかな感触で敷き詰められたパッド系シンセ音がベースとなり、アクセントとしてアラン・ホールズワース(G)がギター・ソロを弾き倒し、ジェフ・バーリン(B)がフレットレス・ベースで鋭く、そして時に甘く切り込んでくる。
HATFIELD AND THE NORTHの時は単音歪みオルガンが印象的だったが、時代とともに機材の進化にも適応してシンセを十二分に使いこなし、それでいてエレピ等従来の機材とも上手く融合させるデイヴ・スチュワートのアレンジ・センスが冴えまくっている。
変拍子やミニマルなメロディのユニゾン等テクニカルでありながら、耳障りの良いサウンドがリスナーに余計な緊張感を与えない優れたアルバム。

Track List

1. Hell's Bells
2. One of a Kind, Pt. 1
3. One of a Kind, Pt. 2
4. Travels With Myself -- and Someone Else
5. Fainting in Coils
6. Five G
7. Abingdon Chasp
8. Forever Until Sunday
9. Sahara of Snow, Pt. 1
10. Sahara of Snow, Pt. 2

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ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA / Discovery

1979,UK

ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAの8thアルバムDiscovery。

このアルバムより、正式メンバーだったヴァイオリンとチェロの3人がライブのみのメンバーに降格となり、ジェフ・リン(Vo/G/Key)、ペヴ・ベヴァン(Dr)、リチャード・タンディ(Key)、ケリー・グロウカット(B)の4人編成となりました。
レコーディングでは従来通りルイス・クラークのアレンジ・指揮の下オーケストラも使用されていますが、サウンド的にはストリングス・セクションが若干控え目になり、その分シンセや#4,#6で聴かれるヴォコーダーといった新しい機材が進出。しかし、そこはさすが天才ジェフ・リン。ストリングスと電子楽器を巧みに融合させて極上のポップ・ワールドを展開しています。

シングル・ヒットした#1,#5,#9のように、ディスコ・ビートを上手に取り入れて大衆の耳に広く届ける、時代の空気を敏感に嗅ぎ取ったプロデューサー的手腕も見事。
シンセを多用したエレクトロニック・ポップ風な#4,#7、胸キュン・メロディのバラード#3,#6,#8、など脇を固める楽曲群もBEATLES由来の英国的ポップ・テイスト溢れるメロディの佳曲で占めた高品質ポップ・アルバムです。

Track List

1. Shine a Little Love
2. Confusion
3. Need Her Love
4. The Diary of Horace Wimp
5. Last Train to London
6. Midnight Blue
7. On the Run
8. Wishing
9. Don't Bring Me Down

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RENAISSANCE / Azure d’Or

1979,UK

RENAISSANCEの1979年スタジオ9枚目アルバムAzure d’Or。

時代を反映してかクラシカルなテイストは大幅に減少しキャッチーな要素が前面に出ては来ましたが、マイケル・ダンフォード(G)とマーガレット・サッチャー(作詞)の黄金コンビは不変。#1や#4,#9などポップでキャッチーな中にも滲み出るドラマティックなムードと英国的な気品は隠せません。さらに本作ではジョン・キャンプ(B/Vo)が作曲で大活躍。
ジョン・キャンプのジェントルな歌唱と、ジョン・タウト(Key)のアープ・ストリングス・アンサンブル+ヤマハCS80のみで紡ぎ上げた清廉で神秘的な#3。
アニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスを活かした曲調に、タウラス・ベースペダルを操るキャンプ、ピアノやシンセに加えクラビネットなど鍵盤総動員のタウト、ティンパニやチャイムも叩くテレンス・サリヴァン(Dr)とライブでの奮闘を思わせる各プレイヤーの活躍で素晴らしいプログレッシブ・ポップに仕上がった#6。
冒頭で一瞬前作のOpening Outっぽいボーカル・メロディが飛び出すシンフォニックなバラード#7。
叙情的でドラマティックなインストゥルメンタル・ナンバー#8。
など、バラエイティに富みつつもRENAISSANCEらしさを残したソング・ライティングが光ります。
そして、サウンド面ではジョン・タウトが大忙し。もはやオーケストラを一切排したこの時期のライブ音源でもお馴染みのバンドだけの編成で、彼が操るヤマハのCS80/CS30、アープのストリングス・アンサンブル/プロ・ソロイスト、ピアノ等鍵盤群がシンフォニックなサウンドを生み出し、プログレッシブ・ロック・バンドRENAISSANCEとしての矜持がひしひしと伝わってきます。

Track List

1. Jekyll And Hyde
2. The Winter Tree
3. Only Angels Have Wings
4. Golden Key
5. Forever Changing
6. Secret Mission
7. Kalynda (A Magical Isle)
8. The Discovery
9. Friends
10. The Flood At Lyons

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RUSH / Permanent Waves

1979,CANADA

カナダの3人組プログレ・ハード・ロック・バンドRUSHの1979年作Permanent Waves。

ポップでありながら変拍子、劇的な場面転換を共存させ得る独自な手法は他の追随を許さず、21世紀の今聴いても充分に刺激的でカッコ良い。

Track List

1. The Spirit of Radio
2. Freewill
3. Jacob's Ladder
4. Entre Nous
5. Different Strings
6. Natural Science
I: Tide Pools
II: Hyperspace
III: Permanent Waves

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SUPERTRAMP / Breakfast in America

1979,UK

SUPERTRAMPの1979年6thアルバム。

ピアノのリフレインによるフェイドインからギターのフィード・バックでいきなりロックする、静と動のダイナミズムがドラマティックな#1。ウーリッツァー独特の歪んだエレピをバックにペーソス感と郷愁を感じさせるメロディーが秀逸な#2。リックのヴォーカル曲としては珍しくエレピやオルガンによるカラフルなアンサンブルに乗ったPOPな#3。端正なアコピと美しいコーラスが印象的な#4。落ち着いたバラードに小粋なアレンジが施された#5。冒頭のハーモニカが哀愁と共に暖かみも感じさせる#6。美しいピアノの弾き語りからバンドが入り盛り上がる#7。軽快なウーリッツァーがリードするPOPな#8。ラストの大作を控え程良くリラックスした小品#9。そして緊張感あるイントロからしてただ事では無いムードの重厚なプログレッシブ・チューン#10。

#1,#3,#5等リックがメイン・ヴォーカルを取りロジャーがコーラスでアクセントを付ける(ラストの#10はその逆パターン)、というバンドとしての充実度を物語る黄金パターンが楽曲の魅力を増量。楽曲のクオリティ、流れともども完璧なアルバム。

Track List

1. Gone Hollywood
2. The Logical Song
3. Goodbye Stranger
4. Breakfast in America
5. Oh Darling
6. Take the Long Way Home
7. Lord Is It Mine
8. Just Another Nervous Wreck
9. Casual Conversations
10. Child of Vision

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カテゴリー: SUPERTRAMP

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UK / Danger Money

1979,UK

UKの1979年2nd。

前作からアラン・ホールズワース(G)が脱退し、ドラムスもがテリー・ボジオに交代。トリオ編成となり、音楽性はよりロックでキャッチーに変化。しかもカッコ良い。ポルタメントたっぷりなブ厚いシンセの冒頭#1からプログレ節全開。ギターが居なくなったのでエディ・ジョブソン(Key/Vln)がシンセ・オルガン・エレピにヴァイオリンと大忙しで大活躍。ジャケ裏写真のクリスタル・エレクトリック・ヴァイオリンを抱える姿も凛々し過ぎます。ジョン・ウェットン(B/Vo)のメロウ・サイドも#2や#5で堪能できます。プログレ受難の1970年代末に良くこんなの作ったな、と思います。いや、商品として世に出したレコード会社も偉いですね。オルガンがリードするテクニカルでソリッドなプログレ・チューン#3がメチャカッコ良いです。

Track List

1. Danger Money
2. Rendezvous
3. Only Thing She Needs
4. Caesar's Palace Blues
5. Nothing to Lose
6. Carrying No Cross

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カテゴリー: UK

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BRUFORD / Gradually Going Tornado

1980,UK

ビル・ブラッフォード(Dr)のジャズ・ロック・バンドBRUFORDの1980年2ndアルバムGradually Going Tornado。

脱退したアラン・ホールズワースの後任として、”無名の”ジョン・クラーク(G)が加入。前任者ほどの変態度は無いものの、なかなかテクニカルなプレイを披露しております。
5曲の作曲を手がけるサウンドのキーマン、デイヴ・スチュワート(Key)は時代を背景にしたシンセによるバッキング・プレイにますますプロデューサー的才能を発揮。
ジェフ・バーリン(B/Vo)のヘタウマ・ボーカルを中心にトリッキーなリズムをあしらったポップな#1や#5などの歌モノでアレンジの冴えを見せています。
また、フレットレス・ベースのメロディアスなプレイが光る#3でのHATFIELD AND THE NORTH当時とはまた違った質感の歪みトーンによるアグレッシブなプレイや、音使いがHATFIELDやNATIONAL HEALTH時代を彷彿させる#4などオルガン・ソロでも相変わらずセンスの良いプレイを聴かせています。
そして、本アルバムのハイライトは何といってもバーバラ・ガスキン(Vo)、アマンダ・パーソンズ(Vo)が参加した#8。全体的にフュージョンっぽい印象の本アルバムではありますが、ノーセッツの2人による洒落た美声コーラスやNATIONAL HEALTHの楽曲 The Bryden 2-Stepのフレーズが飛び出したりと、HATFIELD/NATIONAL HEALTHのテイストが程よく溶け込んでカンタベリー風味いっぱいに仕上がっています。

Track List

1. Age of Information
2. Gothic 17
3. Joe Frazier
4. Q.E.D.
5. Sliding Floor
6. Palewell Park
7. Plans for J.D.
8. Land's End

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BUGGLES / The Age of Plastic

1980,UK

トレヴァー・ホーン(Vo)、ジェフリー・ダウンズ(Key)による英国のポップ・ユニットTHE BUGGLESの1980年1stアルバムThe Age of Plastic。
#2(邦題:ラジオスターの悲劇)のプロモ・ビデオがMTVでオンエアされて大ヒット。

のっけからシンセの多彩な音色でカラフルに迫る#1。AMラジオ風なローファイ・エフェクトを掛けたボーカルとTOTO風ホルンを始めとするシンセ、女性コーラスでデコレイトした#2。後半のギターのキメ・パートがASIAみたいです。
ヴォコーダーのコーラスを使った#4。
テクノ風ロックン・ロールの#5。
落ち着いた中にもカラフルなアレンジが冴え捲くる胸キュンチューン#6。
タイトル=鉄腕アトムと東洋的なメロディで印象に残る#7。
これもなんとなくエキゾチックなムードを湛えた#8。
テクノなレゲエ#9。
ズバリなタイトルとは逆にサックスのオブリガードとオルガンによるキュートなメイン・フレーズがオーガニックな質感を持った#10。これも英国人ならではのユーモアでしょうか。

80年代となり70年代とは違った新しさを前面に押し出したテクノな意匠の影で、実は所々に聴かれるアレンジやシンセのオーケストレーションがプログレ風味なのが面白いです。

2人はこの後何とYESに加入するもDrama 1作を残して脱退。トレヴァーはプロデューサーとしてYESの90125等で大成功。ジェフもASIAを結成しこれまた大成功。才能がある人はやっぱり凄いですね。

Track List

1. Living In The Plastic Age
2. Video Killed the Radio Star
3. Kid Dynamo
4. I Love You (Miss Robot)
5. Clean, Clean
6. Elstree
7. Astroboy (And the Proles on Parade)
8. Johnny on the Monorail

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NOVELA / Novela

1980,JAPAN

日本のプログレ・ハード・ロック・バンドNOVELAの1980年デビュー作。この当時のアナログ・シンセって結構高価だったはずなんだがどこから調達したんでしょうか?それも驚きだが、ハード・ロックが基本とはいえ、時に耽美なピアノやプログレ然としたシンセの使用法、効果的に登場する変拍子などを歌謡ロック調のボーカル共々渾然一体となって叩きつけるこの音楽性は真にオリジナルだ。

Track List

1. イリュージョン
2. 名もなき夜のために
3. 恋はあまのじゃく
4. レティシア
5. 少年期~時の崖
6. 魅惑劇

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YES / Drama

1980,UK

YESのスタジオ1980年10thアルバムDrama。

ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退したYESでしたが、その大ピンチを救ったのは何とテクノなポップ・グループTHE BUGGLESの2人、トレヴァー・ホーン(Vo)とジェフ・ダウンズ(Key)。前作がシングル・ヒットを狙ったかのようなポップと従来のYESらしさが融合しきらず、まだら模様のような中途半端な作風だったのがウソのように、心機一転、スッキリしたサウンドが耳に心地良いです。

ダークなテーマ・メロディから始まり、ギターのトリッキーな3連フレーズで桃源郷メジャー・サウンドに変貌するオープニング・チューン#1。明暗、動静、緩急、など相反する要素を巧みに織り込み、キャッチーでありつつもプログレッシブな意匠も忘れない見事なトラックです。
神秘的な中にスケール感も感じさせる小曲#2。
ベース・リフに絡むシンフォニックなシンセとタイトなリズム、そこに変拍子のヒネリを加えた#3。
ヴォコーダーと歌メロが醸し出すムードがBUGGLESのようにポップな#4は、そこにYESならではのドラマティックな展開とスティーヴ・ハウ(G)のガチャガチャしたプレイが絶妙に融合したプログレッシブ・ポップな傑作。
ジェフ・ダウンズのカラフルなシンセとスティーヴ・ハウのマンドリンやギターのオブリガードで紡ぐ#5。
ランニングするベース・リフ、THE POLICEのようなシャープなカッティングがリードする#6は、オルガンが鋭く切れ込みバンドが一体となって迫るプログレ・パートがカッコ良いコンパクトなナンバー。

ジョン・アンダーソンのような無垢なフィーリングにはほど遠いながら、なかなか健闘しているトレヴァー・ホーンに、ソツ無くチーム・プレイに徹しつつも各曲で必ず印象的な素晴らしい鍵盤群を聴かせるジェフ・ダウンズ。
クラシック・ラインナップのYESと産業ロック路線で大ヒットした90125YESの狭間にたった1枚で終わったメンツ、と言うことで地味な扱いを受けてますが、キャッチーなプログレという誰も成し得なかった金字塔を打ち立てたエポック・メイキングなアルバムですよ、これは。ジャケット・アートも久しぶりにロジャー・ディーンに回帰しております。

Track List

1. Machine Messiah
2. White Car
3. Does It Really Happen?
4. Into The Lens
5. Run Through The Light
6. Tempus Fugit

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BUGGLES / Adventures in Modern Recording

1981,UK

YESを抜けたトレヴァー・ホーン(Vo)、ジェフ・ダウンズ(Key)の2人組エレクトリック・ポップ・ユニットBUGGLESの1981年2ndアルバムAdventures in Modern Recording。しかし実態は、ジェフ・ダウンズが#3、#4、#7の3曲にしか関わらずアルバム制作中にASIA結成に向けて脱退。

オーディエンス・ノイズのSEをはじめとしたサンプリングが、後にトレヴァーがプロデュースしたYESの90125アルバム収録曲”Owner of a Lonely Heart”を彷彿させるキャッチーな#1。
リズム・マシンのトボけたビートにジャズのビッグ・バンド風ホーン・セクション・サウンドが乗るユーモラスな#3。
YESのDrama収録曲をプログレッシブなパーツ抜きでリメイク。神秘的なムードでダークかつしっとりと仕上がった#4。
重いエレクトロニック・ビートと垂れ込める厚いシンセ・ストリングスに叙情マイナー・メロディが乗る#8。
#1のクライマックスをリプライズした#9。等々、トレヴァーがほぼ一人で完成させたという経緯もあってか、弾けるようなポップスが楽しめた前作と比較すると全体的に内省的で落ち着いたテイストの仕上がりに。
前作では生ドラムのロックな響きも感じられましたが、本作では皆無。全面的にドラム・マシン(フェアライト?)を使用してのクールなビート感が前述のテイストの醸成に貢献しているように、テクノな方法論がより深化しております。

Track List

1. Adventures In Modern Recording
2. Beatnik
3. Vermilion Sands
4. I Am A Camera
5. On TV
6. Inner City
7. Lenny
8. Rainbow Warrior
9. Adventures In Modern Recording (Reprise)

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カテゴリー: BUGGLES

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KING CRIMSON / Discipline

1981,UK/USA

KING CRIMSONのスタジオ8thアルバム Discipline。

バンド解散後、ニュー・ウェイヴやポップス方面での活動でリサーチを重ねたロバート・フリップが、フランク・ザッパやTALKING HEADSなどとのセッションでその特異なキャラクターを発揮していたエイドリアン・ブリュー(G/Vo)、両手のタッピングで幅広い音域をカバーする弦楽器=チャップマン・スティックを操るトニー・レヴィン(B)という2人のアメリカ人を加えてKING CRIMSONを再編。イギリス人の旧メンバーも6角形のパッドでお馴染みの電子ドラム シモンズを導入したビル・ブラッフォード(Dr)、ローランドのギター・シンセサイザーGR-300を使用するロバート・フリップ、と最新機材で武装。ちょっとしたNAMM SHOW(毎年1月にアナハイムで開催される楽器ビジネスショー)状態ともいえるバンドが目指したのは、ロバート・フリップが提唱するディシプリン。
規律とでも解釈すれば良いのか、メカニカルなシーケンス・フレーズや各パートがそれぞれ独自の拍子で進行しズレとシンクロが快感を呼ぶポリリズムなど、鍛錬によるテクニックの追求とと幾何学的な整合感が基本コンセプト。

トニー・レヴィンのスティックによる飄々としたリフ(ヴィブラートが肝)、エイドリアン・ブリューのギターによる象の鳴き声、ロバート・フリップのギター・シンセなど、80年代KING CRIMSONの代表曲となった前衛ポップ・チューン#1。
ギターの高速シーケンス・フレーズ、2本のギターによるポリリズムがもたらすズレとシンクロが知的快感を呼び起こす#2。
東洋的ムードを纏ったメロウなポップ・チューン#3。
ビル・ブラッフォードのドラミングをフィーチュアした#4。
ジャングル・ビートに乗った#5。
ギター・シンセをフィーチュアした#6。
シンプルなリズムをバックに、2本のギターが計算されつくした緻密な絡みでエスニックな薫り漂うメロディを紡ぐ#7。

ディシプリンを標榜しながらも、その整合性の対極にある混沌としたエスニック感覚や飛び道具的なエイドリアン・ブリューをあえて起用したところに、ロバート・フリップの音楽的あるいは商売的なバランス感覚を感じます。

Track List

1. Elephant Talk
2. Frame by Frame
3. Matte Kudasai
4. Indiscipline
5. Thela Hun Ginjeet
6. The Sheltering Sky
7. Discipline

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NEAL SCHON and JAN HAMMER / Untold Passion

1981,USA

JOURNEYのギタリスト、ニール・ショーン(G)とギターっぽいフレーズを弾かせたらシンセ界No.1のベンダーおじさんヤン・ハマー(Key)のプロジェクト1981年作Untold Passion。

#1からいきなり2人のバトルが火花を散らせる。キャッチーでカッコ良い#2、まさにヤン・ハマーって感じのインスト#5、ドラマティックかつプログレッシブな#9が好きです。
おじさん、相手がジェフ・ベックじゃないからか遠慮無しに結構暴れまくってます。歌モノの足枷から開放されたニールの弾き捲くりはいつにも増して壮絶。

Track List

1. Wasting Time
2. I'm Talking to You
3. The Ride
4. I'm Down
5. ARC
6. It's Alright
7. Hooked on Love
8. On the Beach
9. Untold Passion

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